The Girl who was notified outside forces
現世から井上織姫を尸魂界で保護して数日。本来なら現世の人間の保護だなんて有り得ないけど、浦原さんが手を回したらしい。
「たーいちょ」
ぽんと手を置かれた。振り向かなくても判る、修兵さんだ。
「隊舎に帰んの?」
『十三番隊に書類届けに』
ひらひらと書類を見せれば俺が持って行こうかと訊ねられたが断った。これぐらい自分で届けないとね。
「俺も丁度十三番隊に用があったんでご一緒しますよ」
『それは有り難い』
頭をぽんぽんと撫でた修兵さんが行こうぜと歩き出す。ゆっくりな歩調に追い付けば修兵さんはくすりと笑った
『浮竹隊長………って居ないし』
隊首室は空っぽ。近くには三席二人の気配もない。あれ、何処行ったんだろう。具合悪くて寝てるとか?
「なぁ隊長、修練場に居るっぽいぜ」
『修練場?』
修兵さんに言われて探れば修練場に霊圧が三つ。一つは大きいから浮竹隊長。残り二つはルキアと…多分井上さんだろう。
なら行くかと二人で歩き出す。
「甘いぞ井上!」
「えいっ!」
五分程度で辿り着いた修練場ではルキアと井上さんが戦っていた。それを見ている浮竹隊長
「こんな所に居たんですか浮竹隊長」
修兵さんが話し掛ければ浮竹隊長が振り向いた。
「檜佐木に桜花、来ていたのかい?」
「俺はこれを渡しに来たんですよ。はい、今月の瀞霊廷通信」
小脇に抱えていた瀞霊廷通信を渡した修兵さんがちらりと僕を見た。次どうぞってか。僕も持っていた書類を浮竹隊長に差し出す
『総隊長から各隊長宛ての書類です』
「ああ、ありがとう」
浮竹隊長に頭を撫でられお饅頭を握らされた。何故だ。修兵さんは隣で笑ってるし。僕の頭はそんなに撫でやすいんだろうか。
「特訓中ですか?」
修兵さんがルキア達の事を聞けば浮竹隊長はそうだと頷いた。井上さんは皆の足手纏いにならない様に少しでも強くなりたいんだとか。特訓中の二人は楽しそうだ
「慌てた様子で朽木に修練場を開けて下さいと言われた時には驚いたよ」
二人がそれぞれの武器を振るうのをぼんやりと眺める。井上さんの武器は何か不思議だな。ヘアピンからぴょこぴょこ出て来るし
見ているとぽんと頭に手を置かれた。見上げれば修兵さんが僕を見てから浮竹隊長を見る
「じゃあ俺はそろそろ失礼します」
「お茶でも飲んで行くと良い」
浮竹隊長のその言葉に修兵さんが持っていた瀞霊廷通信をひらひらさせた
「女の子の修行を眺めるのも良いけど、この通りまだ配る途中なんで」
そう言った修兵さんがぽんぽんと僕の頭を撫でた
「後で引き取りに来るんでうちの隊長を預かって貰っても良いですか?」
『へ?』
きょとんとして修兵さんを見れば目玉落っこちるぞと笑われた。いや目玉落っこちないから。んな事になったら自分が怖いわ…って話が脱線してる
『僕が配りに行くから檜佐木さんが此処に居ると良い』
そう言うと伝令神機を懐から取り出した修兵さんが休憩時間だと呟いた。え、それ必ず休まないといけないじゃん。休まないと修兵さん怒るし
「だから隊長は此処で俺が迎えに来るまでお預かりな」
良い子にしとけよ?と笑った修兵さんにいらっとする。お預かりって僕は保育園児か。ほんとパパって呼んでやろうかこの顔面卑猥め
「なら桜花は檜佐木が来るまで俺と二人を眺めていようか」
『……はい』
にこにこ笑顔の浮竹隊長の隣に座れば修兵さんにわしわしと頭を撫でられた。何するんだと修兵さんを睨めばまた後でな?とにやにやしながら立ち去って行く。うわ、腹立つ。1ヶ月減給してやる
「最中は食べられるかい?」
『あ、はい。ありがとうございます』
籠に入った最中を一つ頂きぱくりと一口。うん、美味しい。出されていたお茶を手に取る。あ、茶柱。良し、後で修兵パパに教えてやろう
浮竹隊長と並んでルキア達の修行を見ながらほっこりする。うん、凄く癒されます
