ジオウ

時枝夕
ときえだ ゆう

「時枝夕です。常磐先輩のお噂は予々。王様になるんですよね?なら是非、わたしを従者にしてくださいな」
「私の使命は、我が王を守ること、支えること……ですからね。ふふ、何なりとお申し付けください。ウォズよりは使い勝手も悪いでしょうけれど」

「おかえりなさい、……っ、おかえりなさい……!ソウゴ、くん!」

お相手:黒ウォズ

自称2001年5月5日生まれの17歳→18歳。光々森高校の二年生で、EP29で高校を卒業した常磐ソウゴに代わり高校三年生に進級する。得意科目は(キカイ編のソウゴへの態度を見るに)化学か物理。ときたま遭遇する同級生に頭がいいと噂されているため成績は良さそう。オレンジのビヨンドライバーを用いて仮面ライダーリンネに変身する。
ソウゴのことを「先輩」と呼び慕うが揶揄混じりに「我が魔王」と言うこともあり、ウォズと似通った立場にあるが、決してクォーツァーというわけではない。ソウゴの命が危険に晒されることを良しとしないだけで、別に魔王に関してはどうでもいい。ただ生きていてくれれば夕的には満足。なので我が魔王と呼ぶのは本当に揶揄やからかい目的だけ。基本的にはソウゴの意志を尊重して、ソウゴの意思に準じたい。
ソウゴのことを我が魔王と呼ぶウォズはどう転ぶにせよソウゴの命を繋ぐ気はあるのだろうなと思っているのでそこまで嫌いではないし、そもそも元から知り合いなので嫌悪感は強くない。ただし序盤、ゲイツやツクヨミはソウゴを殺しに来たと明言しているので嫌悪感が強い。ソウゴが二人を受け入れなければ強制的にでも未来に送り返すつもり満々だった。

16話の門矢士との謎の会話ウォズと旧知の仲であることから、本来は2001年生まれではないのではないか、と予想されていた。ゲイツが救世主となった未来の白ウォズとも知り合いのような雰囲気を醸し出していたのが、一層夕のミステリアスさを感じさせる。歴代ライダーの力を持つ訳ではないが、その謎と生身のままでも高い身体能力を誇ることから、戦闘能力はそこそこ高め。装備は仮面ライダーウォズと色違いがテンプレート。

口癖は「冗談です」「嘘ですよ」など。揶揄した時の相手の反応を見るのが好き。最近は黒ウォズのことをからかうのが趣味。

夕がリンネに変身する為に使用するウォッチは「フロルドウォッチ」。その他の種類に「ラクリマフロルドウォッチ」「ルーメンフロルドウォッチ」がある。ジクウドライバー・緑のビヨンドライバーとの互換性があるため、たまに男衆のウォッチをくすねる。

常磐ソウゴが命を落とした世界線からやってきた、常磐ソウゴの幼馴染。本編「仮面ライダージオウ」での時枝夕は謎の存在でしかないが、夕が生きていた本当の世界で、時枝夕は常磐ソウゴの幼馴染だった。夕の世界がバッドエンドを迎え、ソウゴが命を落としたのち、門矢士に拾われて、一時期門矢士について世界を壊す旅をしていた。ウォズと知り合いだったのは夕が生きていた本当の世界で出会っていたから。無論ゲイツやツクヨミとも出会ってはいたけれど、リバイブではないゲイツ・仮面ライダーの力を手に入れなかったツクヨミの記憶は世界を越えられず、超越した力を持つクォーツァーであるウォズのみが夕のことを覚えている。時間と空間と世界を越する存在であるためか感情は希薄になって来ている節はあるが、ソウゴに関しては別であるし、何よりウォズが夕のことを気にかけているので、そこはあんまり心配ないかもしれない。
門矢士が世界の破壊者へ覚醒した際に時間と時空を飛び越え、以降はただ一人で様々な所へ常磐ソウゴが生きている世界線を求める旅をするようになる。その中でオーマジオウが存在する正史の未来に辿り着き、“常磐ソウゴが生きている”ことからその過去に遡った。
時空間の辻褄合わせのためのパラドックスによって「時枝夕が常磐ソウゴの幼馴染である」という事実は消滅した、とはいえソウゴの命には代えられないので諦めたし、耐えている。ずっと、この世界で出会った時から。
時空に関しての特質上、未来が増えた瞬間にパラレルワールドの自分の記憶がインプットされるため、白ウォズが生まれた際は「白ウォズと会ったことがある世界線の時枝夕」が「今生きている時枝夕」にダウンロードされた。
生誕日はれっきとした2001年5月5日。ただし、世界線は別

