黒髪と身の回りの異変2
グオオオオオオオオオオオオオ!!
『っ!!』
急に現れたぞわぞわとする霊圧。暗く冷えきったそれに皮膚が粟立った。
振り向けば、鳥の様な虚と目が合った。
『虚空に色付け──────“藤凍月”』
涼やかな音を立てた斬魄刀が形を変えた。
深く息を吐き、刀を地面に突き刺した。
ゆっくりと掌を前に伸ばす
『君臨者よ 血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ 真理と節制 罪知らぬ夢の壁に僅かに爪を立てよ』
掌に宿る蒼い輝き。
虚を見据え、唱えた
『破道の三十三・蒼火墜!!』
放たれた蒼炎が一直線に虚に向かった。襲い掛かった炎をひらりと避けた虚が口角を上げた。
────────そんなの避けられるのなんて、予想してたさ
『…終わりだ』
両手で構えた拳銃の引き金を引いた。
それは正確に虚の頭を撃ち抜いた。悲鳴を上げる事なく虚の身体が崩れていく。
それを見てほっと息を吐いた
『……たおせた』
蒼火墜は只のフェイクだ。ほんとの狙いは拳銃を構えるまでの時間を稼ぐ事。
僕はまだ拳銃を上手く扱えない。構えて狙いを付けるまでに時間が掛かるのだ。
だから狙いを付けるまでの時間をどうにかして稼がなくてはならない。その時間稼ぎが鬼道だ。修兵さんから教えて貰ったのは白雷と蒼火墜、それから赤火砲の三つ。
それで時間稼ぎをして確実に虚の仮面を撃ち抜けと言われた
『…ありがと、藤凍月』
────────礼には及ばん
────────ふん
銀色と赤色の声を聞きながら始解を解いた。斬魄刀を鞘に戻し、ゆっくりと歩き出す。
何か最近虚に良く襲われるな。自分一人で撃退出来る様になったから良いけど。
「げほっ…げほっごほっ」
『……お婆ちゃん…大丈夫?』
夕方頃、お婆ちゃんが咳き込み出した。その背中を擦りながら顔を覗き込む。
そういえば最近お婆ちゃんは細くなった気がする。お婆ちゃんだけじゃない、お爺ちゃんもだ。二人は最近痩せてきた。実際にお婆ちゃんの頬が前より痩けていて
『…お婆ちゃん…』
「げほっ…大丈夫よ独ちゃん。だからそんな泣きそうな顔しないで?」
漸く咳の治まったお婆ちゃんが笑った。
その笑みも苦しそうで、胸が痛くなる。そっと水を汲んだコップを渡せば、お婆ちゃんは礼を言って受け取った。
その背中に手を置いたまま見つめていれば、僕の頭を撫でたお婆ちゃんが優しく笑った
「さぁご飯にしましょう。お爺ちゃんを呼んできて下さいな」
『……判った』
お婆ちゃんに頷いて、お爺ちゃんを呼びに行く。
酷く罪悪感が胸に積もるのは、何故だろう
『っ!!』
急に現れたぞわぞわとする霊圧。暗く冷えきったそれに皮膚が粟立った。
振り向けば、鳥の様な虚と目が合った。
『虚空に色付け──────“藤凍月”』
涼やかな音を立てた斬魄刀が形を変えた。
深く息を吐き、刀を地面に突き刺した。
ゆっくりと掌を前に伸ばす
『君臨者よ 血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ 真理と節制 罪知らぬ夢の壁に僅かに爪を立てよ』
掌に宿る蒼い輝き。
虚を見据え、唱えた
『破道の三十三・蒼火墜!!』
放たれた蒼炎が一直線に虚に向かった。襲い掛かった炎をひらりと避けた虚が口角を上げた。
────────そんなの避けられるのなんて、予想してたさ
『…終わりだ』
両手で構えた拳銃の引き金を引いた。
それは正確に虚の頭を撃ち抜いた。悲鳴を上げる事なく虚の身体が崩れていく。
それを見てほっと息を吐いた
『……たおせた』
蒼火墜は只のフェイクだ。ほんとの狙いは拳銃を構えるまでの時間を稼ぐ事。
僕はまだ拳銃を上手く扱えない。構えて狙いを付けるまでに時間が掛かるのだ。
だから狙いを付けるまでの時間をどうにかして稼がなくてはならない。その時間稼ぎが鬼道だ。修兵さんから教えて貰ったのは白雷と蒼火墜、それから赤火砲の三つ。
それで時間稼ぎをして確実に虚の仮面を撃ち抜けと言われた
『…ありがと、藤凍月』
────────礼には及ばん
────────ふん
銀色と赤色の声を聞きながら始解を解いた。斬魄刀を鞘に戻し、ゆっくりと歩き出す。
何か最近虚に良く襲われるな。自分一人で撃退出来る様になったから良いけど。
「げほっ…げほっごほっ」
『……お婆ちゃん…大丈夫?』
夕方頃、お婆ちゃんが咳き込み出した。その背中を擦りながら顔を覗き込む。
そういえば最近お婆ちゃんは細くなった気がする。お婆ちゃんだけじゃない、お爺ちゃんもだ。二人は最近痩せてきた。実際にお婆ちゃんの頬が前より痩けていて
『…お婆ちゃん…』
「げほっ…大丈夫よ独ちゃん。だからそんな泣きそうな顔しないで?」
漸く咳の治まったお婆ちゃんが笑った。
その笑みも苦しそうで、胸が痛くなる。そっと水を汲んだコップを渡せば、お婆ちゃんは礼を言って受け取った。
その背中に手を置いたまま見つめていれば、僕の頭を撫でたお婆ちゃんが優しく笑った
「さぁご飯にしましょう。お爺ちゃんを呼んできて下さいな」
『……判った』
お婆ちゃんに頷いて、お爺ちゃんを呼びに行く。
酷く罪悪感が胸に積もるのは、何故だろう