Ab
:アブ
太古の時代から魔物や自然との共存を続ける、森林と山岳の国。
無数の祭や儀式と共に日々を過ごす民達は非常に原始的で現代文化に疎く、他の人種、部族を寄せ付けない閉鎖的な輪を持つが、自然と共に生きる者特有の高い身体能力と多くの知恵は、今日まで確かに彼らの平和を守り続けている。
■同盟国:ティシュリ、マルヘシュヴァン、イヤル
■首都:VERDE(ヴェルデ)
■面積:世界六位
■人口:世界六位
■交通:馬や竜を始めとする、中形〜大型の多様な魔物。背に乗るか、魔物に篭のようなものを背負わせてその中に乗り込む形が一般的。
■宗教:創世教
■食文化:山菜や果実の他、狩猟文化が浸透している為に肉魚も頻繁に食されている。一般家庭で使用される食材の種類においては世界的に見ても極めて多様であり、他国では忌避される毒性の強いものも容易に捌き、日常的に食卓に並べられている程。
その反面、食材や料理を購入するという感覚を持たない者が多く、飲食店や青果店の類いはごく少数。開国後に観光客の来訪を見据えて国境付近には幾つか建てられたが、店主の半数以上が儲け話に鼻を利かせた他国籍の者であり、にわか仕込みのアブ料理を提供する店になってしまっていることからも、「必要な時に必要な分だけを獲る」ことを古来から守り続けてきた国民達には未だ受け入れられていないのが現状のようである。
尚、基本的には日々必要な分だけを狩猟することを美徳と考えている者が多く、保存食の類いを持つ者も少ないが、年に数度、狩猟を禁じる週を制定している為に乾物等の調理には優れており、その種類も多様。
派手では無いがこの国でしか食せないものも多く、徐々に他国からの注目は強くなっているようである。
■苗字の有無:家柄別に継承。ただし、特異な外見や能力を持っている子供が生まれた際には「神の子が生まれた」として両親が神殿に行き、子供に固有の名字を与えることも多い。明確な「神の子」の基準はない為に新たな名字を受け取ることは容易いが、神殿が用意した名字を拒むこと(二度名字を受け取ること)はタブーとされている為、新たな名字を受け取るには相応の覚悟が必要なようである。
■稀少人種の有無:稀に、鋭い牙や爪、或いは魔物のような耳や尾を持つ者が生まれ、これらは《獣人(じゅうじん)》と呼ばれている。常人より遥かに優れた身体能力を持ち兵職等に就く者も多いが、精神状態に寄っては文字通り獣のように暴力的になることが有り、その様の恐ろしさから国内でもあまり良くは思われていないようで、奴隷や罪人に等しい扱いを受けることも少なくはない。
■長所:豊富な自然、植物や生物に関する教養、身体能力の高さ
■短所:科学技術に対する文明の遅れ、鍛冶技術の低さ、クルス(非魔力内包人種)の増加
■主な著名人:???
■政治体制など:自然豊かな土地柄も有り外国との交流には関心が薄く、また過去に大きな戦争の影響を受けた歴史も無い為、国内には非常に狭いコミュニティが存在している。国民同士の仲間意識は高いものの無知故か外国人への偏見や差別は強い傾向にあり、それが文明の科学的な発達を妨げている事は最早言うまでもない。
国のほぼ中心に位置するピラミッド型の王宮には代々王族が住んでおり、その周辺には貴族達が住むやはりピラミッド型の建物が並んでいるが、国内での“貴族”という称号、身分の定義は非常に特殊であり、国家が不定期に開催する“Juba(ジューバ)”と呼ばれる試練で一定の成績を残した者に与えられるというもの。
“実力さえ有れば平民出身でも貴族を名乗ることができる”と言えば聞こえは良いが、しかしながらその実態はまだ内部の格差を埋める程には至っておらず、現状、政治に関しても、いわゆる名家と呼ばれる決まった家柄の者達がほとんどの実権を握り続けていると言って過言ではない。
尚、遥か昔、国を興した際には、この地を牛耳る魔物達との争いが起きたと言われているが、その際には後に初代皇帝となるたった一人の男の活躍で勝利したと語り継がれており、現代でも王家のことを「英雄の血族」と称える者が少なくないようである。
※人名や町名等は、主にポルトガル単語等を元に考案、使用していますが、実在のあらゆるものとは無関係です。