「今日は呑むわよー!!」

『………はぁ』

猪口を口元に運びちびちび飲む。
酒はそんなに好きじゃないんだが。溜息を吐けば隣に座った修ちゃんが首を傾げた

「どうした?」

『呑みたくない…』

呟けばああと納得した様な声を出して修ちゃんが僕の徳利を取った。え、いきなりどうした

「残りは俺が呑んでやるからそれは呑め」

『…ありがと』

礼を言うと修ちゃんはにやりと笑った。
うん、人型だったら格好良いんだろうけど今ぬいぐるみだからな…可愛いとしか思えない

『修ちゃんってほんと惜しいよね』

「あ?」

首を傾げたぬいぐるみに何でもないと言いつつつまみを食べる。酒よりも断然此方が良い。
そう思っていると後ろから何かが突撃して来た

「ちびさぎ呑んでるー!?」

何か苦しいと思ったら両肩に乱菊さんの胸が乗っていた。ああ、そりゃ重いわ

『呑んでます』

「乱菊さん、独月の肩に物凄い重量掛かってるんでそれ退けて下さい」

「アタシの何が重いのよー!!」

あ、標的が修ちゃんに代わった。
乱菊さんが ぬいぐるみの修ちゃんに絡む…というか修ちゃんが乱菊さんの胸で潰れてる。見ていれば修ちゃんが無言で此方を見た。目がひしひしと助けを求めているのが判る。さっき助けてくれたから助けないと、後が怖いもんなぁ…
僕は溜息を吐いて乱菊さんを見た

『乱菊さん、阿散井が呼んでますよ』

「え、何かしら?」

走り去った乱菊さんから解放された修ちゃんがぐったりしていた。そっと背中を撫でれば憔悴した顔を向けられた

「た…助かった…」

『そりゃ良かった』

少し離れた所から阿散井の悲鳴が聞こえた。ごめん阿散井、お前ならきっと大丈夫だ
再び呑み始めた修ちゃんを眺めつつ自分の猪口を空にする。やっと呑み終わった。余り好まないものを呑まされるのは苦痛以外の何物でもない

「呑み辛ぇな…」

『………あ』

ぼふんと音がしたと思ったら隣に院生の修ちゃんが座っていた。人型になったのか
てかそんなに呑みたかったのか

「あー旨ぇ」

『…そりゃ良かったね』

呟いて枝豆をぽりぽり食べていれば今度は吉良の悲鳴。や、一体何してんの乱菊さん
雛森の慌てる声も聞こえる。ちらりと見れば何故か阿散井と吉良が褌で転がっていた。…いやほんと何してんの乱菊さん
見ていると急に視界が真っ暗になった

『あう』

「お前は見んな」

背後から低い声。修ちゃんに目隠しされたらしい。え、何で?
聞けば教育に悪い、と。あんたは僕のお母さんか

「せめてお兄ちゃんで」

『えー』

こんな顔面卑猥なお兄ちゃん嫌だ。
そう呟けば修ちゃんに頭をぐりぐりされた。それ地味に痛いんだが
何とかぐりぐり攻撃を逃れて溜息。何でこんな事されたんだろう僕…ああ、顔面卑猥は嫌だって言ったからか
ぼんやりと修ちゃんを見る。ぬいぐるみが酒を飲んでいてもそうだが院生姿で飲酒されても違和感がある。護廷隊に入ってからなら見慣れてるんだが

「どうした?」

『何でもない』

此方を見た修ちゃんに首を横に振ってコップに注いだ麦茶を口にする。 取り敢えず、何時まで続くんだろうこの飲み会



Drinking session followed by



(よーしじゃあ次行くわよ次ぃ!!)

((あ、まだ行くんだ))