第三話



 何を任されるのかしら、ドキドキのメインストーリー第3話!
桜の欠片70枚 OK

第三話 桜の神隠し




◆桜雅街中央公園

 若芽を含めた四方田班は、桜雅街中央公園へ向かった。
 そこは桜雅街名物でもある巨大な桜の大木が見事なまで咲き誇っている。

(わぁ……近くで見るとやっぱり凄い)
 この木には特殊な力が宿っているらしい。年中桜が咲いているのだという。
 四方田班の一人、羽佐間という青年が「綺麗だろ」と声をかけてくる。今朝がた資料の山を抱えていた相馬のバディだという。気さくなお兄ちゃん、といった様子で明るく接してくれるので、若芽はすぐに打ち解けられた。左足を怪我しているのか痛めているのか、少し癖のある歩き方で、若芽の隣に立つと桜の木を見上げる。同じく、若芽もそっと見あげた。
「はい、本当に……」
「春だけじゃなく、こうして一年中桜が見れるのは桜雅街だけなんだって。……ま、その代わり季節感薄れるかもしんないけど」
「確かに、聞いた事はないですね……。でも、夏と秋の桜もそれはそれで風情ありそうです。冬に咲く桜は、一回見た事があります」
「へぇ、そうなの? 雪と桜はちょっと似合いそうだな、儚いところとか?」
「ふふ、そうですね」
 桜の木からは異質な気配は感じる気がする……が、いいものなのか悪いものなのか、までは若芽には分からない。
(でも……こんなに綺麗なんだから、いいものであれば、いいな……)

 そう思っていると、羽佐間は少し思案げに呟く。
「でも、この桜のせいかなにか知らねえけど、不気味な事件もあるっちゃあるんだよな」
「事件、ですか……?」
 不気味、と聞くと怖い話かと思い、若芽は身を竦ませる。「こんな感じでさ」と、羽佐間は四方田らのいる方に視線を向けた。
 今回は、ここ中央公園で起きた事故について捜査をしているのだった。
(被害者は、昼頃に車を運転中、中央公園の近くを通った瞬間、勝手にハンドルが動いて突っ込んだ……って話だった筈、だけど)
 運転手は無事、怪我人もいない。うたた寝でもしていたかにも思えるが……羽佐間の話が引っかかる。桜に引き寄せられた、とか……?
(事故にはなっていないけど……嗚呼、ちょっと嫌だな、父さんと母さんのこと、思い出しちゃう。うーん、仕事なんだから集中しなくちゃ。まずは皆さんのお話を聞いてみよう。先輩たちの方が、こういう事件に詳しいだろうし)


▶羽佐間に話しかけよう

 まずは先程まで話していた羽佐間に声をかける。
「よ、暖地。惨状は見ての通りだな〜……、魔力とか異能力が検知されなかったから俺たちを呼び出したらしいけど、正直ヒーロー課案件だと思うぜ」
 無能力である若芽には、ふむふむ、と頷くしかない。
「ヒーロー課って……捜査一課とはまた違う部署ですよね」
「そう、警視庁刑事異能力部ヒーロー課、通称ヒーロー課だ。魔力とか異能力とか、そういう案件を請け負うとこ」
 異能力を持つ者、天使や悪魔はヒーロー課に行くことが多いそうだが、誰でもなれる訳でもなく、かといって無能力者がなれないという訳でもないらしい。
「俺は無能力者だから、詳しいことはわかんねえけどな」
「あ、わたしもです。……ヒーロー課かぁ。わたしは怖がりだから、きっとヒーローにはなれませんね」
「ん〜? そんなこともないと思うけどな、俺は」
「そ、そうですか……?」
「怖がりだからこそ、他の人が怖がることも分かるだろ。暖地はきっと、そういう奴に手を差し伸べられる勇気は持ってる気がする。……なぁんて、会って初日の俺が言っても説得力無いと思うけどな!」
「……ふふ、ありがとうございます」
 ヒーローなんて大層なものにはなれないかもしれない。でも、羽佐間がそう思ってくれるなら、そんな優しい人になれる気がした。