仮面ライダーリンネ
オレンジのビヨンドライバーとフロルドウォッチを用いて夕が変身する仮面ライダー。モチーフは花時計。歴代ライダーの力を継承することはないがジクウドライバーと夕が使用するウォッチの互換性があることからゲイツが持っているウォッチをくすねることは無いとは言いきれない。実際ゲイツが持っていたゴーストライドウォッチを使って変身したこともあるし、ウォズのシノビミライドウォッチを使ったこともある。
仮面ライダーリンネ・フォエニケ
「ポラリスフロルドウォッチ」とビヨンドライバーに外付けする「ポウラスティーロ」(花と星を象った外付けデバイス)を用いてリンネが変身する、リンネとしての最終フォーム。力の強さによる弊害は中にある自分・時枝夕ではなく、外にいる“誰か”と“何か”に降りかかるので進んで使おうとはしない。

常磐ソウゴが創造した世界では
常磐ソウゴと幼馴染の、光ヶ森高校二年生。
破壊された世界の中、創造されるべく必要な人間ではなかった“はず”の夕だったが、オーマジオウとなったソウゴが「常磐ソウゴの幼馴染の時枝夕」を認識したために新たな世界に組み込まれている。(その特異性ゆえか、夕はウォズと同じように“戦いの記憶”を残しているのだが……)
本編同様の「常磐先輩」ではなく「ソウゴくん」と彼を呼んでいるあたり、感情の制御はまあまあ出来ているし、多分、それなりに心を落ち着かせてはいる。
これまでに過酷な取捨選択を迫られてきた時枝夕にとって、ウォズ(芽生え始めた恋)を取るか、常磐ソウゴ(永遠に探し求めていた大切な幼馴染)を取るかというのは、最も簡単で、最も悲愴な選択だった。悩む暇もなく常磐ソウゴを選択したけれど、きっとこれから夕は恋愛も結婚もしないし、もしあるとするなら、またウォズと出会ってからになるかもしれない。

余談
名前の由来は「夕焼け」と「時間」と「枝分かれ」。パラレルワールドとか諸々を示唆する名前だった。
フロールはスペイン語で「花」。ライダーの名前は花時計の有名人カール・フォン・リンネから。フォエニケの意味は「北極星」。花時計と天文時計を兼ねるモチーフ。変身エフェクトは花にアップルウォッチ。








時枝夕の願いは、自分よりひとつ年上の幼馴染が、どうにか生き延びることだった。いじめられてばかりの私を、いつも、どんな時だって助けてくれた、大好きな幼馴染。私の初恋も、一年一年も、私の全ては彼のためにあって、彼と共にあるのだと信じてやまなかった、そんな――愚かな、私。
突然現れた明光院ゲイツとかいう男に、胡散臭いウォズとかいう男。私は誰よりも、その何よりも、常磐ソウゴという大好きな幼馴染を支えようとして、仕えようとして。そうして、世界は地獄みたいに姿を変えた。
「ソウゴく、」
「夕――大丈夫。ごめんね」
最期まで。
「あ、あ、……っ、あああああああ!!!!!!!!」
全てが反転する。視界が黒く染まっていく。私がどうあっても、どうなったとしても、あなたを、守りたかったのに。
「やだっ、やだ、やだあ、ソウゴくん、だめ……っ」
死なないでよ。私の、神様みたいな、ひとだったのに……!
「――お前」
ピンク(マゼンタ)の残像が、ひどく壊れてしまった“私”の世界を象った。
「あなた、は、」
「俺は仮面ライダーディケイド――通りすがりの、仮面ライダーだ」