2026.07.29
▶キャラクターストーリー オレガノ
▶骨董店ノクターン
裏路地の奥まったところに、気になる階段を見つけた。なんとなく上ってみると、アンティークなドアに看板が掛けられている。
「骨董店ノクターン、か」
どうやら店のようだ。骨董なら掘り出し物があるかも、とウルスラは入ってみることにした。
カランカラン。
小気味よいドアベルの音と共に、中に入る。香草のような匂いで満たされていた。匂いだけで言うなら骨董店というよりは、薬草の店にでも来た気分だ。とは言え、店の中には古びた道具が幾つも並べられ、また棚には薬瓶が整列していた。
「……いらっしゃいませ、お客様」
「嗚呼、どうも。こんにちは」
不意に声を掛けられて少し驚いた。気配がしなかったからだ。恐らくは店員だろう。
「何かお探しですか?」
「うーん、まぁね。良い出会いがあるかもしれないと思って」
「……冷やかしでしたらお帰りください」
「あはは、お客以外はお呼びじゃないって事だね。ごめんよ、ここには引っ越してきたばかりでね。ウルスラと言う」
「左様で」
彼女はそれだけ言うと、古物の埃を払い始めた。手つきは慣れているもので、淀みがない。
「いい仕事っぷりだね、店員さん」
「ありがとうございます」
「お名前は何て言うんだい」
「何故?」
「ここで出会ったのも何かの縁だろうし、また会いそうな気がするんだよ。友達になれるかもしれないじゃないか?」
ウルスラが朗らかに言っても、彼女は能面のように表情を変えない。おぉ、手強いね。
「はあ……左様で。オレガノです。……私にはあまり関わらずとも構いません。それでは」
「オレガノだね。覚えたよ。これからよろしく頼むね」
ウルスラに見向きもしなくなった彼女の背に、声を掛ける。
余所者だから嫌われているのかもしれないが、まぁこれから仲を深めていけたらいいとウルスラは気楽に思った。
そういえばウルスラさんは骨董に興味ある? 高いほどある
→🎲1 全然ないwwwwwwwww
これ、新しいもの好きだな、さては?