 羽佐間ニキー!!!!!
 すみません勝手にインストールされて話を始めてしまうタイプの夢寄り創作屋さんをしてるんですけど(???)
 人をよく見てそうな人だなぁという印象です……色々抱えてる方なのでね……。


▶好感度
 🎲2+2=4up 羽佐間ニキ 好感度0→4%


▶相馬が話しかけてきた

「あ、暖地さん! さっきぶりです!」
「はい、さっきぶりですね。べっこう飴、ありがとうございました」
「いえいえ! それにしても……運転手さん、無事でよかったですよね……」
 怪我人も無かったことを、相馬は心底から安心していたようだった。四方田からちらりと、「相馬も事故で親を亡くしててな……あいつは姉さんと暮らしてきたようだが」と言っていたのを思い出す。流石にすぐそれを切り出すのは躊躇われたが、彼女にはどこか親近感が湧くのだった。……性格はだいぶ、違うかもしれないのだけど。
「こんなヘンなことが起こったのに、魔力は異能力は検知されなかったらしいんですよね。車の故障……とかでしょうか?」
「自動運転システムとかはありますけど……被害者はご自分で運転なさっていたようですし」
「う〜ん……ダメだ〜、全然わかんないかも……」
 相馬と二人で頭を抱えたり捻ったり。他の人なら分かるかもしれないですよ、と背中を押されたので、相馬と別れて次を当たってみることにした。


 サラちゃんさん可愛いよサラちゃんさん。
 ちらっとお出ししちゃったんですが、主人公と境遇がちょこっと似てますね……仲良くなって欲しい!!


▶好感度
 🎲3+2=5up 相馬サラちゃん好感度4→9%



▶田知花回さんに話しかけられるかな……?

 目つきの鋭い、田知花という男性の近くにやってきた。彼は静かに考え事をしているようだ。
(お邪魔になっちゃうかな……でも、ご挨拶もまだだし……)
 若芽がそわそわしていると、不意に田知花が顔を上げた。
「あんたが相馬が話してた四方田の居候ですかぁ?」
「(班長を呼び捨てだ……!?)えっと、そうです。暖地若芽と言います、宜しくお願いします」
 ぺこりと頭を下げると、「頼りなさそうなヤツですねぇ、四方田も見る目がねぇな」とぼやく。
 自分がアレコレ言われるのは仕方ない、素人だからだ。でも……若芽を孤独から救ってくれた四方田を貶されるのは、我慢ならなくて。思わず、田知花を鋭く見上げてしまった。
「わたしが頼りないのは事実ですけど……四方田班長を悪く言うのはやめてください……っ、恩人、ですので」
 真っすぐ目を見つめると、田知花は少しだけ目を見開いた。けれどすぐに眇められる。
「あいつは優しいフリがしたいだけなんですよぉ、分かってんですかぁ?」
「それでも……わたしが『優しい』と感じたなら、それでいいって思います。どんな理由から手を差し伸べたのであれ……」
「……ふぅん。……で、そんなくだらない話をしに来ただけなら、あっちに行ってもらえますかぁ?」
 田知花は値踏みするように若芽を見た後、この話は終わりだ、とばかりに追い払うような仕草をする。

「嗚呼っ、違うんです、えっとその、今回の事件、田知花さんは気になる事とかありませんか? 何だか、ただの事故と言うには気がかりで……」
「はぁ? なんですかぁ? 探偵みてぇなことして……まぁ、そうだな」
 田知花は意外にも、素直に色々答えてくれた。検知されていないのだとしたら、他の力の気配。
「どんな力だと言われたらわかんねぇが、そもそも異能力やら魔力やらがあるほうがおかしいんだ」
「そっか……今までそれすら、無かったですもんね……それ以外の力が他にあるかもしれない……わたしたちがまだ知らない、未知の力が……?」
「……これでいいですかぁ? 俺は忙しいんでね」
「はい、大変参考になりました、ありがとうございますっ」

「(……相馬とは違うタイプだけど、似てやがりますねぇ……)」
 田知花の厄介そうな目線を後目に、若芽はぺこりと頭を下げると次に向かった。


 オルターエゴでの彼を鑑みつつ……何かこんな雰囲気になりそうだなって。強面耐性は(父親とコンさんで)持っているので、特にその点では怯まないワカちゃん。つい嚙みついちゃったけど、田知花さんも好きなんですよぉ……!
 さて、どうなる好感度!


