青は藍より出でて藍より青し
(ロビンフッドと子ギルとダビデのいつメン)
「はぁ」
「おや、どうしたんだい?」
「どうしたもこうしたもねぇですよ。なーんでマスターはオレらみたいな低レアサーヴァントを使うかねぇ」
「む。低レアとはなんですか、低レアとは。僕はこれでもウルクの王と成る者ですよ!」
「はあ、そりゃすんません」
「僕だって一応王様なんだけどな!」
「そういやそうでしたね」
「それに、あなたも一応上に立つ者では?」
「いやー、俺はせいぜいアウトロー集団の首領やってた程度なんで。オタクらと並べられても」
「で、話を戻すけど君はアビシャグが僕らをパーティに編成することが理解できないって?」
「まあ、そんな感じっすかねぇ。マスター成り立ての時は分かりますが、今や授かりの英雄にあの胡散臭ぇじいさん、いけ好かねぇ赤い弓兵にサンタの姐さん、最近じゃあの英雄王まで来たじゃねぇですか。明らかにオレらはお役御免でしょう」
「大きい僕に関しては納得いきませんが、まあ確かにアーチャーの戦力はだいぶ充実しましたね」
「でしょう?しかし、未だに種火回収やらフリークエスト、場合によっちゃあメインクエストまでオレらの出番ときた。マスターが何を考えてんのかてんでわかりゃしねぇ」
「本当に分からないのかい?」
「は?」
「ですねぇ。マスターほどわかりやすい人はいないと思いますけど」
「な、なんですか。オタクらは理由がわかるって?」
「単純明快だろう」
「それがわからないようでは王として、と言うか男としてまだまだですね」
「いやだからオレは王ってわけじゃ……男としてうんぬんかんぬんは納得いきませんけど!?」
「アビシャグは僕のことが好きなのさ!」
「"僕たち"ですよ、勘違いしないでください」
「好き?そりゃあ、嫌われてはないでしょうけど…。"好きだから"っつーアホみたいな理由で、まさか使います?周りに置いて侍らせときゃいい話じゃあないですか」
「バカですねぇ。その"アホみたいな理由"で全てを決めるのが僕たちのマスターですよ」
「アビシャグのそういうところが愛らしいだろう?」
「は、ははっ……まっさかー」
「そのまさかですよ。ささっ!もう行きましょう!大きい僕はレベルカンストしたにも関わらずパーティに編成されてないんですよ。ザマァ!」
「僕のスキルは優秀だからね!みんな安心して戦ってくれたまえ!僕は見る専!」
「はぁ……恨みますぜ、マスター」
(とんでもねえマスターと契約しちまったもんだ)