わたしとあなた
今日、わたしとヒョンスンオッパのウギョルの最終回が放送される。
最終回を一緒に観るのは、たまたまオフが重なっていたテグン。
テグンにはちゃんと、額だけれどキスをした、と報告した。
するとテグンはやっぱり少し不機嫌になったけど、前回のような険悪な空気になることは無くて。
今日はずっと一緒に居たいから、というテグンからの珍しいお願いでホテルを予約し、そのテレビでウギョルの最終回を観ていた。
ふたりきりだからなのか、ちょっと…気恥ずかしい。
「なまえ、泣いたんだな。」
「なんだかヒョンスニオッパから言われてるはずなのに…テグナから言われてるような気がして…。」
「…俺はこんな辛い別れ、嫌だ。」
テグンがわたしを後ろから包み込むようにして、テレビを観ていた。
番組はヒョンスンオッパとの別れのところになっていて、わたしが泣いているのが綺麗に撮られている。
涙がアイラインのせいで黒くなる、ということが無くて良かった…。
泣いたんだな、と拗ねたように口にするテグン。
そんな小さな嫉妬が、嬉しく思った。
今回は怒っていない。
腰に回された腕が強められて、それを物語っていた。
どうしてあのとき、ヒョンスンオッパがテグンと重なったのか…。
やっと解ったよ。
ヒョンスンオッパが…こんなわたしを好きでいてくれたから。
だからきっとテグンと重なったんだ。
「…俺はまだ全然歴も浅いし、なまえを守れるほどの力はない。」
「うん…。」
「でも、離れたくないから…今の俺に出来ることでなまえを守る。」
「うん…。わたしも、テグナから…離れたくないから…。」
テグンはわたしよりデビューが遅いから当たり前だけど、わたしにだって、テグンを守れるような力はない。
それこそ公開恋愛なんてもの、出来るはずもないんだ。
だからひっそりと、幸せになれたら良いと思っている。
バレないように、こっそり、慎重に。
そしてときが来たら、公表したら良いんだから。
テグンの方に振り返り、ギュッとテグンに抱き着く。
わたしからの甘えは珍しいから、テグンはちょっと戸惑ったみたいだけど優しく抱き締め返してくれた。
この幸せが消えなければ良い。
幼いわたしたちが出来る恋愛で必死になって、生き延びたら良いんだ。
顔を上げると近付くテグンの顔。
どちらからともなく唇を重ね合わせると、胸がギュッと締め付けられた。
(テグナ、明日は何時から仕事…?)
(明日は午後から…。)
(そっか…わたしも夕方だから…。)
(それまで…一緒に居よう。)
(うん…。)
ALICE+