心音時計
*スカサハ師匠に対する設定の捏造及び改変ありです。絡みもあります。



衛宮士郎の義兄は昔から時計が好きだった。自分で拘り抜いた材料を集め、組み立て、作り上げるくらいには。乱れを知らない音が、1秒1秒規則正しく足音を刻んでいく。それに耳を澄ませるのが、一時の安らぎであったのだ。

部屋の片隅に置かれた作業台で、名前が何やら設計図を作成したり、何やら細かい部品を組み立てたりしている姿を見て、血の繋がらない弟は育った。義兄の仕立てた時計はとても美しかった。文字盤はスケルトンとなっており、ムーブメントと呼ばれる心臓部が剥き出しになっている。宝石を所々にあしらったそれは最早芸術品であったのだ。義兄は様々なことを士郎に教えたが、その中でも機械類特に時計といったものについて、尋ねると、義兄はとても饒舌となった。言葉を一つずつ噛み砕き、時には実物を見せて成される説明は、士郎の好奇心を動かし、彼はいつしか義兄に倣い機械弄りもするようになったのだ。

士郎が初めて弓を手にした日。義兄は自ら弓を作るように彼に言った。
弓道の道に足を踏み入れるのならば、まず道具のことを知らねばならないと。それは心得を知るのと同じことであった。弓に使用する竹はしなやかでなければならない。それを自分の手で足で見極め、義兄の教えの基に何日も掛けて作り上げたそれは、素人目にしても中々の出来であったと思う。

義兄の教えは、いつも実践的なものであった。基礎となる部分から応用まで叩き込んだのだ。時には書物を読んだり、材料を採取したり、普通はそこまで知る必要もないものを、士郎に教えた。しかし、彼もまたそれを拒まなかった。寧ろどんどんそれらを吸収し己のものとしていったのだ。

時に、男は思うのだ。義兄は己に訪れる運命を知っていたのではないかと。
だからこそ、生き抜く術を長い時間を掛けて教えたのではないか…と。




「………」




ふ、と意識が浮上する。自然に開いた瞳には先程まで見ていた色の髪が映り、ぼんやりとした脳が霧掛かった記憶を呼び起こそうとするが、眩暈に拒まれて失敗に終わった。
背中から抱き着くような体勢で眠っていたらしい。目の前にある柔らかな髪に顔を埋めると、胸を占める虚無が消え失せる代わりに、あたたかな何かで満ちていくのを感じた。
締められたカーテンから漏れる光は起床の時を告げているが、腕の中の名前は目を覚まさない。だが昔から朝に弱いことを『憶えている』ので、暫くの微睡を楽しむことにする。

ベッドサイドに置かれたテーブルの上から、カチカチと単調な機械音が響いている。名前が作り上げた最高傑作であるそれは、名前の魔力が込められた宝石が埋め込まれており、複雑で美しく組まれた心臓は狂いを知らない。大切な弟にも触れさせなかった時計は名前の愛情を一身に受け、今日も規則正しい時を刻むのだ。




「………」




浅黒い肌に覆われた胸に、手を当てる。引き攣るように軋む黄昏色の傷が胸と同じくらい、どうしようもなく痛かった。そして思考する。あの時計が己の心臓であったなら、どれだけ幸せなことか…と。
あのしなやかな指で、真摯な瞳で、己の中を覗き込み弄り尽くされたら、それだけで果ててしまうだろう。ぞくりと震えた背中に、融けた体が熱を増していくのを感じて、名前に回した腕の力をぎゅと強めた。




「…ん…、ああ、もう朝か…」


「にいさん、…もう少し寝てた方が良い。
昨日も遅かったのだろう?」


「……そうしたいんだがな、朝食後に会議があるんだ…」




擦れたいつもより低い声が、気だるげに吐き出され、もぞりとその体が動く。その体を支えるように起こすと、夢幻を彷徨う瞳がゆっくりと瞬いた。




「おはよう、オルタ」


「ああ…おはよう、にいさん」




変わらない朝の言葉を交わし、ベッドを下りた名前は身支度を整えると、慣れた手付きでベッドサイドに置いてあった時計をその腕に巻いた。それを静かに見つめる英霊に名前はふと微笑む。




