[………黒崎一護の捕縛、ねぇ]

隊首会での話を伝令神機で修兵さんに伝える。
現世で隊長や副隊長の霊骸が目撃されてるらしい。奴等の目的は九条望実。
霊骸は見た目も性格も霊圧すらも本人と同じ。そして本人――原種よりも好戦的。見分けるのは至難の技だと

『………』

断界の意図的な操作に霊骸……そして京楽隊長の拘束
何か裏がある気がする

『霊骸は見付けたら捕獲。出来ない様なら処分せよってさ』

[ふーん……出来れば俺と戦いてぇな…]

『自分と?』

修兵さんの声に僅かに笑いが入る

[幾ら霊骸って偽物でも仲間の姿してたら殺したくねぇだろ]

『……あー…』

[それにお前が出て来たら絶対殺せねぇ自信がある。寧ろ戦えねぇ]

いやそんな自信要らないから
せめて頑張って戦えよ

[お前も相手が俺だったら戦えねぇだろ?]

『……どうだろ…』

想像してみる。もし修兵さんの霊骸が僕の所に来たら。斬魄刀を僕に向けて来る修兵さん。恐らく藤凍月を抜くまでは出来るだろうけど修兵さんに向かって斬り掛かるのは………うん、無理だ

『………』

[その沈黙は肯定として取るぞ]

『………ん』

頷けばくつくつと修兵さんが笑った。あ、頷いても電話だから通じないや

[まぁ霊骸は性格も本人に似てんだろ?なら俺はお前を斬れねぇだろうから心配はねぇな]

『…なら修兵さんも大丈夫』

僕は修兵さんに刃を向けるとか無理だし

[ははっ、そうだな]

笑った修兵さんの声が伝令神機越しに優しく響いた。


静かに動き出す



(ちゃんと休めよ?)

(ん)