今日も星は叫ぶ
※成り代わり 名前変換なし
整形願望なんてなかった。
モテたことも一度もなかったけど、親や友達には恵まれてたし。
オタクで2次元に夢見てるだけで楽しかったから、結構人生楽しんでいたのに…。
「なぁんでこうなっちまうのかなぁ〜?」
「誠に申し訳ありません。スタースクリーム様」
一部の方から美脚参謀とかスターリーちゃんとか呼ばれているって聞いた某航空参謀の立場になるってどういうことよ!しかもにょただし!マジだから!Uターンしないでお願い!
いや、見目麗しいのはいいんだ。スタースクリームってのが問題なんだよ!裏切ったり裏切ったり裏切ったりすんじゃんコイツ!裏切りがステータスみたいなもんだよね!?しかもその裏切りが話を進めるにあたって重要な役割果たしてるし!
「ハァ…」
「スタースクリーム様?」
「いんや、何でもない。ひどい怪我無くてよかったな。戻っていいぞ」
「は、はい。失礼します」
「………あぁー」
(…ビーコンの声好きだなあ)
ビーコンさん達と仲良くしたいよー、働き者の皆に優しくしたいよ〜!
でも、"この役"はそういうタイプじゃないのだマジつらたん。
八つ当たりとかしてたよね。
(絶対好かれるわけがない!!)
だって、ネメシスの廊下ですれ違うとみーんなコソコソヒソヒソこっち見て話すんだもんっ!
メガトロン様は、なんか出会い頭にスカウトしてくれたけど、今は全然優しくないし!サウンドウェーブは何となく話通じるけど何考えてるか分かんないときあるし!
「ハァア…お母ちゃぁぁあ〜ん!」
「まだそんな歳じゃ無いッシャ!って…」
「うぅ…ごめんちゃい」
悩みを打ち明けられるのはエアラクニッドだけ。
以前任務中に女の子扱いしたら、段々交流するようになり、ストレスが溜まったら話を聞いてもらうこともしばしば。
唯一私が元人間の女だったことを知っているのだが、立場もあるし女の友情ってことで秘密にしてもらっている。
「ディセプティコンの癖に穏やかだし、優し過ぎんのよ!テックスペックに優しさ10とか書いてあんじゃないの?」
「いや、流石に相手は選ぶよ。エアちゃんみたいな美人はTF界の宝だし、友達だし」
「て、照れるッシャ!もう!」
「えへへ、エアちゃんかわいいなぁ」
なでなでと、鋭い爪で傷つけないように彼女のフェイスパーツに触れ撫でる。
頬を染める彼女はかわいい。
「それに比べて私は…」
「何かあったッシャ?」
「また任務失敗するし、メガトロン様に叱られるし、ビーコンさん達怪我しちゃうし素直に謝れないし…」
「アンタはスペック高いのに運が悪いからねぇ〜!」
「今度から一人で任務しようかな。周りに気遣うし……」
「あら、ワタシを誘ってはくれないの?」
「言ったでしょ、気を遣うって。エアちゃん怪我したら泣く。絶対泣く」
想像しただけで堪えたのだろう。
俯いたスタースクリームにエアラクニッドは悶えた。
「スターリーか〜わ〜い〜い〜!」
「うぅ…そんなこと言ってくれるのお母ちゃんとエアちゃんくらいだよ」
モテたことなんてないもん、と頬を膨らますスタースクリームにエアラクニッドはそっと排気した。
(鈍感ッシャねホント)
ネメシスの廊下を歩く度にビーコン達に羨望の眼差しを向けられていることに気づいていない。
ビーコン達は彼女に話し掛けられやしないかなど、期待がバレないようコソコソ話しているのだ。
メガトロンはスタースクリームを引き抜くにあたり、大分口説いたらしい。
もっとも、着いてきたと喜んでいたら異性としての好意が全く通じておらず。現在押してダメなら引いてみろ作戦の真っ最中。
サウンドウェーブはそんな周囲を面白がり●RECしている。
「まぁ、好かれたいならもっとアピールするしか無いッシャ」(お互いね)
「うわぁ〜ん!!」
今日も今日とて嘆き叫ぶスタースクリーム。彼女が同僚に好かれていると自覚する日は来るのか。
傍観するエアラクニッドは、頬杖をついて笑いながら、騒ぐ友人を見つめていた。