多分浮竹隊長ってマイナスイオン出してると思う
「九番隊は忙しいかい?」
此方を見た浮竹隊長に答える
『基本的には皆さん真面目なんで平気なんですけど、瀞霊廷通信の締切が近くなると彼処は戦場と化します』
ほんと普段は良いんだよ。でも瀞霊廷通信の締切が近いのにどこぞの爆乳副隊長はなかなか原稿持ってこないし。持ってきても修兵さんが徹夜決定になるもの持ってきてみたり。うん、基本的にあの人で手こずってるな。
しみじみと考えつつお茶を飲めば頭を撫でられた。見れば浮竹隊長が笑っている
「忙しそうだが、楽しそうで何よりだ」
楽しい、か。
そう考えると確かに楽しい。書類整理やら隊首会やら瀞霊廷通信やらで忙しい時もあるけど最近は良く笑ってる気がする
それを話せば浮竹隊長が優しく笑った
「笑う事は良い事だ。周りも明るくなる」
桜花自身の感情を表に出せている証拠だしなと浮竹隊長は言ってお茶を飲んだ。感情を表に出す、か。そう言えば前は人形みたいだったとどこぞの副隊長に言われた事を思い出す。それは殆ど無表情だったから言われたんだろうか
「君が笑える様になったのも檜佐木のお陰だろうな」
『………檜佐木さんの?』
思わず浮竹隊長を見れば彼は気付いてなかったのか?と笑った。多分今の僕はきょとん顔してると思う
「君は檜佐木と一緒に居る時が一番表情が柔らかいんだ。檜佐木も同じだ」
自分の頬をふにふにと触ってみる。顔筋からの応答はない。今日も見事にボイコットされているらしい
ぽんぽんと僕の頭を撫でた浮竹隊長が優しく笑った。
「お互いを大事にするのはとても素敵な事だよ」
『………相棒ですから』
うちの副隊長でもあるし。
まぁ小さい時から迷惑しか掛けてないからそこら辺は何とも言えないけれども
『…檜佐木さんは意地悪だしやたらデコピンするし直ぐ休憩しろって言うし酒好きだし無駄に心配性だし若干変態だし俺様な所もあるけど……』
茶柱の立ったお茶を眺める
何言っちゃってるんだろうな僕
『…僕を支えてくれる大切な人です』
「………だそうだよ、檜佐木」
『………え』
今何て言った?
浮竹隊長の言葉に勢い良く振り向けば其処には口元を押さえている顔面卑猥様。何時から其処に?てか何処から聞いてた?何で口元押さえてんの?
「む……迎えに来ました…」
『何故敬語?』
顔を見ようとすれば見んなと頭を掴まれた。あの、僕の頭はボールじゃないんですけど。そんながしって掴まれたら痛いんですけど。ちょっと笑ってないで助けて下さいよ浮竹隊長。結構痛いんですよこれ。ルキアと井上さんはまだ修行中っぽいし助けは求められな……ってこの人あの時の礼は言ったんだろうか。
手をぺしぺし叩きながら名を呼べば修兵さんは直ぐに此方を見た。
『あの人修兵さんの怪我治してくれた人』
「え、マジか」
修兵さんが僕の頭を掴んでいた手を離して井上さんを見る。やっと解放された。いやほんと痛かった。
見れば二人は丁度休憩に入る様で此方に向かって歩いて来た。目が合った二人に軽く会釈すれば慌てて寄って来る
「桜花隊長!」
「独月ちゃん!」
寄って来た二人に座る事を勧めながらお茶を差し出したのはうちの副隊長。さり気なくこういう事する辺りこの人は阿散井が言っていた通り誑しだと思う
「身体温まってるだろうと思って温めの茶にしたんだが、良かったか?」
「ありがとうございます檜佐木副隊長」
「ありがとうございます!」
お茶を飲む二人を見つつ井上さんに自己紹介したのかと肘で修兵さんをつつけば小さくあ、と声を漏らした。言うの忘れてただろ
「自己紹介まだだったよな。俺は九番隊副隊長檜佐木修兵。あの時は怪我を治してくれてありがとう」
「あ、はい!どういたしまして!」
あの時、という言葉に直ぐ思い当たったらしい井上さんが笑った。無事お礼を言えた修兵さんを放置してお茶を飲んでいれば視線を感じた。何だと見れば井上さんがガン見していた。え、何。どうしたの?
