忘れないで、此処にいることを。

どうか塗り潰さないで。
一時の幻想だったとしても、確かにそこに存在していたの。
今にも消えそうな、そんな星の輝きのようだった。


これが最初で最後の私のお願い。

ちっぽけな私の、たった一つのお願いを聞いて欲しい。君が頷いてくれると分かっていて、こんなお願いをする。

分かっている私は狡い。


どうか、どうか、お願いだから…。
星に、君に、どうか届きますように。

滲む視界のその先に、君がいる。
表情は分からないけれど、きっと泣いている。


そうであって欲しいと思う私は、きっと歪んでいる。





ありふれた日常の、ありふれた幸福、
けれど忘れてもいいよ、それが君の幸せなら、私は―――

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