「この件はそなたに任せても良いかの?」

『尽力します』












一番隊隊舎にてプチお茶会を開いていた際に言われた言葉。まぁそんなに重大な事でもないんだが

「貴族の警護、ねぇ…」

『うん』

書類を見た拳西さんが片方の眉を吊り上げた。どうしてこんな任務が来たんだって訊きたそうですね

『本当なら二番隊の仕事らしいけどその日忙しいらしくて、代わりに僕達が』

「忙しいのかよ」

僕の後頭部に引っ付いている修ちゃんの問いに頷く。何か丁度同じ日に輸送品の護衛任務が入ってるらしい
本来なら九番隊は瀞霊廷の守護担当の隊。他の隊に回りそうな任務が何故この隊に来たかと言うと

『彼方からのご所望だそうだ』

「へぇ…そりゃ随分と物好きだな」

拳西さんの呆れた様な声に修ちゃんが頷く。
何故かは知らないが、九番隊の評価が好いものならそれで良いとも思う。先代の護ってきたこの隊を、僕も維持出来ているのだと思えるから

『取り敢えず、拳西さんと修ちゃんは僕と一緒に警備に就いて』

「あ?オメーも出んのかよ」

『彼方からのご所望』

眉を寄せた拳西さんに肩を竦める。そう、これも彼方から届いた文に書いてあった事
護衛対象────蘆之院の印が押された手紙を拳西さんに渡せば、二人は覗き込む様にして中を確認する。

「隊長格に警備所望…女性隊士は必要なし……何だこりゃ?」

『怪しいよね』

「断った方が良いんじゃねぇの?」

二人の言葉に再度上がって来た選択肢。断った方が良さそうだがそんな事をすれば九番隊の評価を落としかねない。それは僕としては避けたい事で
修兵さんならどうするだろうか。右腕の副官章に触れて、緩く首を振る

『来た依頼を断るなんて九番隊の名折れ。ちゃんと引き受ける』

「けど隊長、女は必要なしって書いてあるけどどうすんだ?」

修ちゃんのその問いに藤凍月をぽんと撫でる

『この子が居れば何とかなる』




















『っし。行きましょうか拳西さん』

「へーへー。気が乗らねぇ任務だがな」

至極面倒臭そうな顔をしている拳西さんに苦笑しつつ歩く。見えてきたのは大きな門。
その前に立つ門番に向かい口を開いた

『本日警護を任された九番隊隊長、檜佐木修兵だ』



Tell a lie in your appearance



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