2020/07/06(Mon)

鬼滅夢ネタそのB

聖人君子・煉獄杏寿郎と彼を理解できない男主の話。

聖人君子というか、生粋の善人である杏寿郎と、善側ではあるかもしれないけど悪性もある普通の人間である男主。
多分男主は死なない。



煉獄家と同様に、代々鬼殺を生業とする家の生まれ。
次男。長男は身体が弱いので剣術を学ぶ以前の問題だったので、男主が修行をつけられる。

煉獄家とは仲が良く、炎柱不在時には男主の家の人間が柱になる。その逆も然り。
同時期に柱になることはないが、お互いがお互いを補完して支え合いましょうみたいな約束を大昔にしている。

純粋に剣の道へ進む杏寿郎と、剣の道に進まなかった兄を見ているが故に、『普通』を知ってしまっている男主。
「普通の子どもは血豆を作ってまで刀を握ったりしない。そんなことも知らないのか、杏寿郎」
自分の人生をあらかじめ決められていることに疑問を抱きつつ、しかし逆らうことができないのでその通りにしている。志の高い杏寿郎と小さい頃から一緒に過ごしているが、どうしても杏寿郎を理解できないし、したくもない。
杏寿郎は男主のことを生涯一番の親友であり理解者くらいに思っている。


俺はお前のことがずっと嫌いだよ。
出会った時から。お前を見ていると惨めな気持ちになる。
俺の家もお前の家も異常で、そんな中で俺は普遍的な正しい価値観を持っているはずなんだ。
異常さに気づきもしないお前は、おかしいはずなんだ。
なのに、どうしてお前はそうも正義を体現できるんだろうな。

顔も名前も知らない他人の為に命なんか賭けたくないだろ。
一度きりの人生だ。輪廻転生が本当にあったとして、次の生では俺もお前も別人なんだ。
わざわざ苦しい想いをしてまで、生き急ぐ意味なんてあるのか?
幸いにもこの世は娯楽に溢れてる。能とか歌舞伎とか、ああやって舞台に立つのはどんな気分なんだろうなァ。
俺の兄貴はまだ学校に通ってる。より知識を深める為に、とか。誰に強制された訳でもない、学びたいから学ぶんだと。
俺達に自由はあったか? 将来を選べたか? 選べなかったよな。鬼殺隊に入るしか、なかったよな。

アイツら、人を喰うんだぜ。
そんな恐ろしい存在にどうして真っ向から立ち向かえるんだ。
頭イカレてんじゃねぇの。


杏寿郎、俺はお前のことが大嫌いだった。
今も嫌いだ。

何も間違わないまま死んでいったからな。クソ喰らえ。

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