隊長の戦い
『……斑目さんがやらかした』
総隊長の下を離れ修兵さんの護っている柱に移動する。
まぁやられて回帰が始まっても狛村隊長達が行ったから大丈夫だろう。柱に座っていれば知らない霊圧が向かって来た。
「銀髪のチビ………!!」
飛び退けば柱が破壊されてしまう為受け止める。え、何これ蛸の足?
すぱんと斬ってみると蛸の本体が悲鳴を上げた
「漸く本番かの」
山本総隊長の呟きが聞こえた
そしてカツンと杖が床を叩く音
「かかれ!全霊を賭して此処で叩き潰せ!肉裂かれようと骨の一片まで鉄壁とせよ!」
皆が山本総隊長を見る
「奴等に尸魂界の土を一歩たりとも踏ませてはならぬ」
随分気合入ってるな総隊長。その様子をちらりと見てから蛸の方を見る。蛸の本体は細身の男の子らしい。彼は焦点の合っていない目で僕を睨み付けながら頻りに銀髪、チビと言う言葉を呟いている。僕はこの少年に見覚えはない。銀髪にチビ…もしかして日番谷隊長に恨みがあるとか?
「潰してやる……グチャグチャに潰してやるよぉ!!」
『断る。虚空に色付け────『藤凍月』』
振り上げられた蛸の足に弾丸を撃ち込む。そう言えば修兵さんは蟹と戦ってたな。んで僕は蛸。九番隊は魚介類専門じゃないんだが
てかどうにかして場所を移さないと柱の上に居る分僕が圧倒的に不利だ。そもそも何かを護りながら戦うのは僕には向いてない
というかもしこの蛸少年を無事に柱から引き離せたとして護り手の居ない柱が狙われるなんて事はないんだろうか。それがかなり不安だ。せめて修兵さんが近くに居てくれたら楽だったんだが残念ながら彼は今吉良と共に斑目さんの下に向かっている。全くこんなに面倒なのも斑目さんの所為だ
「チビの癖に…生意気なんだよぉ……!!!」
少年が蛸の足を一斉に僕に向けた。長刀で切り刻むよりももっとお手軽な方法がある。
僕は長刀を真っ直ぐ構えた
『化けろ────『風死』』
ぐにゃりと歪んだ長刀が変則的な形の鎖鎌に姿を変える。投げつければ蛸足は全て見事に刈り奪られた。流石風死便利だわ
「う、あああああああ!!ボクが負ける訳ない!!何なんだよ…何なんだよお前ぇ!!!」
『や、お前が何なんだよ』
頭を抱えて僕を睨み付ける少年。何、とうとう気が狂ったのか?良く見れば露出された腰の辺りに何かを消した様な傷痕
こいつまさか十刃落ちってヤツか?
観察しつつ風死で蛸足を刈り続ければ狂った様な悲鳴が響く。悪いけど同情はしないよ。何か彼方で副隊長が集団で固まってるし僕は早く其方に行きたい
『終わりだ。縛裟氷映』
「ボクはボクはボクは…第6十刃……ル……ピ…」
風死で斬りつけた部分から凍り付き、直ぐに少年の全身を覆い尽くした。風死を投げて氷を破壊する。少年だった氷の山はガラガラと崩れ落ちた。ルピって言う名前だったのかは知らないが、番号を消されていたのを見るとやはり十刃落ちだろう。
ちらりと氷の残骸を見てから僕は瞬歩で修兵さんの下へ向かった。
「ぐ…あああああああ…!!!!」
え、有り得ない事が起きてる。嫌だ、見たくない考えたくない。
思考を放棄した僕はその太い腕に斬り掛かった。
すぱんと綺麗に切り離されたそれから握り潰されていた修兵さんを救出する。横抱き…所謂お姫様抱っこしちゃってるけどまぁ良いよね。
近くの建物に降り立って修兵さんの怪我の具合を診る。これ明らかに全身の骨やられてないか?直ぐに治療しないと危険な状態。
藤凍月を軽く振って増やす。手品の様に現れたそれに指示を出した
『化けろ――『肉雫唼』』
ぐにゃりと歪んだそれは真っ白なエイの様な生き物になる。
