学生時代、いつも付けていた髪紐でくるりとまとめられた紙。これは…絵なの、だろうか。もしかして、エーデルガルトが描いたもの?
『へえ、絵を描くんだね。見せてよ』
『嫌よ!絶対、誰にも見せないわ!』
そんなやりとりが五年前にあったことを思い出して、少し躊躇う。自分が見てもいいものだろうか、と。
『見たら許さないわよ!』
「……これを見たら、化けて出てきたりしてくれるのかな」
よくも見たわね、許さない!って。
風になびく白い髪と、白く光る剣を掲げた女性。まるで女神のようにひらひらと裾を翻しているが、いや、まさかエーデルガルトがそんなものを書くなんてありえない。
「……ん?この、横顔…」
『何してるの、』
『いやー、こうしてたら眉尻持ち上がらないかなーって。私の眉少し下がってて、なんか頼りなさそうに見えない?』
『そうかしら、愛嬌があっていいと思うけれど』
『目の色もパッとしないしさあ。クロードなんて初対面で、霜の降りた柊みたいな色って言ったんだよ?』
『……それは、気の毒なことね』
『哀れまないで!』
白緑の瞳と、下がった眉尻、それでいてどこか強かにどこかを見据える横顔。
『』