「独月ちゃんのそれって隊長さんが着てるあの羽織?」
『へ、ああ。コレですか』
お茶を置いて自分の着ている隊首羽織を軽く引っ張れば井上さんがこくりと頷いた。そうですよと答えれば井上さんが花が咲いた様に笑った
「わぁすごーい独月ちゃん隊長さんになったんだね!おめでとう!」
『あ、ありがとうございます』
何故か僕の両手を握ってぶんぶん振り回す。お茶置いといて良かった。てかなりたくてなった訳じゃないんだけどね
「何番隊の隊長さんなの?」
『九番隊ですよ』
「え、九番隊?」
そう言った井上さんが修兵さんを見た。僕の後ろに控えていた修兵さんがにやりと笑う。うわ、気障ったらしい顔
「そ。こいつは俺の隊長さんな訳」
ぽんぽんと僕の頭を撫でた修兵さんをちらりと見て、井上さんに軽く頭を下げる
『どうも、顔面卑猥な女誑しの隊長さんです』
「ちょっと待て女誑しって誰が言った」
『阿散井』
「良しあいつシメる」
ごめん阿散井お前地獄コース決定だわ。
こうなった修兵さんを宥めるのはぶっちゃけ面倒臭い。
「そもそもそんな言葉覚えんじゃねぇっ」
『判ったよパパ』
「パパじゃねぇせめてお兄ちゃんで」
『あ、そう言えば茶柱立ってたよパパ』
「俺の話を聞けっ!」
僕と修兵さんの会話を眺めていたらしい井上さんが笑った。ルキアと浮竹隊長も笑っている。え、そんなに変な会話してた?修兵さんを見れば彼も首を傾げた。その動き可愛いなおい
「仲良しですね」
『仲良し?』
あ、僕と修兵さんがか。頭を撫でられ見上げれば優しく目を細めた修兵さん。まぁ仲が良いのは当然だよね
「『相棒ですから』」
同時に言った事に二人できょとんとして、それから二人同時に噴き出した
相棒ですから
(わぁ、息ぴったり!)
(流石です!)
(今度のペア最強決定戦に出てみたらどうだい?)
(いや、あれ籤なんで)
(俺と隊長が組める確率低いっす)
「たーいちょ」
ぽんと手を置かれた。振り向かなくても判る、修兵さんだ。
「隊舎に帰んの?」
『十三番隊に書類届けに』
ひらひらと書類を見せれば俺が持って行こうかと訊ねられたが断った。これぐらい自分で届けないとね。
「俺も丁度十三番隊に用があったんでご一緒しますよ」
『それは有り難い』
頭をぽんぽんと撫でた修兵さんが行こうぜと歩き出す。ゆっくりな歩調に追い付けば修兵さんはくすりと笑った
『浮竹隊長………って居ないし』
隊首室は空っぽ。近くには三席二人の気配もない。あれ、何処行ったんだろう。具合悪くて寝てるとか?
「なぁ隊長、修練場に居るっぽいぜ」
『修練場?』
修兵さんに言われて探れば修練場に霊圧が三つ。一つは大きいから浮竹隊長。残り二つはルキアと…多分井上さんだろう。
なら行くかと二人で歩き出す。
「甘いぞ井上!」
「えいっ!」
五分程度で辿り着いた修練場ではルキアと井上さんが戦っていた。それを見ている浮竹隊長
「こんな所に居たんですか浮竹隊長」
修兵さんが話し掛ければ浮竹隊長が振り向いた。
「檜佐木に桜花、来ていたのかい?」
「俺はこれを渡しに来たんですよ。はい、今月の瀞霊廷通信」
小脇に抱えていた瀞霊廷通信を渡した修兵さんがちらりと僕を見た。次どうぞってか。僕も持っていた書類を浮竹隊長に差し出す
『総隊長から各隊長宛ての書類です』
「ああ、ありがとう」
浮竹隊長に頭を撫でられお饅頭を握らされた。何故だ。修兵さんは隣で笑ってるし。僕の頭はそんなに撫でやすいんだろうか。
「特訓中ですか?」
修兵さんがルキア達の事を聞けば浮竹隊長はそうだと頷いた。井上さんは皆の足手纏いにならない様に少しでも強くなりたいんだとか。特訓中の二人は楽しそうだ
「慌てた様子で朽木に修練場を開けて下さいと言われた時には驚いたよ」
二人がそれぞれの武器を振るうのをぼんやりと眺める。井上さんの武器は何か不思議だな。ヘアピンからぴょこぴょこ出て来るし