言うまでもなく四番隊卯ノ花隊長の斬魄刀の始解の姿。
「……たい、ちょ…」
『無理しないで檜佐木さん。今助ける』
小さな声にそう返せば修兵さんは眉を寄せた
「ごめんな…隊長……負けちまった……」
『生きてさえいればそれで良い。それに修兵さんは負けてない』
かぱりと口を開けた肉雫唼に修兵さんを放り込む。しっかりと受け止めた肉雫唼は口を閉じた。そのまま僕の背後でふよふよと浮いている。
下を見れば吉良に治療されている乱菊さんに射場副隊長に雛森。幾ら吉良が元四番隊だからってあんな怪我の手当てを一人で行うのは大変だろう。僕はふよふよしている修兵さん入りの肉雫唼の背に乗った。理解した肉雫唼が吉良達の下へ降りていく
「桜花隊長!」
『吉良、これ使え』
「…これは…四番隊山田七席の瓢丸…?」
『ん』
増やした藤凍月を瓢丸に化けさせ吉良に渡す。
持ち主の事と斬魄刀の名も知っているなら使い方は判るだろう
『吉良、此処は任せる。僕はあのでかいの潰して来るから』
「気を付けて下さい桜花隊長。今此処に居る全員が奴にやられました」
瓢丸を使い始めた吉良が視線を落とす
皆酷い傷ばかりだ。寧ろ命を落としてないのが不思議なくらい
「恐らく奴の弱点は鬼道です。檜佐木さんが鬼道を使った際に苦しむ様な反応を見せました」
『判った、鬼道ね』
僕を乗せた肉雫唼が再び上昇を始めた。ほんとは吉良達と一緒に居てくれた方が良いんだが何故か付いて来る。修兵さん入ってるから安全な所に居て欲しいのに。
肉雫唼から降りて化け物みたいな虚を見る。ちらりと肉雫唼を見れば、了承したとばかりに後ろに下がった。やっぱり吉良達の所には行ってくれないんだね、まぁ良いけど
『虚空に色付け────『藤凍月』』
長刀を構え虚を睨み付ける。こいつが修兵さん達を傷付けた。────許さない。
「アヨン!あんなチビやっちまいな!」
角の生えた破面らしき女の子が虚をけしかける。アヨンって名前なのかこいつ。ぶっちゃけ名前なんかどうでも良いけど
アヨンは只淡々と斬られた腕を叩き続ける。何してんだあいつ。
そしてひたすら叩き続けたと思ったら────急に咆哮を上げた
途端に跳ね上がる霊圧。
髪に埋もれた両目をひん剥いて、仮面の下の大口を開けて
『……感情無いのか、お前』
瞬歩でアヨンの頭上に移動し、そのまま長刀で真っ二つに切り離す。氷で刀身を伸ばしていたから斬るのは簡単だった。仮面も真っ二つだし普通はこれで死ぬ。そう、普通だったら
油断せずに見ていれば身体は二つに斬り離されたにも関わらず襲い掛かって来た。しつこいな
『破道の五十四・廃炎』
アヨン目掛けて鬼道を放てば盛大な炎を上げた。暫く経つとアヨンは跡形も無く燃え尽きた。廃炎はそういう鬼道だから当たり前か
『良く覚えとけ。お前なんかに修兵さんは負けてない』
「てめぇ、良くもアヨンを!」
「殺してやる!」
「許しませんわ!」
三人の破面が飛びかかって来た。
何あんたら暇なのか
『破道の六十三・雷吼炮』
一撃。
雷に撃たれた三人は煙を上げながら落ちていった。
『弱いなら向かって来んなっての』
小さく呟いてある方向へ目を向ける。
其処では藍染が何を考えているか判らない笑みで此方を見ていた
Not me at that time already
((藍染……))
総隊長の下を離れ修兵さんの護っている柱に移動する。
まぁやられて回帰が始まっても狛村隊長達が行ったから大丈夫だろう。柱に座っていれば知らない霊圧が向かって来た。
「銀髪のチビ………!!」
飛び退けば柱が破壊されてしまう為受け止める。え、何これ蛸の足?
