※近親相姦、暴力、グロ注意




 ねえさん、ねえさん。どうして僕らは結ばれないのでしょう。
どうして僕らは血の繋がりを持ってしまった家族なのでしょうか。

「似合う?」

 ねえさんの心のように真っ白なドレスは、惨めな僕を嘲笑う。
ああそのドレスを僕とねえさんの繋がった憎き真紅の血で染めてやりたい。

「似合うよ」

 殺してやりたいくらい似合っている。どんな服を着ようが美しいねえさんには似合う。
 だが腹が立つ、このドレスを着せてあげるのは僕の役目だったのに。横に並ぶ幸せそうに笑う男を殺してやりたい位憎い、憎い憎い憎い!
 どうしてこの男なの。どうして僕じゃないの。ねぇ、ねえさん。

「でもねもっと幸せになれる方法があるんだ」

 上着に忍ばせた物を愛しいねえさんに向ける。上面だけの言葉を吐き出すのは今日でおしまい。
今すぐにでも自分の首を切り裂いてその鮮血をねえさんに浴びせたいよ。

「ねぇ、ねえさん」

 僕の手には二人の為の未来が握ってある。ねえさんどうしてそんなに怯えているの。もうすぐ一緒になれるんだ、だから逃げないでよ。
 この世で最も憎い男が邪魔に入ろうとしたが、僕はすかさず椅子で殴り、倒れたゴミの頭を蹴る。
サッカーボールみたいに飛んでいったゴミはびくびく痙攣を起こしてやがて動かなくなった。
 ざまあみろ、ねえさんの側にいるのはお前じゃないんだよ。

「いやぁああ! 清一さん、清一さん!!」

 ねえさん、そんな奴の名前なんか呼ぶなよ。そう、ねえさんは僕の名前だけ呼んでいればいいんだ。
ねえさんの白く細い首を掴み、もう一方の手で銀に光るナイフを向ける。

「ど、して……」
「どうして? これはねえさんのためにしているんだよ。僕とねえさんが永遠に一緒にいられるように、ね」

 ねえさんの首にナイフを突き刺し鮮血が僕に飛び散る。痛みにもがき苦しみ、甲高い声で叫ぶねえさんはやはり美しかった!
 やがて動かなくなったねえさんを抱え自分の首をかき切った。僕とねえさんの血が混ざり合って一つになっていく。身体中が歓喜に震える。嬉しいね、ねえさん。

 そして僕も動かなくなった頃、この世に一つしかない深紅の美しいドレスが出来上がっていた。



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