見ているとぽんと頭に手を置かれた。見上げれば修兵さんが僕を見てから浮竹隊長を見る
「じゃあ俺はそろそろ失礼します」
「お茶でも飲んで行くと良い」
浮竹隊長のその言葉に修兵さんが持っていた瀞霊廷通信をひらひらさせた
「女の子の修行を眺めるのも良いけど、この通りまだ配る途中なんで」
そう言った修兵さんがぽんぽんと僕の頭を撫でた
「後で引き取りに来るんでうちの隊長を預かって貰っても良いですか?」
『へ?』
きょとんとして修兵さんを見れば目玉落っこちるぞと笑われた。いや目玉落っこちないから。んな事になったら自分が怖いわ…って話が脱線してる
『僕が配りに行くから檜佐木さんが此処に居ると良い』
そう言うと伝令神機を懐から取り出した修兵さんが休憩時間だと呟いた。え、それ必ず休まないといけないじゃん。休まないと修兵さん怒るし
「だから隊長は此処で俺が迎えに来るまでお預かりな」
良い子にしとけよ?と笑った修兵さんにいらっとする。お預かりって僕は保育園児か。ほんとパパって呼んでやろうかこの顔面卑猥め
「なら桜花は檜佐木が来るまで俺と二人を眺めていようか」
『……はい』
にこにこ笑顔の浮竹隊長の隣に座れば修兵さんにわしわしと頭を撫でられた。何するんだと修兵さんを睨めばまた後でな?とにやにやしながら立ち去って行く。うわ、腹立つ。1ヶ月減給してやる
「最中は食べられるかい?」
『あ、はい。ありがとうございます』
籠に入った最中を一つ頂きぱくりと一口。うん、美味しい。出されていたお茶を手に取る。あ、茶柱。良し、後で修兵パパに教えてやろう
浮竹隊長と並んでルキア達の修行を見ながらほっこりする。うん、凄く癒されます
多分浮竹隊長ってマイナスイオン出してると思う
「九番隊は忙しいかい?」
此方を見た浮竹隊長に答える
『基本的には皆さん真面目なんで平気なんですけど、瀞霊廷通信の締切が近くなると彼処は戦場と化します』
ほんと普段は良いんだよ。でも瀞霊廷通信の締切が近いのにどこぞの爆乳副隊長はなかなか原稿持ってこないし。持ってきても修兵さんが徹夜決定になるもの持ってきてみたり。うん、基本的にあの人で手こずってるな。
しみじみと考えつつお茶を飲めば頭を撫でられた。見れば浮竹隊長が笑っている
「忙しそうだが、楽しそうで何よりだ」
楽しい、か。
そう考えると確かに楽しい。書類整理やら隊首会やら瀞霊廷通信やらで忙しい時もあるけど最近は良く笑ってる気がする
それを話せば浮竹隊長が優しく笑った
「笑う事は良い事だ。周りも明るくなる」
桜花自身の感情を表に出せている証拠だしなと浮竹隊長は言ってお茶を飲んだ。感情を表に出す、か。そう言えば前は人形みたいだったとどこぞの副隊長に言われた事を思い出す。それは殆ど無表情だったから言われたんだろうか
「君が笑える様になったのも檜佐木のお陰だろうな」
『………檜佐木さんの?』
思わず浮竹隊長を見れば彼は気付いてなかったのか?と笑った。多分今の僕はきょとん顔してると思う
「君は檜佐木と一緒に居る時が一番表情が柔らかいんだ。檜佐木も同じだ」
自分の頬をふにふにと触ってみる。顔筋からの応答はない。今日も見事にボイコットされているらしい
ぽんぽんと僕の頭を撫でた浮竹隊長が優しく笑った。
「お互いを大事にするのはとても素敵な事だよ」
『………相棒ですから』
うちの副隊長でもあるし。
まぁ小さい時から迷惑しか掛けてないからそこら辺は何とも言えないけれども
『…檜佐木さんは意地悪だしやたらデコピンするし直ぐ休憩しろって言うし酒好きだし無駄に心配性だし若干変態だし俺様な所もあるけど……』
茶柱の立ったお茶を眺める
何言っちゃってるんだろうな僕
『…僕を支えてくれる大切な人です』
「………だそうだよ、檜佐木」
『………え』
今何て言った?