すぱんと斬ってみると蛸の本体が悲鳴を上げた
「漸く本番かの」
山本総隊長の呟きが聞こえた
そしてカツンと杖が床を叩く音
「かかれ!全霊を賭して此処で叩き潰せ!肉裂かれようと骨の一片まで鉄壁とせよ!」
皆が山本総隊長を見る
「奴等に尸魂界の土を一歩たりとも踏ませてはならぬ」
随分気合入ってるな総隊長。その様子をちらりと見てから蛸の方を見る。蛸の本体は細身の男の子らしい。彼は焦点の合っていない目で僕を睨み付けながら頻りに銀髪、チビと言う言葉を呟いている。僕はこの少年に見覚えはない。銀髪にチビ…もしかして日番谷隊長に恨みがあるとか?
「潰してやる……グチャグチャに潰してやるよぉ!!」
『断る。虚空に色付け────『藤凍月』』
振り上げられた蛸の足に弾丸を撃ち込む。そう言えば修兵さんは蟹と戦ってたな。んで僕は蛸。九番隊は魚介類専門じゃないんだが
てかどうにかして場所を移さないと柱の上に居る分僕が圧倒的に不利だ。そもそも何かを護りながら戦うのは僕には向いてない
というかもしこの蛸少年を無事に柱から引き離せたとして護り手の居ない柱が狙われるなんて事はないんだろうか。それがかなり不安だ。せめて修兵さんが近くに居てくれたら楽だったんだが残念ながら彼は今吉良と共に斑目さんの下に向かっている。全くこんなに面倒なのも斑目さんの所為だ
「チビの癖に…生意気なんだよぉ……!!!」
少年が蛸の足を一斉に僕に向けた。長刀で切り刻むよりももっとお手軽な方法がある。
僕は長刀を真っ直ぐ構えた
『化けろ────『風死』』
ぐにゃりと歪んだ長刀が変則的な形の鎖鎌に姿を変える。投げつければ蛸足は全て見事に刈り奪られた。流石風死便利だわ
「う、あああああああ!!ボクが負ける訳ない!!何なんだよ…何なんだよお前ぇ!!!」
『や、お前が何なんだよ』
頭を抱えて僕を睨み付ける少年。何、とうとう気が狂ったのか?良く見れば露出された腰の辺りに何かを消した様な傷痕
こいつまさか十刃落ちってヤツか?
観察しつつ風死で蛸足を刈り続ければ狂った様な悲鳴が響く。悪いけど同情はしないよ。何か彼方で副隊長が集団で固まってるし僕は早く其方に行きたい
『終わりだ。縛裟氷映』
「ボクはボクはボクは…第6十刃……ル……ピ…」
風死で斬りつけた部分から凍り付き、直ぐに少年の全身を覆い尽くした。風死を投げて氷を破壊する。少年だった氷の山はガラガラと崩れ落ちた。ルピって言う名前だったのかは知らないが、番号を消されていたのを見るとやはり十刃落ちだろう。
ちらりと氷の残骸を見てから僕は瞬歩で修兵さんの下へ向かった。
「ぐ…あああああああ…!!!!」
え、有り得ない事が起きてる。嫌だ、見たくない考えたくない。
思考を放棄した僕はその太い腕に斬り掛かった。
すぱんと綺麗に切り離されたそれから握り潰されていた修兵さんを救出する。横抱き…所謂お姫様抱っこしちゃってるけどまぁ良いよね。
近くの建物に降り立って修兵さんの怪我の具合を診る。これ明らかに全身の骨やられてないか?直ぐに治療しないと危険な状態。
藤凍月を軽く振って増やす。手品の様に現れたそれに指示を出した
『化けろ――『肉雫唼』』
ぐにゃりと歪んだそれは真っ白なエイの様な生き物になる。
言うまでもなく四番隊卯ノ花隊長の斬魄刀の始解の姿。