▶好感度
 🎲3+2=5up まぁまぁ! 田知花さん好感度5%



▶四方田班長に報告だ!

「よう、捜査のほうは順調かい」
「四方田班長!」
「何やら捜査以外の話も聞こえてきたけどな、おまえさんは自分の身を守ることをまず考えてなさいな」
 恐らくは、田知花と話しているのを見かけて、助け船を出そうとしてくれていたのだろう。恩人だ、というのが聞こえてしまったのなら、少し気恥ずかしいが……でも、本当の事だから。
「四方田班長の尊厳を守るのも、わたしにとっては大事といいますか……それに、田知花さんに対しては、身を守ることはしなくても大丈夫かなって……」
「と、言うと?」
「相馬さんからわたしの話を聞いてくれていて、意識してくれていたみたいでした。捜査一課は危ない橋を渡ることもあったりする部署と聞いてますし……わたしみたいなちびっちゃい小娘が来たら心配にもなっちゃうと思います。もっと安全な事務員とかで良かったんじゃないか、って事を言いたかったのかなって……今更ながら、反省中です……」
 全然そんなんじゃないですよぉ、という不満そうな声も聞こえてきそうだ。四方田は苦笑した。
「何だかんだ、仲間は大事にする奴だからな。俺以外は。それが既に分かってるんなら、おまえさんには見込みがあろうよ」
「そ、そうですか……。なら良かった……かな……? って、また話を逸れちゃいました。えっと、四方田班長はどう見ていらっしゃいますか?」
 目元を少し緩ませて若芽を見ていた四方田だったが、質問をすると「そうだな……」と呟き、すぐに引き締まった。幾多の事件を見てきた、仕事人の顔だ。
「他の連中がどういう見解を示したかは知らないが、ただの事故じゃないだろうな」
「はい。羽佐間さんはヒーロー課の出番だと思っていて、相馬さんは車の故障かも? とのことでした。田知花さんは……異能力や魔力以外の力が働いているのではないか、と……わたしは、田知花さんと一番近い意見です」
「ほう。新たな力、か。……桜雅街の桜周辺は、奇妙な事件が起きやすいんだ」
 ポルターガイスト、不自然な事故、そして……神隠し。未解決に終わった事件もそれなりにあるという。曰く付きの場所なのだと。
「……俺がこういった都市伝説を話すのは、変だと思うか?」
「いいえ。(今朝の警告も、もしかして……ここと関係あるのかな?)それらが……新たな力によって、かもしれない……です?」
「さぁて、どうだろうな。……ま、今やこの世界の理のほうが変だからな。現実主義は今や幻想主義に等しいだろうよ」
 四方田は肩を竦めて、桜を見上げる。さぁ、と一陣の風が吹いて、桜の花吹雪が巻き起こった。

(まるで……わたしたちを笑っている、みたい……)
 何となく、そんな気がした若芽なのだった。




 いや分からんですけどね!? 桜って魔性っぽさもありますからね!? 桜に攫われるとかね!? 死体が埋まってるとかね!?!? けいもく面子で桜に攫われそうなの……まず思いつくのが……津西さん……?(犬神さん、走って!!!!!)(?)


▶好感度
 🎲4+2=6up 四方田さん好感度16%


そして最後読んでないまま↑の書いてたら、似たような描写になっててふふってなりました。いやぁ、これから何が起こってしまうやら! メインストーリー楽しすぎる。まぁ既にヒーロー課に入り浸ってる訳ですけども……明日からは四方田班の皆と仲良くなろうコーナーをします!
 そして話すの一人選ぶ感じだったらすみません……四方田班の皆とお話したかったんじゃ……(強欲)


▶桜の欠片
 🎲1+5=6枚 70→76枚
 ぬん! 最小値! だけど着々と貯まってますね!




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