Trouble Maker
事件だ。
事件が発生した。
「た、大変だ!ヒョナが熱愛報道されてる!」
「あのヒョナが!?昔っからなまえなまえって煩い、あのヒョナが熱愛!?」
「なまえー!大変!起きてってばー!」
「…なに、煩いなぁ。」
何の気なしに事務所に置かれていた週刊誌を見てみると、なまえ大好きっ子であるヒョナの熱愛がスクープとして撮られていた。
慌ててみんなが集まってる練習室に行ってそれを言うと、みんなも驚いている。
ヒョナのなまえ溺愛っぷりは凄まじい。
自分はなまえと結婚するのだといつも騒ぎ立てていたような子が、まさか熱愛とは。
まさか大好きななまえに黙っていた、なんてことはないだろう。
床で寝ていたなまえ(よく寝れたな)をドンウンが起こし、起きたついでで持っていた週刊誌をなまえに見せた。
「これ、なに?熱愛?」
「そうなんだよ!なまえ知ってた!?」
不機嫌そうな表情で週刊誌を見るなまえ。
なまえがジュンヒョンと付き合いだしたときも別れたときも、なまえはすべてヒョナに逐一報告していた(煩いからだろうけど)。
なまえが報告しているのに、まさかヒョナが報告しないなんて無いだろう。
ましてやジュンヒョンと付き合いだしたときも別れたときも、ヒョナはジュンヒョンに対して敵意を剥き出すほどだったのに。
いやでも、ジュンヒョンが例の彼女との熱愛が撮られたときの方が殺意に溢れてたか…。
じゃなくて!!
そんなことはどうでも良いんだ。
あのなまえ大好きっ子ヒョナが普通のまともな恋愛をしたと思うと、逆に嬉しい。
良かった、現実を見るようになったんだな。
同業でほぼ同期の同じ事務所の人間としては、喜ぶべきじゃないんだろうけど。
「知ってるもなにも、これ僕だよ。」
「……………はぁあ!?」
良かった良かった、と思っていると、突然なまえから爆弾が投下された。
思わず叫ぶと、「ヨソプ煩い」と迷惑そうにひと蹴りにされる。
いや、煩いじゃなくて…。
は?
これ、なまえなの?
「あー、よく見たらこの服、この前買ったって言ってたよね。Beautiful Nightの衣装として使わせるって言ってたし。」
「うん。ドンウナには見せたよね。」
「ヨソピヒョン、よく見てみてくださいよ。」
週刊誌の写真を見ていなかったドンウンも、なまえの言葉で写真を見る。
するとドンウンは「この服、この前買った服だよね」と言っていた。
キャップ被ってマスクしていて、顔があまり見えないから服装で判断していたけど…。
え、これなまえ!?
だけどドンウンに言われてよく見てみたら、確かに身体つきが普通の男よりも結構細いし、なまえだと解らんでもない。
…いやこれ、大丈夫かよ。
「なまえオンニー!!」
「うわっ。…ヒョナ、急に飛び付くのはやめろって何回言えばキミは解るんだ?」
「オンニ!あたしたちの熱愛だって!オンニと熱愛なんて嬉しい!本物にしちゃう!?」
呆れていると、急にヒョナが飛び込んで来た。
オレの手から週刊誌を奪った他の5人も、さすがにヒョナの突然の登場には驚いたらしい。
だけどヒョナはそんなオレたちを無視して、なまえに飛び付く。
ヒョナはなまえと熱愛報道されたことが嬉しくて堪らないのか、喜んでいた。
嬉しそうなヒョナを見ていると、こんなことで身内で騒いだ自分が馬鹿らしくなる。
後日、事務所にヒョナが呼ばれてヒョナがなまえを連れて行き、あの写真の相手はなまえなのだと幸せそうに言って解決した(らしい)。
…これが本当の、Trouble Maker。
お前らふたりで組んでしまえ!!
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