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目が覚めた(ダンデ)


仕事に行く日と同じ時間に目が覚めた。
まだ外は薄暗く、布団から出るのすら抵抗を感じるほど部屋の温度は下がっていた。起きてリビングのストーブを入れて、暖めておこうかなんて思っていると、

「起きたのか」
頭上から声が降ってきた。

『ダンデくん?』
見上げてみると黄金の瞳がこちらを見ている。暗闇に光る彼の目は星のようだ。

「少し早く目が覚めたからな。君の寝顔を見ていたんだ」
そんなセリフにナマエは寝顔を見られていたことへの恥ずかしさでダンデの胸に顔を押し当てた。

「そういうところも可愛いぜ」

なんていう彼はナマエをしっかり抱き締める。
お互いの体温に安心し、再び眠りにつくまではそう長くはかからなかった。
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