カブト
月導紡煌つきみち つむぎ
「あのね、私のこと、守らなくていいよ。私が勝手に着いてってるだけだから」
「ね、いつかこの戦いが終わったなら、……ううん。なんでもないよ」
「相棒が困ってる気がしたので参上したよ!月を導く女月導紡煌っ、推参☆」
お相手:天道総司
!!!死にます!!!
「月を導き、煌めきを紡ぐ女」を自称する、生まれながら努力に身を窶すことを約束された女。6月20日生まれの18歳。高校三年生。私服は和服だが、本編ではほぼずっと高校の制服を着ている。たまに着物姿も出てくるがいつも死装束と同じ着方をしているのが気になるところ。
天道総司の隣に立つべくして生まれた人間だと思ってやまない。恋愛感情は最後まで悟られなかったくらいだが好き好きオーラは出ていた。ただし相棒としての“好き好きオーラ”だと思われがちだったので、恋愛感情は誰にも察されていない。完璧超人の隣に立つために諸々の努力を重ねた女なので人生の半分は天道総司に捧げていると言っても過言ではなかったりする。定職についていない天道を樹花ちゃんと養う準備も一応ある。天道の祖母にする仕送りの準備もある。加賀美新からは宗教かと突っ込まれたこともあるが特に気にしていない。
丁度天道総司が“天道”姓となった頃に誕生。物心ついた時には既に天道家と共に育っていた。そもそも両親が天道家の祖母に大変お世話になっていたということもある。駆け落ち結婚だった様子で両家からのコンタクトが全くなかった時、天道家の祖母に助けて貰ったらしい。なお小学四年生の頃に両親がワームに殺されてしまっており、天涯孤独の身。無論こちらにも親戚筋からのコンタクトはない。以来中学生になってからは身分を高校生だと偽ってバイトしたり、路上でギターを弾いて投げ銭で生活したりしていた。当時の紡煌によれば、「もうずっとお世話になっているのにこれ以上天道家のお世話になるわけにはいかない」とか。あと樹花ちゃんが生まれたからというのもある。両親が死んでから天道とは会っていなかったが幼い頃からなんとなく思っていた「将来無理しそうだから相棒になってストッパーにでもなるか〜」という理想に縋るしかなくなったのだが紡煌の記憶の中の天道総司があまりにも完璧超人だったのでそのレベルに追いつくために努力することを余儀なくされた。
本編開始7年前(11歳の時。両親が死んで2年)の時に渋谷隕石の災厄に巻き込まれている。両親に擬態したネイティブが日下部家と共に居るのを見て「ここでも仲良いのか」とぼんやり思っていたことがある。ひよりのことはその時知ったし天道と再会したのもこの時。復讐心に燃える天道を見て「あ、だめだ」(突っ走って無理する絶対する)と思ったので本腰を入れて努力し始めた。
月導紡煌は“天道総司”のために生きている。それはまるで一度揺らいだものを“天道総司”を中心に据えて再構成したもののようで、まあ平たくいえば神に祈る信仰者とだいたい同じ。基本的に天道に嫌われたりすると死ぬが謎の自信があるので嫌われることなんてないと思っている。加賀美が冗談で「天道に嫌われたりいらないって言われたらどうするんだ?」と聞いた時に「うーん、死ぬかなー」と即答されたので加賀美は引いている。宗教かよ。
高校では極めて優秀な成績を誇り、難関大学にも悠々と合格出来るだろうと言われているらしい。三者面談には天道が出席している(なんで?)。それゆえ天道が不在の時に樹花ちゃんに勉強を教えているのは紡煌だし、生まれた時から知っていることもあって、樹花ちゃんには懐かれている。呼ばれ方は「つむちゃん」。
生身でも羽化する前のワームなら普通に倒せるくらいの動体視力と体力と強靭さはある。クロックアップされると弱いが飛び道具があったら怪我しながらもなんとかという感じ。天道がカブトに変身してクロックアップを使うようになってからは戦闘面のサポートというよりも他の面、つまり樹花ちゃんやひよりちゃんのこととか、命がひとつしかない天道にとって手の届かない痒いところをカバーすることが多くなってきた。いや普通に戦闘もするけどね。ZECTではない。ZECTではないのでチーム天道に入ることは出来なかったし、副官が自分ではないことに卒倒して拗ねたこともある。子供なので。
>6月20日生まれの人は「直感が鋭くて、独自の発想を大切にする人」です。6月20日生まれの人は、カリスマ性を持っています。
>自分をコントロールせずに、どのような事に対しても手を差し出してしまうと、全てが中途半端になってしまう
>繊細で傷つきやすい性格をしているので、些細なことで落ち込んでしまうこともあります。
>自分の願望を叶える為に努力をすることは少し苦手なようです。(誕生日で分かる性質判断より)
つまりそういうことである(どういうことだ?)。
天道教に隠れているが紡煌の本質は極めて優しい性格が目立つものであり、天道総司が中心となって再構成された紡煌でもそれは同じ。困っている人を見かけたら手を差し伸べてしまうあたり、天道とは別ベクトルのカリスマ性を持っていると言ってもいいだろう。人望が厚くコミュニティが広い。そこら辺は友人がいない天道と逆である。自己犠牲とまでは言わないが、自分のことを下に見ている節はめちゃくちゃあるので注意。
!最終回付近の動向
神代剣の一件から「自分の力では天道の隣に立つことは出来ない」と確信しアイデンティティを失った紡煌は、そのタイミングで両親を殺して擬態したワームを見つけてしまう。まだ羽化していなかったし、まあ自分が居なくても仲間増えたし気付かないだろうなと思いながらそのワームを追いかける。まあ罠だったんですけどね!ワームが向かったのはエリアX。擬態天道が眠っている場所。しかし両親に擬態したワームは既にネイティブに支配されており、羽化していないワームさえ倒せなかった紡煌は根岸から“使用者の命を削るゼクター/ベルト”を託される。アイデンティティを失った紡煌が、もう一度天道の隣に立てるかもしれない力を手に入れかける、となればもう展開は決まっていて、迷わずそのベルトとゼクターを使った紡煌の命は激減していく。天道や加賀美が駆けつけた頃には命の灯火は消えかけていたが、最後の意地で笑ってみせ、平気だと言ってみせた。全てが終わったあと、天道の回想で登場。「あいつが隣に居ないと落ち着かないものだな」という言葉と共に崩れ落ちた紡煌の動画が流れる鬼畜仕様。紡煌の死を知っているのは最終決戦の件に関わったZECTのメンバーのみで、天道は正式なZECTのメンバーではないため紡煌の死を知らない。元から居住を転々としていたことに加えて紡煌はいつか自分の元に帰ってくるという信頼もあってのことの模様。絶望しかない。紡煌が着いてこなくなった時にやっと恋に気付いた天道が追憶の果てに得るものとは――……!