つかの間の要(2)


(ヤッバイくらいトイレ行きたい)

キューブを回収するため移動し始める私たち。
バンブルビーに運ばれていると徐々に不安が心に忍び寄ってくる。
バットを胸に抱いていると。

『幸縁』
「!」
『シエン、“大丈夫か?”』
「びっくりしたぁ!大丈夫、緊張してるだけ。ボーっとしてたからバットが名前呼んだかと思ったよ!」
『“大丈夫、…みんなが”“君達を傷つけさせない!”』
「ありがとう」

(その時、ビーちゃんが寂しげにしてたのに私は気づかなかった)

そしてキューブのある部屋に着いた。
まだ避難してない科学者達がいたが、気にしてる暇は無い。
ビーちゃんがキューブに近づく。私はビーちゃんの肩に立ってキューブを見上げていた。

「おぉ〜〜」

肩が凝ってきたので首を回していると、ビーちゃんがキューブを縮め始めた。

ズルッ

『!!?』
「わっ、ぁあ゛っ!」

ビターンッ!!

首をグルグル回していたせいで足を滑らせ、顔面、両手両足、腹…
つまり全身をキューブに強打。

『“きゅ、救急車ぁぁぁぁー!”』
「Are you okay!?」
「いたい…」

鼻血とか出てないよね?大丈夫だよね?!
などとフガフガ言いながら鼻を押さえていると

「Ah…」
『"大噴火ぁあ!"』
「うぁ…あーあ〜」

良い歳こいて鼻血出してさらにメガネ大破したようです。
眼鏡がないと何も見えないです!詰んだのでは?!
サムのご先祖の眼鏡でもいいから掛けたいよ…。
あと誰でも良いからティッシュください。




先ほど鼻血を両穴から出して、今両鼻つっぺして全力疾走してる神田幸縁です!
何これイジメ?呼吸し辛いし。
血圧上がって余計鼻血出んじゃないか?
…軍人さんたちとシモンズ、とりあえず笑ってる奴、後で体育館裏な。
ゴホン…失礼。
ビーちゃんと別れてシモンズさん達と、通信機を探しに行く途中でフレンジーに遭遇しました。
フレンジーが手裏剣を投げつけてきたのでデスクの影に隠れてます!

怖っ!ちびりそう!
…マジムリ!すまん!

「ゴートゥトイレ!ウォシュレット!ベリーソーリー!!」
「What?!?」

だって漏らしたら…ね?
まだ人間の尊厳は失いたくないわい!
なのに、

(ぎゃあーっ!フレンジーついて来たぁぁぁぁ!)

「いーやぁーっ!」
『*П>λ}!!』

叫んだ!怖っ!
振り向きながら
「来ないでぇ!」と叫ぶと

ガシャガシャ…ピタリ

「ぁ…れ?」
(止まって、くれた?)

思わず止まる幸縁。

『Ёб』
「…あっちに行くの?」
『…(コクリ)』

って袖掴まれてる!
早いなオイ。
逃げれんし中腰の体勢が辛い…;

カシャカシャ

ヨタヨタ

『…Ёб』
「曲がるの?」
『YES』
「そっか」

(いい加減腰が限界なんだけどな…)
と思いながらヨタヨタ角を曲がると、

「トイレ!!え、ちょっ…案内してくれてたの!?」
『Ёb』
「ありがとぉおうっ!」

ガタンッバタンドン!

ジャァ〜〜ッ


「いや〜スッキリしたぁ」
『(………。)』

何ほのぼのしてんだぁぁぁぁぁぁあ!!
いやいやいやいや!確かにありがたいけど!助かったけど!

『シエン』

ビクゥッ!

「ふ、フレンジー」
『…オマエナンニモオボエテネェノッテホントカヨ。バリケードノヤツガソンナコトイウカラキニナッテナ、ワザワザココニキタンダヨ』
「覚えるもなにも私達初対面だよ?」(映画で見たことあるけどさ)
『チゲェヨ!オマエハチビノトキニワクセイサイバトロンニイセカイトリップシテ、オレラトシリアッタンダロッ!!』

ナノニサイバトロンゴワカラナクナッテルシヨ!チャチナキオクバイタイダナ!ノウミソハ!!と言うフレンジーの声が遠くに聞こえる。

「……は?」
『オレヤスコルポノックトアソンダダロッ!』
「え?」

何それ楽しそう。
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