一月目の彼女
「起きろ独月」
『……ん…』
揺さぶられ静かに目を開ける。其処に居たのは修ちゃん。人型になっていた彼は僕の頬を摘んだ
『いひゃい』
「おら、起きろ。今日は朝から隊首会だろ」
渋々身を起こせば修ちゃんに死覇装を渡された。
修ちゃんが部屋を出たのを見送ってからいそいそと着替える。
『………』
片方だけ袖のない死覇装と隊首羽織を着て、ベッドの小さなスペースに置いてあった物に手を伸ばす。副官章。あの日修兵さんが僕に預けて行った物。
それを右腕に巻く。修兵さんの腕に着いていた時は丁度良い大きさに見えたのに、やっぱり僕の腕にはしっくり来ない。困ったな、あの人が隊長になったらこれを着けるのは僕なのに
「独月、飯の準備出来たぞ?」
『……今行く』
修ちゃんの声に返事をして、寝室を出た
「以上で隊首会を終了する」
総隊長の声を聞いてからゆっくりと歩き出す。
取り敢えず書類整理は大方済ませたから、少し鍛錬でもしようか。いや、それとも書類整理をもうちょっと頑張って全部終わらせてみる?これもなかなか良い案だ、さてどちらにしようか
「桜花」
そんな事を考えていれば、頭にぽんと手が乗せられた。驚いて振り向けば其処には浮竹隊長と京楽隊長。彼等は苦笑いの様な笑みを浮かべて僕を見ている
『…何でしょうか』
「少し休んではどうだい?」
『へ?』
その一言に首を傾げる。
二人が何でそんな事を言い出したのかが理解出来なかった
「独月ちゃん、最近ちゃんと休めてないでしょ」
『そんな事は』
僕の肩に手を置いた京楽隊長を見る。そんな事はない筈だ。ちゃんと睡眠も取っているし、食事もしてる
「じゃあこの隈は何だろうねぇ」
『……隈?』
聞き返せば二人が頷いた。
隈の事なんか聞かれても、僕はちゃんと寝ているから何とも言えない
「桜花、最近どのくらい眠っているんだ?」
『睡眠時間ですか?…あー…確か一時間弱くらいかと』
うん、確かそれぐらい。
素直に答えれば二人が目を見合わせた。何なんですかその反応
「やっぱり保護者は彼じゃないと駄目みたいだねぇ」
「ああ」
『………?』
良く判らない会話をする二人に首を傾げる。というか話がないなら取り敢えず隊舎に戻りたいんだが。そう呟くと優しく頭を撫でられた
「檜佐木なら直ぐに戻って来るさ」
手の主は浮竹隊長らしい。彼は優しく笑っていた
「そうだよ。檜佐木くんが居ない内に独月ちゃんが頑張り過ぎて体調崩しちゃったりしたら、それこそ彼悲しむんじゃない?」
京楽隊長が笠を少しだけ持ち上げて、諭す様にそう言った。
この二人にそんな風に言われるって事は、僕そんなにギリギリな感じに見えてるのか
そう言えば此処一ヶ月程、やたらと赤犬やら吉良やら雛森やらルキアやらに顔色が悪いと言われた気がする。乱菊さんはほぼ毎日飲みに誘ってくるし。朽木隊長にもお菓子だけじゃなく茶葉まで頂いた。
日番谷隊長にも休んでいるか聞かれる様になった
これってもしかして僕の顔色が悪いから?
