「………居なくなった?」

きょとんとした修兵さんに頷く。というか只居なくなっただけじゃない。彼女の行き先が問題だ

「虚圏に?」

『ん』

しかも自ら赴いたらしいとの報告。それにより井上さんは藍染側に回った敵として認識された。何か訳があって彼方に行った可能性もあるが山本総隊長が敵だと言った以上それに従わない訳にはいかない。

「恩人が殺されるのを止める術もねぇとは……流石にキツいな…」

命を救って貰った事のある修兵さんからすれば何とも歯痒いだろう。実際僕達が派遣されるのは空座町。例え虚圏に攻め込まないにしろ見殺しにするしかないのだから

『……少し休憩取ったらどうですか檜佐木さん』

「良いよ。仕事してた方が気が紛れる。気ぃ遣わせちまって悪かったな」

『………別に』

ふっと笑った修兵さんを横目で見て、書類整理を再開する。ふとにっこりと笑った井上さんの姿が思い浮かんだ。
彼女は何を思い彼方に行ったんだろうか



It is not known only to her



(隊長、休憩入れ)

(あと十枚)

(却下)