「おい、人の股間にケツ擦り付けてんじゃねぇぞ」

ずっと携帯ゲームをしていた雅久の目がやっと俺に向けられた。
ドスの効いた声に背筋がぞくりとする。

「なぁ、やろ」
「やんねぇ。退け、盛りのついた犬かテメェ」

腰を動かしながらお願い、と甘ったるく言ってやれば舌打ちが返ってきた。
これで上手くいくこともあんのに、今日はどうもダメらしい。
制服同士が、腰を動かす度に擦れる。
全く立ち上がっていない彼に擦り付ける自分の息子は少しずつ硬くなっていくのに。

「なんで?なぁ、最近やってねぇじゃん」
「黙れ。腰振ってんじゃねぇよ」

容赦なく俺の股下から足を引き抜いて、彼は心底面倒くさそうに溜息を吐く。

「最近全然構ってくれねぇじゃん」
「そういうのマジでだるい」
「水上ばっか」

しつけぇな、と彼の足が軽く俺を蹴る。
雅久はこんな奴だけど友達からは好かれてる。
だからなんだがんだ周りにはいつも人がいて、2人きりになれることは滅多にない。
水上や諏訪さんは特別扱いだけど。

「もういいよ、1人で抜くから」

別に溜まってるわけじゃねぇけど。
雅久と2人になれて、そういう気分になったのは確か。
やんわりと立ち上がったそれを放っておくのもなんだか虚しくてズボンのベルトに手を伸ばす。

「トイレ行けよ」
「やだ。お前の顔おかずにするから」

ゲーム画面からまた彼の目がこちらに向く。
鋭い目が俺を射抜き、こちらに投げ出されていた足が徐に動き出し容赦なく俺の息子をぐっと圧迫した。

「っ、」
「なんだ、勃ってねぇじゃん」

強弱をつけて動く足に冷めかけた熱がまた集まるのがわかる。

「な、んだよ」
「面、おかずにされるくらいなら足の1本貸してやった方が気分良いって思っただけ」

めちゃくちゃだ。
だが、こうなってしまえばこっちのもんだ。
上手くやればやってくれる。

「ベルト外せよ」
「ん、」

言われた通りにベルトを外し、ズボンのホックを外せば彼の足は器用にファスナーを摘みゆっくりと下ろしていく。
その音とゆっくり動くその姿にごくり、と唾を飲む音が響いた気がした。
チャックが開くと彼の足が下着の上から俺の息子に触れる。

「なに期待してんの?」
「べ、つに」
「あっそ」





足裏に生暖かい感覚がある。
徐々に硬くなっていく彼の息子を足裏で刺激しながら、目を逸らし唇を噛む彼を見る。
親指と人差し指で下着の上から先端を挟み込みすり上げれば「あっ」と声が零れた。

「足で扱かれて気持ちいいの?変態かよ」
「お、前…だから、だろっ、ん」
「俺の事大好きかよ、」

知らなかった?と彼は笑う。

「なぁ、パンツ濡れてきたな」
「っ、直接、触って」

当真が腰を振り、足に押し付けてくる。
自分でやりながら喉を鳴らす姿は滑稽だ。

「自分で触れば?」
「やだ。雅久がいいっ、なぁ、お願い」
「………抜くだけな」

やった、と彼は笑った。
欲に溺れた目がとろりと溶ける。
何やってんだろう。
友人の息子を握る手は、確かに誰かの為にあったはずなのに。