「君はもう立派な隊長だ。だから一人で焦る必要はないんだよ」
「少しは休む事を覚えたら良いよ。ボクみたいにねー」
「お前は休み過ぎだ京楽」
二人の会話に頬が緩む。頑張り過ぎというのなら、少しだけ休んでも良いんだろうか
『…これからは、少し休む様にします』
そう呟けば二人はにっこりと笑った
彼が居ないと
(やっぱり独月ちゃんは笑った方が可愛いねー)
(は?え……ありがとうございます)
(こら京楽、あまり桜花を困らせるなよ)
『……ん…』
揺さぶられ静かに目を開ける。其処に居たのは修ちゃん。人型になっていた彼は僕の頬を摘んだ
『いひゃい』
「おら、起きろ。今日は朝から隊首会だろ」
渋々身を起こせば修ちゃんに死覇装を渡された。
修ちゃんが部屋を出たのを見送ってからいそいそと着替える。
『………』
片方だけ袖のない死覇装と隊首羽織を着て、ベッドの小さなスペースに置いてあった物に手を伸ばす。副官章。あの日修兵さんが僕に預けて行った物。
それを右腕に巻く。修兵さんの腕に着いていた時は丁度良い大きさに見えたのに、やっぱり僕の腕にはしっくり来ない。困ったな、あの人が隊長になったらこれを着けるのは僕なのに
「独月、飯の準備出来たぞ?」
『……今行く』
修ちゃんの声に返事をして、寝室を出た
「以上で隊首会を終了する」
総隊長の声を聞いてからゆっくりと歩き出す。
取り敢えず書類整理は大方済ませたから、少し鍛錬でもしようか。いや、それとも書類整理をもうちょっと頑張って全部終わらせてみる?これもなかなか良い案だ、さてどちらにしようか
「桜花」
そんな事を考えていれば、頭にぽんと手が乗せられた。驚いて振り向けば其処には浮竹隊長と京楽隊長。彼等は苦笑いの様な笑みを浮かべて僕を見ている
『…何でしょうか』
「少し休んではどうだい?」
『へ?』
その一言に首を傾げる。
二人が何でそんな事を言い出したのかが理解出来なかった
「独月ちゃん、最近ちゃんと休めてないでしょ」
『そんな事は』
僕の肩に手を置いた京楽隊長を見る。そんな事はない筈だ。ちゃんと睡眠も取っているし、食事もしてる
「じゃあこの隈は何だろうねぇ」
『……隈?』
聞き返せば二人が頷いた。
隈の事なんか聞かれても、僕はちゃんと寝ているから何とも言えない
「桜花、最近どのくらい眠っているんだ?」
『睡眠時間ですか?…あー…確か一時間弱くらいかと』
うん、確かそれぐらい。
素直に答えれば二人が目を見合わせた。何なんですかその反応
「やっぱり保護者は彼じゃないと駄目みたいだねぇ」
「ああ」
『………?』
良く判らない会話をする二人に首を傾げる。というか話がないなら取り敢えず隊舎に戻りたいんだが。そう呟くと優しく頭を撫でられた
「檜佐木なら直ぐに戻って来るさ」
手の主は浮竹隊長らしい。彼は優しく笑っていた
「そうだよ。檜佐木くんが居ない内に独月ちゃんが頑張り過ぎて体調崩しちゃったりしたら、それこそ彼悲しむんじゃない?」
京楽隊長が笠を少しだけ持ち上げて、諭す様にそう言った。
この二人にそんな風に言われるって事は、僕そんなにギリギリな感じに見えてるのか
そう言えば此処一ヶ月程、やたらと赤犬やら吉良やら雛森やらルキアやらに顔色が悪いと言われた気がする。乱菊さんはほぼ毎日飲みに誘ってくるし。朽木隊長にもお菓子だけじゃなく茶葉まで頂いた。
日番谷隊長にも休んでいるか聞かれる様になった
これってもしかして僕の顔色が悪いから?
「君はもう立派な隊長だ。だから一人で焦る必要はないんだよ」
「少しは休む事を覚えたら良いよ。ボクみたいにねー」
「お前は休み過ぎだ京楽」
二人の会話に頬が緩む。頑張り過ぎというのなら、少しだけ休んでも良いんだろうか
『…これからは、少し休む様にします』
そう呟けば二人はにっこりと笑った
彼が居ないと
(やっぱり独月ちゃんは笑った方が可愛いねー)
(は?え……ありがとうございます)
(こら京楽、あまり桜花を困らせるなよ)