「……私……あなたの事好きだったんですよ?」
静かに動かなくなった、彼に呟く。
こたえは ない。
「気付いてなかったですよね……こういうの、鈍感だったから。」
不思議と、涙は出なかった。
まだ、身体が実感できていないんだ。
彼の [ 死 ] という現実を。
知りたくないと。
嘘であって欲しいと。
現実から、逃げ回っているんだ。
「……何か言って下さいよ、ばか……!」
伝え切れなかったこの気持ちは、一体どこへ向ければいいのでしょう。
答えをください。
だれか……
だれか……
エル……―――
自らの命を犠牲にして 悪の神へ立ち向かったこと
きっとあなたは ちっとも後悔してないでしょう?
いのちの紅-あか-
(世界で一番大切だったひと、どうかやすらかに。)
Last name見た直後に書いたヤツです。それっぽくないけど映画版だと言い張る。笑
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