Kitten’s yard

目次

真面目


2023/03/20


この方みたいにいられたら、
周りに大切にされて、愛されて、求められるような人に、
「この人は本当に真面目で本当に良い人」
と言われるくらいの人になれるかな。と思うのです。






真面目。

それは、私を形容する時、みんなが口を揃えて言うことです。

コロナもあって、今の学校ではあまり人と関わってこなかったので、面と向かって言われることは少ないですが、前の学校では本当によく言われました。

「○○ちゃんは真面目だから」
「ほんと真面目だよね」
「ばか真面目」


素直に褒め言葉として受け取っていました。
それが自分の唯一の取り柄で、みんなのイメージで、自分でもそれが自分の代名詞だと思っていたからです。
間違ってはいないと思います。

だけど、いつからか、その「真面目」には違う意味が含まれているような気がしてきました。

「面白味がない」「つまらない」「楽しくない」

そんな意味が込められているように感じてしまう。
実際にそう言われることもあります。

別に面白い人になりたかったわけでも、人を笑わせる人になりたかったわけでもありません。でもたしかに、つまらない私と一緒にいたくはないかもしれない。
つまらないから好かれず求められず、クラスに馴染めなくて孤立しているのかもしれない。



褒め言葉として笑顔で言われていた「真面目だね」は、私自身、真面目な人にとても好感を抱くので、素直に嬉しかったです。
けれど、言われすぎて、愛想笑いや苦笑いが添えられることが増えてきて、その言葉と共に距離が遠くなるように感じることが増えてきて、そう言われることが少し嫌になってきたのです。

言われれば言われるほど、自分はつまらない人なんじゃないかと感じてしまって。またつまらなくなっていく気がして。






「真面目」と言われることにもやもやし、嬉しさ有り難さと共に、屈辱感に似た何かをわずかに抱き始めてから数年。

私は、本当に真面目な人を知りました。
本当に真面目で本当に素敵な人を知りました。

すごく好きになりました。大好きになりました。

どんなことにも真面目に、真剣に取り組んでいて、
誰に対しても優しく紳士的で、何に対しても丁寧で、
好きなものがとことん好きで熱中して詳しくて、
仕事への態度もストイックで懸命で真摯で、
乱暴な言葉や人を否定することは言わない、
いつも穏やかで周りに敬意と感謝を示していて、
決して周りを否定しないけれど
自分の在り方や考え方はしっかりと持っていて、
本当に素敵な人。

それこそ、「真面目が代名詞」と言ってもいいくらいに、業界内では誰もに真面目な人だと言われていました。

誰もが、「真面目で良い人」「優しい人」とあらわす人でした。



自分が言われてきた「真面目だね」を、初めて、ものすごく光栄に感じました。

ノリや流れに上手くのるのがものすごく苦手で、
会話が苦手で、特に下ネタや流行の話がわからなくて、
人前に立つ表現者の卵として学んでいるというのに
大勢だと更に話せなくなってずっと黙ってしまうし、
にこにこするのも苦手で、うまくできないし、
恥ずかしくてすぐ緊張してしまって、
控えめに控えめにと、戸惑ってしまうけれど。

でも、「真面目だね」と言われたから。



この方みたいに真面目に丁寧に穏やかにいられたら、

この方みたいに優しくいられたら、
周りに大切にされて、愛されて、求められるような人に、
「この人は本当に真面目で本当に良い人」
と言われるくらいの人になれるかな。と思うのです。



真面目と言われることを誇りに、
どんなときも丁寧に優しくあれるように。
どんなときも謙虚に真面目に一所懸命にあるように。



杉山さん。大好きです。
真面目なところが大好きです。
演技も声もお人柄も。大好きです。尊敬しています。

そして、ありがとう。