悪夢再来とは





悪夢再来
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初代ニサン国王が晩年、多くの優れた魔道師たちと共に作り上げ、その後千年近くもの長い間、国内に魔物が侵入することを防ぎ続けたと言われる「王の結界」が突如消滅し、多くの人里へ魔物が来襲、大規模な争いに発展したニサン史に残る大事件である。

それまでほとんどの民が魔物とは無縁に暮らしていた為、魔物に対する知識も軍隊も無く、僅か一ヶ月程度で大部分の土地を魔物に奪われたが、やがて救援要請に応じたシュバト、ティシュリ、二つの国の支援も有り、八割の土地を奪還することに成功。後に、事件が起きて間も無く多くの民を首都である桃花に集めたことで人的被害も大きく抑えられていたことが判明し、それらの指揮を執ったとされる紅葉軍師補佐(当時)の名前は国内外を問わず広く知られることになった。

また結界の消滅が様々な被害をもたらした一方、それまで他国に対して多くの民が抱いていた恐怖心もシュバト、ティシュリの懸命な救援活動によって薄れ、やがて世界会議が行われることになった際、ニサン国王のいち早い参加表明を後押しするきっかけとなったのもまた事実である。

尚、「王の結界」突然の消滅となった原因は未だあきらかになっておらず、たんなる老朽化、そもそもが時間制限付きのものだったとする平和的主張をする者もいると同時に、他国や魔物からの陰謀説を唱えるものも一定数存在しており、今日まで、ニサン国の学者達を悩ませる重要な議題の一つとして上げられている。