「お前も、この時計を気に入るんだな」


「……別にそれが気に入っているわけでは、ないさ」


「そうか?時計は良いぞ。『歯車』が噛み合って回り動力を生む、そして…。っと、まあお前には耳にたこな話になるな」


「にいさんの話は何度聞いても飽きることはない…が、会議があるのだろう?
そろそろ行かないと、腕のそれを付けている理由が無くなるのではないのかね」


「ああ、もうこんな時間か。食堂に行かないとな」




感情の抑揚を示さない金色の瞳が、薄らと浮かべる機微は、大体名前に関することだけ。傍から見ればわかりやすいそれは、いつも近くで見ている名前だからこそ気づかないのかもしれない。
名前の隣を歩く英霊は、白い肌に巻き付いたそれを一瞥して、そっと目を閉じた。





*****************





広く作られた食堂に、数多の人間やら英霊が集まる朝。窓の外は相変わらずの吹雪であるが、分厚い雲の隙間から漏れる太陽の光は、柔らかく地上を照らしていた。
そんな中、最後のマスターの1人である藤丸立夏は、相棒であるマシュと朝食を共にしていた。カルデアに召喚されてからというものすっかり料理長と化した英霊…エミヤが作る料理は、食事を必要としない英霊をも惹きつけるらしい。ほぼ全ての英霊が訪れるこの食堂は常に賑わっているのだ。リツカ達の周りのテーブルにも、見慣れた英霊の姿があり、ほぼ満席に近い状態であった。

がやがやと朝から騒がしい中で(といっても英霊には昼夜関係ないのだが)、不意に顔を上げたリツカは、扉の方に目をやる。すると現れた姿に心臓が跳ね上がるのを感じて、思わず笑みが零れた。
何やらを話しながら歩く姿すら見惚れてしまうのは、末期症状というやつなのだろう。
食堂に足を踏み入れた名前は颯爽とカウンターに近づいていくが、自分と同じように顔を上げた英霊たちが次々に声を掛けたり、隣にいるエミヤオルタに突っかかったりしているため、時間を取られているらしい。王様たちなんか特に話長いもんなあ、と遠い目をして見ていたリツカは、突然振り向いた名前に驚いて目を見開いた。一瞬、裾を翻して振り返ったその瞳が…とても鋭く見えて。心臓を貫いた衝撃にただ体を硬直させることしか、できない。

すうと瞳を細めた名前は、そのまま足早にリツカに近づいてくる。どくどくと高鳴る心臓は、嫌に冷えかえっていて、何か自分がしただろうかと頭をフル回転させるが、無駄に終わった。
名前はリツカの後ろに立つと、彼の腕を掴んだのだ。慌てたのはリツカだけではなく、その前に座っていたマシュも同じであった。あわあわと声を上げる彼女に応答せず、名前はじいとそれを見つめると、リツカの腕から外した。




「…っ、…兄さん…?」


「ああ、すまないな…リツカ。狂った時計は苦手でね。
暫く預かっても良いかな?」


「…と…とけい…?」


「ああ、これは噛み合いが悪くなっている…のと、電池が少ないのか。あと微細な傷と埃も」


「……そんな壊れているなんて、気づかなかった」


「人間の体と同じさ。精巧に作られた機械はある程度の痛みならフォローできる。
まあその間になおすのが一番だが、逆にその我慢強さが仇になる場合も多いが…」




ふわりと香る優しいそれと、柔らかな熱に、緊張の解かれたリツカは顔を赤くしつつも、名前を見上げた。そして一度軽くなった自分の腕に、先程より重い何かを感じて、そちらに視線を移すと息をのんだ。
透き通った文字盤に、美しい金が絡み合い一つの動きを作り上げている。所々に散りばめられた宝石が、上品な輝きを放っていた。明らかに高級品であろうことに慌てたリツカに、手作りのものだと告げた名前は、穏やかに笑った。




