火音 ─ ひね ─

「風林火山はね、初めてできた僕の居場所なんだ」
「おにぃーさん。僕と遊ばなぁい?」


■基礎情報
種族:★バクフーン
特性:もらいび
性格:さみしがり
性別:男
年齢:19歳
身長:167cm

一人称:僕
二人称:きみ

■背景
 野生ではあまり見られない種族に加え、色違い・夢特性という希少な要素を取り揃えている。これを人間に知られてしまえば火音は狙われる日々を過ごすことになる。心配した両親や友人たちは火音を危険から遠ざけるために人間から隠すようにして守っていた。制限のある生活で不自由させる代わりにとめいいっぱい甘やかされてきた火音。傍に誰もいなくて1匹になる時間がほとんどない環境で育てられた。このような家族や友人の過保護かつ厳重な警戒があってなお火音の存在を嗅ぎ付けてきたポケモンハンターに狙われるようになり、親や友人は次々と殺されるもしくは捕らえられていった。自分を守るために大好きな人たちが犠牲となっていくのは絶望以外のなにものでもない。これ以上誰にも傷ついてほしくない一心で他者との交流を絶ち、1匹で生きることにした。しかし、傍に誰もいない暮らしは酷く寂しく、ポケモンハンターから追われる恐怖が拭えない。身体は疲弊し、心はすり減っていく。次第に清潔を保つことすら億劫となり、全てのものに対して無気力となった。
 生きる気力はないけれど、守ってくれた親と友人に報いるためにも死ぬわけにはいかない。生命を保つために最低限の食事と睡眠は摂取するようにしていた。ある日、とてもじゃないが野宿ができない台風に襲われた。雨風を凌ぐために目についた施設の中に潜り込み、一休みしていると大きな歓声が火音の鼓膜を震わした。誘われるように施設の奥に進むと擬人化をしたポケモンたちが華やかなバトルを繰り広げていた。聞けば、そこはバトルを賭けの対象にしているカジノバトル『ポケメア』らしい。賭けに使う資金は持っていないので雨宿りついでにバトルを眺めるつもりだったが、苛烈にバトルをする山音の姿に衝撃を受ける。美しく強い姿に憧れ、毎日のようにポケメアに足を運び、観戦するようになった。数か月後、熱心に山音を見つめる火音の姿を覚えた相月に声をかけられた。山音の近くにいけると聞いて詳しく話を聞かず頷いたらアイドルデビューをさせられるという突拍子のない展開。人生どう転ぶか分からないものである。

■特徴
 セイショウ地方に住む者なら知らない人はいない。テレビを見る人なら他地方の人も知っているだろう。隠されるように守られ、1匹になってからは他者との交流を断絶した火音がそんな国民的アイドル『風林火山』として名を馳せるようになるとは誰が想像したことだろう。ここまで大々的に顔を知られればポケモンハンターも手の出しようがない。思わぬ形で得た平穏。久方ぶりにできた仲間。張り詰めていた気が弛んだ火音は甘えん坊で悪戯っ子の振る舞いをするようになった。度が過ぎると林音に叱られるが、その度に可愛らしく擦り寄って許しを請う。火音曰く、こうしていれば皆の気が引けて構ってもらえるから安心するらしい。そうして周囲を振り回す小悪魔となった。これに加えて、サービス精神旺盛のパフォーマンスやトークはアイドルとして一級品。火音の小悪魔のような愛らしさにどっぷりと沼った男性ファンが多い。
 一時、1匹で過ごしていた時期に心を占めていた寂しさ。再び誰かといるようになった火音はあの時の寂しさを思い出しては冷たくて恐ろしいものに感じた。もう二度と1匹に戻りたくない。その気持ちは日に日に強くなり、風林火山とのメンバーやポケメアで出会った友人たちと一緒にいられない1匹の時間を埋めるように淫らな夜遊びに手を出すようになった。火音の可愛さをもってしたら男を捕まえるなんて容易なこと。まさか国民的アイドルが一夜限りの淫らな関係に手を出すなんて思いもせず相手に気付かれることはめったにない。火音も念入りにマスコミ対策をしてるので見つかったこともない。寂しさを紛らわす手段として手を出してしまったせいでセックス依存症の気がある

■ポケモンバトル
技構成:でんこうせっか・かえんぐるま
    ニトロチャージ・えんまく

■自宅関係
汐・千笑『失った幼馴染たち』
「また一緒に過ごしたいなんて贅沢は言わない。一目だけ、2匹が無事なことを確認するために会いたいんだ」
 両親と友達に囲われて暮らしていた、火音にとって1番穏やかで幸せだった幼少期。その中でも1番親しく、最後まで一緒に行動をしていた2匹が当時ニョロモだった汐とピチューだった千笑である。ポケモンハンターに狙われている火音と行動を共にすることを億劫に思うこともなく、傍にいてくれる存在はどれだけ貴重か火音は理解していた。だから与えられてる分、自分も2匹も大切にしようと思っていた。だが、現実は残酷だ。火音を庇った2匹がポケモンハンターに捕らえられた。必死に追いかけたが、守られてばかりの弱い火音になす術はなく。2匹と会えなくなった。再会することを夢見てアイドルの仕事の合間に探すことはしているが、もしかしたらもうこの世にいないのではないかという不穏な考えを拭えきれずにいる。
 火音の中で汐と千笑はニョロモとピチューの記憶で止まっている。同じように2匹にとっても火音はヒノアラシのままである。加えて、野生のポケモンであった3匹は今名乗っている名前がついていなかったため、お互い種族名から「ひのちゃん」・「にぃくん」・「ぴぃちゃん」と呼んでいた。離れ離れにって数年経とうとしているので、少し考えればお互い成長しているなんて分かるはずだが、それが考えつかないくらいには幼馴染の喪失は心の傷になっている。ポケメアで再会を果たし、機会があれば一緒にご飯を食べることもあるというのに。双方とも全く気付いていない。

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