「トレーナーに初恋を奪われちまったらそりゃ拗らせるよなァ。まあ、悩み苦しみ、それで存分に足掻け。それを乗り越えることができたら、良い思い出として酒の肴として飲み干しちまいな」
「この店はアイツが守った場所だ。だけど、それだけじゃねェ。この店はオレの夢を叶え、大事なものを増やした宝物でもあるんだ。だからアイツが死んだ程度じゃ離れるわけねェよ」
■基礎情報
種族:ユキノオー
特性:ゆきふらし
性格:がんばりや
性別:男
年齢:56歳
身長:168cm
一人称:オレ
二人称:アンタ
■背景
雪山で育った大吉はふと思い立つ。小耳に挟んだ温かい料理を食べたいと。人里に降り、目に付いた店で温かな定食を食べて考える。どうしたら自分もこのような料理を作れるようになるかと。こうして料理人を目指すことにした大吉。もう何十年も前の話。当時はポケモンが人の姿をしても人間と同じように働くことに批判的な意見が多かった。それが料理人という厨房に立つ職人となればなおのこと。何軒もの店を回り、気に入った味を作ると思えば弟子入りをしていたが冷たくあしらわれる。とどめの「ポケモンにこんな手の込んだ料理を振舞っただけでも感謝してほしいくらいだ」と。ポケモンと人間のどこに差があるのだろう。この気持ちは本物なのに。心が折れ、もう諦めて雪山に帰ろうかと思ったときにツツジに出会った。和菓子職人の見習いとして修行中のツツジは大吉の境遇を知り「俺のポケモンになるか? したら一緒に厨房に立つこともできるぞ!」と。藁にも縋る思いで頷いた大吉。料理の道に満足したらいつでも離れて良いと言い、ツツジはモンスターボールの所有権を大吉に託した。だが、大吉はそれを壊して野生に戻ることをせず。望んでいた温かい料理も和食も作れるようになり、ツツジが跡を継いだ茶屋『こんぺいとう』の和菓子職人となった。
ツツジと共に茶屋『こんぺいとう』で働き、彼が人間の女性と恋に落ち、家庭を築き。それらを常に傍らで見てきた大吉。彼は遠の昔にトレーナーであるツツジに尊敬と恋情を抱いていることを自覚していた。諦めかけていた夢を叶えてくれた。楽しいときも苦しいときも分かち合った。愛しいと思わないわけがない。だが、大吉はその気持ちをツツジに伝えることはしなかった。なぜなら大吉にとってその恋を叶える以上に最愛の妻と娘に囲われて笑っているツツジを見ていることの方が幸せだったから。それに最愛のパートナーとして唯一のポケモンでいれるのだから満たされていた。故に、サツキが幼いうちにツツジの妻が。サツキの成人を目前にツツジが亡くなったときは2人の代わりにサツキと茶屋『こんぺいとう』を守ることを誓った。
■特徴
雪山を降りた頃、大吉は温かい料理を自分で作って自分で食べられるようにと料理人を目指していた。ツツジのポケモンとなってからは彼の手伝いという名目で厨房に立つ機会も増えた。和菓子職人の手伝いなので覚えるものは当然和菓子のこと。最初は少しだけ不満を抱いていたのだが、あっという間に彩り豊かで形も美しい和菓子の芸術に取り込まれた。店を継ぐために修行をしていたツツジ以上に和菓子に没頭した大吉。気付いたらツツジよりも上達していた。ツツジの師匠にも大吉の方が和菓子職人として似合っていると言われるほど。若かりし大吉は褒められるとすぐに調子に乗る一面があったので、ならばツツジよりも極めて店の味も習得してやろうと豪語した。
和菓子職人となった頃には和食も作れるようになったのだが、これはツツジの方が美味しいという当初の予定と真逆の状況。ツツジが亡き後も彼の味を継いだサツキの方が美味しい和食を作れるという。自分で作らずとも心満たされる温かな料理を食べられるというのは幸せなことなのかもしれないと思う日々である。
■ポケモンバトル
技構成:こおりのつぶて・ねをはる
ウッドハンマー・こごえるかぜ
■自宅関係