「代わりさ。それを傷つけたり、狂わせたら大したものだよ…リツカ」


「え?」


「ふふ、特別な魔力が籠った特級品だからね」




片目を閉じて見せた名前と、腕に巻かれた時計を交互に見たリツカは、頬を紅潮させたまま、おずおずと礼を口にした。前々から名前がこの時計を大事にしていたのは何となく感じていたので、それを預けられることは、名前からの信頼の証のように思えて、嬉しかったのだ。まだ名前のぬくもりの残る時計をそっと撫でると、名前の後ろから何やら声が掛かった。




「にいさん、その時計は…」


「構わないさ。狂った音を聞いているより良い」




微かに細められた目に、何か理由がある気がして。それを問おうとしたリツカは、ばたばたと廊下から聞こえてくる音に気を取られてしまい、またもや失敗に終わった。
食堂の扉を勢いで開けた人物は、手に大量の資料を抱え、恐らく徹夜を重ねたであろう青白い顔で、名前の名を呼ぶ。ため息を一つ落とした名前は、また後でとリツカに告げると、現れた名前と共に食堂を出て行ったのである。




「…ねえ、エミヤオルタ」


「なんだ、マスター」


「兄さんって、時計とかの狂った音…そんなに苦手なのかなあ


「……さあ、な。あの人はあまり自分を語らない。
それに知っていても、素直に教えると思うかね」




名前の背を見送ったリツカは、その長身を見上げそう尋ねた。すると途端に感情の色を薄くした金の瞳がリツカを見下げ、小さく口角を上げる。




「ふん、我ながら器の小さいことだ。しかし…まあ、私としても正直それは羨ましいよ、マスター」


「あれ、エミヤ…?それってこの腕時計のこと?」


「ああ…それは、兄さんの作った中でも最高級のものだ。
素材だけではなく製作期間においてもね」


「………にいさんの決めたことだ。口出しをする気はないさ」




後ろから現れたエプロン姿の英霊が呆れたように、自分によく似た英霊に視線をやると、苦く笑ってリツカにそう声を掛けた。きらきらとリツカの腕で輝きを放つそれは名前にとっての特別であることを、エミヤは当然良く知っていた。おのずと込み上げる沸々としたものを押し殺して平静を保つ英霊に、今度はエミヤオルタが呆れたように目を細める。そして、興味を失ったように身を反すと、視線だけで振り返りそう言葉を落として、食堂を出て行った。




「マスター、気にすることはないさ。あれはただの嫉妬に過ぎない」


「…この腕時計って、そんなに…?」


「そうだとも、それは…兄さんが手放さなかった、唯一のものさ。
『大切な弟』ですら、最後に手放したというのに。全く酷いものだよ」


「あら、置いていかれた男の僻みってやつかしら。醜いわねえ」


「……お前にはわからないさ、イシュタル」


「それはこっちのセリフよ」




カチカチと一拍の狂いもなく刻まれるその音に、眉を顰めて吐き捨てるように言ったエミヤに、近くの席で事の顛末を見ていた女神が口を挟んだ。白いテーブルに頬杖を付いた彼女は、うつくしい黒髪を揺らして、エミヤを見上げる。その表情もまた、先程のエミヤオルタと同じように、歪んでいた。




「いくら強請っても、あれだけはくれなかった」


「………ああ、そう…だったな」




どうやら『体』の方の意識が強く出ているらしい。彼女の脳裏には、とある少年がいた頃の記憶が流れているのだろう。そういえば、どこかの我儘な少女はずっとあの時計を欲しがっていたな、とつられるように記憶が勝手に遡っていくのを、不思議そうに腕についた時計を見るリツカに重なる面影も相まって、禁じ得なかったのである。





