『…………ふぅ』

書類を片付け伸びをする。終業時刻は過ぎている為、周りは静かだ。

「お疲れさん」

ことりと机に置かれた湯呑み。見れば修ちゃんが此方を見て笑っていた。あれ、今日はもう上がって良いって言ったのに

「隊長一人残すのも不安だったんでね」

『何で?』

不安って何が?
首を傾げれば修ちゃんはくつくつと笑った。や、何が面白いんだ。
聞いても教えてくれる様子はない。うん、諦めた方が良さそうだ

「あれからもう七ヶ月も経ったのか」

『早いもんだね』

溜息混じりに呟けば修ちゃんが笑った。
うちの隊の副隊長が修行に出て七ヶ月。時が過ぎるのは早かった。
最初はごたついていたけど今はもう拳西さんも白さんも九番隊に馴染んでいる。他の隊の隊長達も上手くやっている様だ。

「何時になったら帰って来るんだろうな」

『もう少し掛かるんじゃない?』

本人が二年程度と言っていた事だし、少なくとも一年以内に帰って来る事はないだろう。
湯呑みを口に運ぶ。うん、美味しい

『明日は雨かな』

「何で?」

首を傾げた修ちゃんを見て、窓の外に目をやる

『雨の匂いがする』

────翌日、朝から雨が降っていた


























「隊長」

『何?』

目の前に一枚の紙を差し出して来たのは直哉さん。何だとそれを見れば彼は口角を上げる

「参加せねば罰ゲーム、と松本副隊長が言っていたぞ」

『うげ…』

書かれていたのは飲み会の誘い。
但し隊長・副隊長は強制参加。うん、物凄く行きたくない
しかも罰ゲームって何だ。何する気だあの人

「しゃーねぇよ、諦めな」

『………はぁ』




予期せぬ飲み会



(参加しないと駄目?)

(ああ)