キバ
紅音華くれない おとは
「――音也に誓って」
「紅音華、23歳。渡と静香に手を出したら、私が黙っていないから……以後、お見知り置きを?」
「音也に託された君を失くす訳にはいかない。分かってくれ、渡」
お相手:紅渡(※世界観主の側面あり)
自称23歳。1話から渡や静香のそばに居る女性だが詳細は不明。静香から姿が変わらないことに疑問を抱かれている様子だが、それを気にしているような素振りは特にない。渡に対しては過保護気味だが、そのわりには尻を叩くようなこともする。ファンガイアに狙われている様だが、そのことに恐怖は感じていない。むしろ対面することに倦怠感すら抱いている。生身の体でも雑魚ファンガイアくらいなら消滅させることができるが、詳細は不明。足癖が悪く、(早々無いが)機嫌が悪くなるとすぐ物を蹴る。
その真実
タピルスファンガイア:モチーフはバク。ビショップになる権利を放棄したファンガイアなので、わりと色んなファンガイアに狙われている。真名は「夜明け告げる鳥に憧れた獣」。人間名は無い。性別は女性。
渡の父・紅音也に絆され、名を与えられたファンガイア。元よりバク(≒獏)の伝説から影響を受け、悪夢を見た人間のマイナスな感情を食べるファンガイアとして動いていた。麻生ゆりの悪夢を食べていたところを音也に見つかり倒されそうになるが、なんとか切り抜ける。その後音也のヴァイオリンを謀らずも聞くことになり、音也と交流を深めていく。恐らくは二人の間に恋愛関係などはなく、云わば遊び心のある兄と、兄に振り回される妹のようなもの。
「わたしに名前などない。オトヤがわたしを呼ぶ時はきちんと理解出来るし、必要もないが」
「それはいけない。名前というのはお前を表すただ一つの、最高のブランドだ」
「……ブランド」
「そうだ。俺がお前に名前を付けてやる」
「オトヤが、わたしに?……良いのか、オトヤ」
「勿論だ、妹よ。お前の名は音の華、音華。姓は俺のものを名乗るといい。今日からお前は紅音華だ」
「クレナイオトハ、……オトハ、か。兄、と、そう呼んだ方が良いのか?」
「どちらでも構わん。だが、……そうか。そう呼ばれるのは気分がいい」
つまり、紅音華という人間は存在しない。紅音也によって名付けられた女性体のファンガイアが今の音華であり、紅渡にとっての姉が音華である。一度はチェックメイトフォーに選ばれたファンガイアであることもあり、音也の助けになっていたらしい。女性ならば見境なく口説く音也も、妹扱いの音華のことは口説かなかったとか。その後音也が真夜に出会ってからは真夜のことも守ると決意。しかし真夜に子供が居ると知った音也・真夜から子供を守ってくれと頼まれたため、渡の傍に居ることになった。残念ながら音也の最期には(力が消えかかっていたのもあり)立ち会えなかったが……
渡が過去に渡った際は自身も過去に向かい、過去の自分と融け合って、さらなる力を得た。またこの時、音也の最期を共に迎えることが出来ており、真夜の横で音也を見送っている。
ちなみに
未来から来た渡の息子・正夫が音華のことを知っていたため、恐らく末代に至るまで紅家の元でキバを守っているだろうことが窺える。
「あっ!音華!」
「は、え?音也?」
「俺だよ俺!正夫!……ってそっか、父さんの時代の音華なんだもんな」
「うん……?」