**************





「名前、少々…良いだろうか」


「ん?…ああ、スカサハか。どうした?」




名前が会議室を出ることが出来たのは結局夕方過ぎのことであった。
座りっぱなしで固まった肩を解しつつ会議の内容を頭で整理しながら、施設の廊下を歩いていた名前は、後ろから掛けられた声に、その足を止めた。
夕暮れに染まる空を反映するように、白い廊下を染め上げる色が、スカサハと呼ばれた英霊の白い肌をも染め上げている。さらりと揺れる紫の髪が彼女の後を追い掛けていた。




「いや大したことではない。ただ…お前が刻を刻むモノを大そう好んでいると耳にして、な」


「ふふ、時計のことか」


「ああ、知っての通り…私は時を持たぬ。死を持たぬ故のことだ」


「……だとしても、修行の時間は正確でなければならない。そうだろう?」


「修行など、相手が死ねばそれで終わる。
私が知りたいのは…お前が、そこまでの執着を抱く理由なのだよ」




何処までも深い、紅の瞳が名前を見上げる。
影の女王であり門番でもある英霊は、表情を崩すことは滅多にないが、その心は決して無ではない。その身に流れる血故なのか、強さを只管求め続けた彼女は…少し、やりすぎた。それだけなのだ。その代償として、不死となったスカサハに、名前は自分と似たものを感じており、前々から気にかけていたのだ。

スカサハは名前が思っている以上にその存在を認めていた。知と武を兼ね備え、豪胆さも覗かせる名前が放つ命令は、いつだって的確である以上に、面白い。突拍子の無いことを平気でやってのける名前だからこそ、個性の強い英霊ばかりのカルデアで、頼りにされる存在となっているのだろう。と彼女もまた納得するのだ。
しかし、彼女が気に入らないのは己の弟子以上に『惹きつける才』であった。武人として異性のみではなく、同性に好かれることは、上に立つ者となるならば必要なことであろう。だが、この男は『男として』も性別問わずに惹きつける。人のみならず英霊までも惹き込んでしまうのだ。
もう一人のマスターは、マスターとしてその才能が充分である。これは理解できるものだ。ならば何故、この名前の、それが気に食わないのか。




「機械の音はいつだって正確だ。乱れることも知らず、ただ一定に刻む。そこに嘘はないのさ。それが良い」




夕日を受ける瞳が、柔らかく細められると、静かに名前は口を開き始めた。
一厘の花のように背筋を伸ばし佇むスカサハは、ただそれを見つめた。




「人間は違う。嘘がある。…それ自体を善し悪しというわけではないが…そういう時必ず乱れが生じるんだ。俺にはどうもそれが醜く聞こえてしまって、ね」




ドクドクと脈打つ人間のムーブメントは機械と異なり、確かにあたたかい音色である。だがそこに絶対の規則性はない。その音の残酷さを名前は何度も経験してきた。感情によって変わるその音は名前にとって心地よいものであると共に直ぐに音を変えるもの。即ち裏切りの象徴なのだ。心臓が跳ね踊るような恋が一変すると、ただの嫌悪のそれとなるように、つい先ほどまで生の音を奏でていたそれが、ぴたりと止まる死の静寂もまた、名前の耳にこびり付いて離れない。

故に名前は時計を手放せないのだ。
それは静寂を打ち消すものであり、絶対的な不変の象徴であるから。




「……お前が俺をどう思っているかは知らないが、強い男ではないのは確かさ」




減滅しただろう、と苦く笑った名前は、見極めるかのように自分を見る英霊に問う。スカサハは胸に広がる波紋を感じて、そっと瞳を閉じた。彼女の恐れを知らず揺れる事なき水面に、ぽちゃりと1つ投げ入れられたそれは、瞬く間に波紋を広げていく。




