「松本おおおおおおおお!!」

「やーん怒らないで下さいよ隊長ぉー」

十番隊隊舎に書類を届けに来た時、隊舎内から怒声が聞こえてきた。賑やかだな十番隊。
隊首室にノックをして入室する。入れば眉を釣り上げた日番谷隊長と目が合った

「桜花か」

「あ、ちびさぎ隊長〜」

『書類持って来ました』

机に向かう日番谷隊長に書類を渡す。さて隊舎に戻るかと踵を返せば二人に声を掛けられた。

「茶でも飲んで行かねぇか」

「そうですよー」

『いえ、まだ仕事があるので』

そう言って軽く頭を下げれば二人は難しそうな顔をしていた。どうしたのかと首を傾げれば、日番谷隊長が緩く首を横に振った。

「……あまり溜め込むなよ、桜花」

『………はい』
















出て行ったちびさぎの背を見送る。ちらりと見れば隊長はまだ難しい顔をしていた

「あの子、寂しいんですね」

ぽつりと呟けば隊長が小さな声で同意した。
アタシと隊長がお茶でも飲んで行けと言った時、あの子の左手は自然と右腕に伸びていた。九番隊の副官章を巻いた、右腕に

「桜花は何時も奴と共に居たからな……」

周りの隊の隊長と副隊長が仲良く過ごすのを見ていると寂しくなるんだろう。今隣に居ないアイツの事を考えて、辛くなるんだと思う
現に副官章に触れているちびさぎの目は寂しそうだった

「馬鹿ね」

辛いなら言えば良いのに。
そう呟けば隊長がそうだなと呟いた



抱え込む



(隊長ー修兵のヤツ何時戻って来るんでしょうねー)

(さぁな)