「……たい、ちょ…」
『無理しないで檜佐木さん。今助ける』
小さな声にそう返せば修兵さんは眉を寄せた
「ごめんな…隊長……負けちまった……」
『生きてさえいればそれで良い。それに修兵さんは負けてない』
かぱりと口を開けた肉雫唼に修兵さんを放り込む。しっかりと受け止めた肉雫唼は口を閉じた。そのまま僕の背後でふよふよと浮いている。
下を見れば吉良に治療されている乱菊さんに射場副隊長に雛森。幾ら吉良が元四番隊だからってあんな怪我の手当てを一人で行うのは大変だろう。僕はふよふよしている修兵さん入りの肉雫唼の背に乗った。理解した肉雫唼が吉良達の下へ降りていく
「桜花隊長!」
『吉良、これ使え』
「…これは…四番隊山田七席の瓢丸…?」
『ん』
増やした藤凍月を瓢丸に化けさせ吉良に渡す。
持ち主の事と斬魄刀の名も知っているなら使い方は判るだろう
『吉良、此処は任せる。僕はあのでかいの潰して来るから』
「気を付けて下さい桜花隊長。今此処に居る全員が奴にやられました」
瓢丸を使い始めた吉良が視線を落とす
皆酷い傷ばかりだ。寧ろ命を落としてないのが不思議なくらい
「恐らく奴の弱点は鬼道です。檜佐木さんが鬼道を使った際に苦しむ様な反応を見せました」
『判った、鬼道ね』
僕を乗せた肉雫唼が再び上昇を始めた。ほんとは吉良達と一緒に居てくれた方が良いんだが何故か付いて来る。修兵さん入ってるから安全な所に居て欲しいのに。
肉雫唼から降りて化け物みたいな虚を見る。ちらりと肉雫唼を見れば、了承したとばかりに後ろに下がった。やっぱり吉良達の所には行ってくれないんだね、まぁ良いけど
『虚空に色付け────『藤凍月』』
長刀を構え虚を睨み付ける。こいつが修兵さん達を傷付けた。────許さない。
「アヨン!あんなチビやっちまいな!」
角の生えた破面らしき女の子が虚をけしかける。アヨンって名前なのかこいつ。ぶっちゃけ名前なんかどうでも良いけど
アヨンは只淡々と斬られた腕を叩き続ける。何してんだあいつ。
そしてひたすら叩き続けたと思ったら────急に咆哮を上げた
途端に跳ね上がる霊圧。
髪に埋もれた両目をひん剥いて、仮面の下の大口を開けて
『……感情無いのか、お前』
瞬歩でアヨンの頭上に移動し、そのまま長刀で真っ二つに切り離す。氷で刀身を伸ばしていたから斬るのは簡単だった。仮面も真っ二つだし普通はこれで死ぬ。そう、普通だったら
油断せずに見ていれば身体は二つに斬り離されたにも関わらず襲い掛かって来た。しつこいな
『破道の五十四・廃炎』
アヨン目掛けて鬼道を放てば盛大な炎を上げた。暫く経つとアヨンは跡形も無く燃え尽きた。廃炎はそういう鬼道だから当たり前か
『良く覚えとけ。お前なんかに修兵さんは負けてない』
「てめぇ、良くもアヨンを!」
「殺してやる!」
「許しませんわ!」
三人の破面が飛びかかって来た。
何あんたら暇なのか
『破道の六十三・雷吼炮』
一撃。
雷に撃たれた三人は煙を上げながら落ちていった。
『弱いなら向かって来んなっての』
小さく呟いてある方向へ目を向ける。
其処では藍染が何を考えているか判らない笑みで此方を見ていた
Not me at that time already
((藍染……))