浮竹隊長の言葉に勢い良く振り向けば其処には口元を押さえている顔面卑猥様。何時から其処に?てか何処から聞いてた?何で口元押さえてんの?
「む……迎えに来ました…」
『何故敬語?』
顔を見ようとすれば見んなと頭を掴まれた。あの、僕の頭はボールじゃないんですけど。そんながしって掴まれたら痛いんですけど。ちょっと笑ってないで助けて下さいよ浮竹隊長。結構痛いんですよこれ。ルキアと井上さんはまだ修行中っぽいし助けは求められな……ってこの人あの時の礼は言ったんだろうか。
手をぺしぺし叩きながら名を呼べば修兵さんは直ぐに此方を見た。
『あの人修兵さんの怪我治してくれた人』
「え、マジか」
修兵さんが僕の頭を掴んでいた手を離して井上さんを見る。やっと解放された。いやほんと痛かった。
見れば二人は丁度休憩に入る様で此方に向かって歩いて来た。目が合った二人に軽く会釈すれば慌てて寄って来る
「桜花隊長!」
「独月ちゃん!」
寄って来た二人に座る事を勧めながらお茶を差し出したのはうちの副隊長。さり気なくこういう事する辺りこの人は阿散井が言っていた通り誑しだと思う
「身体温まってるだろうと思って温めの茶にしたんだが、良かったか?」
「ありがとうございます檜佐木副隊長」
「ありがとうございます!」
お茶を飲む二人を見つつ井上さんに自己紹介したのかと肘で修兵さんをつつけば小さくあ、と声を漏らした。言うの忘れてただろ
「自己紹介まだだったよな。俺は九番隊副隊長檜佐木修兵。あの時は怪我を治してくれてありがとう」
「あ、はい!どういたしまして!」
あの時、という言葉に直ぐ思い当たったらしい井上さんが笑った。無事お礼を言えた修兵さんを放置してお茶を飲んでいれば視線を感じた。何だと見れば井上さんがガン見していた。え、何。どうしたの?
「独月ちゃんのそれって隊長さんが着てるあの羽織?」
『へ、ああ。コレですか』
お茶を置いて自分の着ている隊首羽織を軽く引っ張れば井上さんがこくりと頷いた。そうですよと答えれば井上さんが花が咲いた様に笑った
「わぁすごーい独月ちゃん隊長さんになったんだね!おめでとう!」
『あ、ありがとうございます』
何故か僕の両手を握ってぶんぶん振り回す。お茶置いといて良かった。てかなりたくてなった訳じゃないんだけどね
「何番隊の隊長さんなの?」
『九番隊ですよ』
「え、九番隊?」
そう言った井上さんが修兵さんを見た。僕の後ろに控えていた修兵さんがにやりと笑う。うわ、気障ったらしい顔
「そ。こいつは俺の隊長さんな訳」
ぽんぽんと僕の頭を撫でた修兵さんをちらりと見て、井上さんに軽く頭を下げる
『どうも、顔面卑猥な女誑しの隊長さんです』
「ちょっと待て女誑しって誰が言った」
『阿散井』
「良しあいつシメる」
ごめん阿散井お前地獄コース決定だわ。
こうなった修兵さんを宥めるのはぶっちゃけ面倒臭い。
「そもそもそんな言葉覚えんじゃねぇっ」
『判ったよパパ』
「パパじゃねぇせめてお兄ちゃんで」
『あ、そう言えば茶柱立ってたよパパ』
「俺の話を聞けっ!」
僕と修兵さんの会話を眺めていたらしい井上さんが笑った。ルキアと浮竹隊長も笑っている。え、そんなに変な会話してた?修兵さんを見れば彼も首を傾げた。その動き可愛いなおい
「仲良しですね」
『仲良し?』
あ、僕と修兵さんがか。頭を撫でられ見上げれば優しく目を細めた修兵さん。まぁ仲が良いのは当然だよね
「『相棒ですから』」
同時に言った事に二人できょとんとして、それから二人同時に噴き出した
相棒ですから
(わぁ、息ぴったり!)
(流石です!)
(今度のペア最強決定戦に出てみたらどうだい?)
(いや、あれ籤なんで)
(俺と隊長が組める確率低いっす)