あともう少し


テグンから距離を置こう、と言われてから早半年。
リハビリも治療も頑張って、ようやく普通に動けるようになり、ダンスが踊れるまであともう少しになった。

体重だって、少しずつ戻っている。
あともう少し頑張れば、またSecretのメンバーとして舞台に立てるんだ。



「なまえ、調子はどう?」

「あ、ヒョンスニオッパ…。うん、もうちょっと、かな?」



いつも通りお見舞いに来てくれるヒョンスンお兄さん。
ヒョンスンお兄さんの存在は、わたしには大きかった。

ヒョンスンお兄さんのおかげで落ち着くことが出来たし、頑張って復活してからテグンに謝ろうと思えたから。
だから、ヒョンスンお兄さんの存在はとても大きいんだ。

最近ではリハビリのときも、ヒョンスンお兄さんは手伝ってくれて。
本当に有り難いと思う。



「じゃあ、ようやくSecretとして復帰出来るんだね。」

「うん…。すごく、長かったな…。」

「そっか…。活動を休止して10ヶ月くらい経つもんね。」



ヒョンスンお兄さんに言われて、自分がどれだけの期間入院し、Secretのメンバーだけに負担を掛けていたのかということに気付く。
これから復活したら、みんなの負担を無くすくらいに頑張らないと。

退院する頃には、もう1年近く経ってしまうんだろう。
あれから相変わらずテグンからは連絡も無いし、ハギョンからも連絡は無いけど…大丈夫。
きっと、離れたままでは終わらない。



「復帰したらお祝いしてあげるね。」

「わあ、楽しみ!早く復帰しないと、忘れられちゃうね。」

「忘れないよ。」



ファンだけじゃなく、いろんな人が復活を待ってくれている。
だから今は、頑張るしかない。

ちゃんと完璧なSecretのリンとして芸能界に復帰するんだ。






(あ、はい。今日のお見舞い品。)

(…これは、オカメインコ?)

(違うよ。これはセキセイインコ。)

(あ、ありがとう…。)

(どういたしまして。)

((本当、反応に困る…。))


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