「ねぇねぇ、二人の出会いってどんな感じだったの!?」

「プロンプト、その言い方なんかちょっと違う...」

入学式とオリエンテーションも終え、今日は時間短縮という事で早々に下校となった。
シギルとノクティスとプロンプトは日当たりの良いテラス席で幼少期の話から、小学校、中学校の話に花を咲かせていた。

「小さい頃に両親と一緒に王都城について行ってたの、時々。その時にノクトと一緒に遊んだんだよね」

「懐かしいな、あの時期他にも親についてきてた子供らいたよな〜。城内全域かくれんぼとかやって最終的に見つからなくて大人巻き込んで皆で探したっていうな」

「あったあった!」

その当時を懐かしみながら、ノクトはカフェラテを一口飲んだ。

「それにしても、よく私の事覚えてたね?見た目もなかなか変わってると思うんだけど」

「まぁ、なんとなく面影はあったしな。あの頃同じ年代の奴らと遊ぶって殆どなかったから結構印象に残ってんだよ...って、変わったと言えばプロンプト、お前は変わりすぎだろ」

ノンシュガーのアイスカフェラテを飲むプロンプトは突然に話を振られて咽た。

「いや、本当に、声ですぐに分かったけど見事に変化したね〜いい感じだよ凄く!性格も前よりも明るくなった気がする」

甘めのキャラメルフラペチーノをストローでサクサクと溶かしながらシギルは笑いかけ、それにつられてプロンプトも笑った。

「へへへ〜ありがと!」

小学校の頃、体育館裏でいつも一人休み時間を過ごしているノクトに声を掛けたことがあった。
「友達になろう」と言いかけたが転んでしまい、そんなプロンプトを起こそうと両手で引っ張ったノクトに『重い』と言われてしまい、そこからランニングを始め、食生活も改め数年間かけて変えていった。
「王子の友達に相応しく」在りたかったのだ。

「小学校の時はさ、ほぼ毎日見てるから変化に気づきにくかったけど...数年離れてから再会すると変わりようにびっくりした!」

「そういや、お前ら同じクラスだったんだな小学校も」

「そう、シギルが話しかけてきてくれたんだよね〜俺が取ってた動物の写真見て『かわいい!』って喜んで」

そう言ってプロンプトはスマートフォンを取り出し、カメラから移した自分の写真フォルダを開き変化を見せた。

「うわ、なっつかしいな〜!転んだのを起き上がらせようと手伝ったけど、全然びくともしないのな」

そういってノクトはプロンプトの鍛え上げられた腹筋を叩いた。

「ま、努力の賜物だよね〜!あ、ねえシギルとノクトも同じ小学校だったわけじゃん?話したりしなかったの?」

揃ってカフェラテとフラペチーノを飲む二人は顔を見合わせ、そういえば...という表情を浮かべた。

「見かけた記憶はあるけどな〜」

「私も。でも、あの時のノクトちょっと話しかけづらかったしな〜。気難しさが前面に出てたっていうか...話しかけるなオーラっていうのかな」

「そうか?別に普通だったけどな」

すっかりと冷めたカフェラテを全てのみ干し、ノクトは笑った。

「何にせよ、このタイミングが良かったんだろうね俺たち」

「そうだね」

それぞれの飲み物が空になって暫くの時間が過ぎてもなお、懐かしい話は底を尽きず

心地よい風と日差しに包まれ、穏やかな午後の時間を過ごした。



In Love Again