2026.07.29
▶メインストーリー 第二章 第三話
桜の欠片 193枚 OK
弱さ
◆四方田宅
(はっ……!? え……あ、朝……? あれ、わたし、いつ寝て……?)
昨晩は、ドッペルゲンガーらしきものについて考えすぎてよく眠れなかった。まさか自分が遭遇するなんて……考えすぎで、ほぼ気絶のようにいつの間にか眠っていたのだろう。とは言え、あまり休めた気がしなかった。重い身体を引きずるように、若芽はベッドから出る。
(雷蔵おじさん、もう起きてるかな。……話せそうだったら話してみよう)
いつもよりのろのろと支度をして、リビングに向かえば、既に起きていた四方田がソファに座っていた。昨日、少しだけ身に起きたできごとは話せたが、四方田はふむ、と考え込んでしまって、話は聞けなかった。四方田の顔を見れば、どこか気難しそうな表情をして、付けているテレビにも集中できていないように見える。
(……珍しいな、雷蔵おじさんがここまで分かりやすいなんて)
普段は飄々としていて、どこか掴みにくい。それがきっと四方田の処世術なのだろうと思う。それが抜けて素に近い状態であるなら、一緒に暮らす若芽にとっては、気を許してくれているようで、少し嬉しい。
「おはようございます、雷蔵おじさん」
「……ああ、おはよう、ワカさん」
「(やっぱり、元気がないかも……?)何か、お悩みですか?」
「……いやね、おまえさんが今追っている事件があるだろう」
「あ、それでしたか。……ドッペルゲンガーかも? な事件ですね」
「ドッペルゲンガーは物語において、自分の罪悪感や弱さ……見たくない自分の心の表れとして描写されることがある」
「自分の弱さ……」
「おまえさんが追っている件が……その表れである可能性もあると考えてもいいだろう」
「成程……ありがとうございます。その線でも捜査を続けてみます」
話しながら、四方田はどこか違うことを考えている気がした。
(……わたし、やっぱり『寂しい』のかな……)
あれが自分の弱さの部分だとしたら、そうなる。でも、それを思い出させるだけの現象だとしたら、そこまで怖がることも無いのだろうか?
(でも……最後に攻撃してくるのが、何だか嫌な予感がする……警告みたいな……)
そして『寂しい』で思い出すのは、この前の夜の四方田との話だ。
(雷蔵おじさんが『ドッペルゲンガーもどき』と出会わないといいな……)
何となくだが、若芽はそう思った。しばらくして、四方田は「はは」と笑った。
「家の中で仕事の話なんかするもんじゃないな、悪い」
「いえ、元々わたしが昨夜に話しちゃいましたし……!」
「じゃあおあいこだ。……さて、朝ごはんにするかい」
「はい、そうしましょう」
若芽と四方田は手分けして朝ごはんの準備をする。
一緒に食べつつも、心ここに在らずな四方田の様子が少しだけ気がかりな若芽なのだった。
▶好感度
🎲4+2=6up 四方田好感度44%
半分ももうすぐ……!
▶桜の欠片
🎲1+2=3枚 193→196枚
四方田さんキャラスト第二話にタイムリーな感じがひしひしします……! 雷蔵おじさんはワカちゃんが守る……!!(?)
ドッペルゲンガーじゃなくても、多分複数回出会ったらヤバい系な気はしている!
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