くだらない毎日と君と、君と、僕。 (1/1)





くだらない毎日と
君と、君と、僕。







「バカ狐ーーー!!!」

「狐やない!死神や!!」

「どアホーーー!!!」

「アホやない!三番隊隊長、市丸ギン!」

「は!!!あんなみたいなのが隊長て、イヅル君が可愛そうーーー!」

「何でイヅルの肩持つ!?」

「別に肩なんて持ってねーよ、ばあか!」

「ばっ……!馬鹿とか言うな!」

「っつーか(無視)あたしが誰の味方しようと関係ないし!あたしの勝手だし!!」

「それは酷い!」

「酷くありませんーーー!」

「もう、二人ともいいかげんにしてください!」

「イヅルは黙っとき!」

「だから何でイヅル君のことそんな風に扱うわけ!?」

「じゃあ何でそっちはイヅルのこと庇うん!?」

「あんな扱いされてたら誰でも庇いたくなるわよ!」

「あんな扱いってどんなや!」

「書類整理は押し付けるし、自分はただぼけっとしてるだけで何もしないし!イヅル君は雑用じゃないんだからね!副官よ、ふ・く・か・ん!」

「もう僕はどうでもいいですから二人ともやめてください!隊員たちが驚いてるじゃないですか!」

「だからうるさい言うてるやろ、イヅル!」

「っていうかあたしたち何のことで喧嘩してたのかさえ忘れちゃったじゃない!」

「僕の買って来たお団子を市丸隊長が雫さんの分まで食べてしまったのが原因ですよ。」

「どうでもいいことやないか!そんな団子ばっかり食べてたら太るで!」

「よくないわよ!折角イヅル君が買ってきてくれたのに!団子食べてもその分動いてるからいいのよ、あんたと違ってね!!」

「団子ならまた買ってきますから……」

「きゃー、やっぱりイヅル君は優しいね!ありがとう!」

「イヅルイヅルって、そんなにイヅルが好きなん!?」

「あー、そうね!働けて優しくて誠実でかっこよくて、あんたよりイヅル君の方が何倍もいい男じゃない!」

「そうか!それやったらボクなんかよりイヅルと付き合ったらいいんちゃう!?」

「そうね!そうするわ!!」

「えぇ!?!?!?」

「行きましょ!イ・ヅ・ル・君!!」

「え、いや、あの、ちょっと……!」

「え、嘘!嘘やって!!冗談!!ごめんな、雫!ねえ、聞いて!雫ーーー!!!」




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