気になったから訊いてみた




「オンニー。オンニの初体験っていつ?」

「……………は?」



一瞬、時間が止まった。
そんな気がしただけかもしれないけど。

今日はBEAST全員で、ヒョンスンとヒョナの応援に来ている。
俺たちはヒョンスンと、なまえはヒョナに捕まってヒョナと話していたんだけど。
まさかの爆弾発言に、みんなが固まった。



「………教えない。」

「え、なんでー!気になる!」

「…じゃあヒョナは、僕に教えられるの?」

「もちろん!あたしの初体験はね、」

「本当に言わなくて良い!!」



…いや、どんな会話してるんだ?
ヒョナはなまえが答えるまで引かないみたいだけど、なまえは教えたくないらしい。
まあ、そりゃそうか。

ヒョナとなまえの話しが気になって、俺たちは会話が綺麗にストップする。
ジュンヒョンも気になるのか、さっきからそわそわしていて落ち着きがない。
少しは落ち着けよ…。



「まさかジュニョニオッパが初めて!?」

「……………。」

「おいなまえ。俺も気になる。」

「は?なんでキミまで加わるんだ?」



ヒョナの「ジュニョニオッパが初めて?」という言葉に触発されたのか、ジュンヒョンまでもがなまえに詰め寄る。
おい、ここはあくまでも控え室であって、事務所や宿舎じゃないんだぞ。



「誰なのオンニー!」

「……………。」

「おい。顔反らすなよ。」



ヒョナとジュンヒョンに責められるなまえ。
どうしても答えたくないのか、無表情と無言を貫くなまえに同情する。
こんなところでそんな暴露、したくないよな。

そろそろ可哀想になってきた。
と言うよりジュンヒョン、済ませること済ませてたらなんとなく解らないか?
いや、でも確か運動してたら処女膜もなくなるとか誰かが言ってたな…。

変態くさいことを考えるのを止めて、可哀想ななまえを助けることにした。
これでも一応、リーダーなんで。



「おいお前ら、そのくらいにしと」

「こんな性格の僕を受け入れてくれた物好きな奴らなんて、キミたちくらいしか居ないよ。」



そのくらいにしとけよ、と止めに入ると同時になまえが吐き捨てた言葉。
なまえはそれを言った瞬間、この控え室から出て行ってしまった。

残された俺たちは呆然とするだけ。
だけどすぐに、なんとなく察知した。

つまりは、そういうこと…か。

そのことにはみんなもやっと解ったらしく、ジュンヒョンは走って控え室を出た。
ちなみに自分で訊いておきながらなまえの言葉を理解して怒るヒョナは、俺たちが抑える。
怒るなら最初から訊くなって…。

それにしても…そうか。
誤魔化して直接的には言ってないけど、なまえの初体験ってジュンヒョンなんだな。

…わりと遅い方だったのか。



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