「名前」


「…っ…!」




スカサハにとって、それは…死を捨てるずっと前の、もう記憶からも捨て去られた感情であった。ふと息を吐いて、再び赤い瞳でしっかりと名前を見据えた彼女は、名前の腕を掴んだかと思うと、思いっきり己の方へと引っ張った。流石の力というべきか、虚を突いて込められたそれに、名前の体はバランスを崩して倒れかける。咄嗟に抵抗しようとした名前は、何か柔らかなものを感じて思わず動きを止めた。




「……このスカサハの音ならば狂いはない。止まることもない。
どうだ?そんなつまらぬものよりも、良いだろう?」




身長差により腰がつらい体勢だが、名前は静かに耳を傾ける。
強靭な精神を持つ英霊の鼓動は確かにブレることはない…のだろうが、聞こえてきた音に思わず名前は喉を鳴らして笑った。




「ああ、…最高だな。ありがとう、スカサハ」


「そ…、そう…だろう?
まあ少し恥ずかしくもあるが、気にするような生娘でもない。
このようなこと何時でもしてやるさ。だから、」


「……なあ、スカサハ。お前は今でも…死を望むのか?」


「ああ、望むさ。私は私が認めたもの手で葬られることを…いつまでも。
だが、な。名前…。お前も私と同じなのだろう?
自ら死ぬことも出来ず、ただ運命のままに在るのみの存在だ」


「………」


「さぞ…苦しかろう?辛かろう。私には良くわかるさ。
だから、お前を放っておけんのだ」




スカサハの細い腕が愛おしむように、名前の背に回る。あたたかな体温がそこに在った。




「人理修復を遂げ、再びこの身が影へと還りゆく時。私はお前を連れていく。影の国の王となれ…名前」




形の良いふっくらとした唇が、名前の耳へと囁く。
黄昏の空が段々と闇に染まり、沈みゆく太陽の残り香が妖しく2人を照らし出していた。
今にも落とされた影から何かが蠢き出し、名前をそのまま影へと融かしてしまいそうな、闇の姿。
ぎらりと輝いた赤い瞳に、名前が思わず身を離そうとした時、突如後ろから服の襟を捕まれ勢い良くスカサハから離される。ぐと喉が締まり噎せつつも、名前は自分を引っ張るそれの姿を見た。




「おいおい、勘弁してくれよ名前…っ!!
ありゃ本気だぜ?…まあ、良い。今回ばかりは師匠の好きにはさせねえさ!!ほら、さっさと逃げんぞ」


「クー…お前、」


「げ、すっげー怒ってんぞ。おい…キャスターの俺。本当に大丈夫なんだろうな?」


「あー。まあ、大丈夫だろ。最悪お前が囮になってくれや」


「ふっざけんな!!見てみろあの顔…俺死ぬぜ、まじで」


「どうでも良い、名前。捕まれ。さっさと逃げるぞ。
俺だって戦いたくない英霊はいる」




結ばれた青い髪が空を舞う。澄んだ赤い瞳に映るのは余裕なき焦り。
名前の腕を引いた英霊は廊下の少し先で、壁に背を付けて待っていた似た顔のフードを被った英霊に声を上げた。その英霊もまた引き攣った表情を浮かべており、余裕のなさが見て取れる。それもそうだろう、鬼の形相で追い駆けてくる己の師匠に、何度も文字通り痛い目に合わされているかわかったものではないのだ。
朱色の槍が飛んでくるのを何とか弾きつつ、口論を繰り広げる2人を後目に、突然現れた甲冑に包まれた手が、名前に伸ばされた。反射的にそれを取った名前は、そのまま棘に覆われた尻尾を持つ英霊に抱えられ、その場を何とか逃亡したのである。…その犠牲は大きかった…とだけ記しておこう。


しかし…影に追われるように逃げ出した先にも、影は在るのだ。







*終わり*
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