一泡吹かせてやりましょう2
あんた今まで隠れてただろ。物陰から走って来るとこばっちり見てたぞ
「ひ、檜佐木、桜花、後で職員室に来いっ!」
何で僕まで。そう思ったものの文句を言えば面倒な事になるのは判りきっているので黙っておく。どうやら修兵さんも同じ考えの様だ
『――破道の三十一・赤火砲』
あれから数日。今日も合同演習だが、僕だけ的の前に立たされている
あの日の罰は修兵さんは演習場の整備で、僕は次の演習で教師が言ったもので的を割るという出来の悪い者にとっては公開処刑だった
先程やらされた赤火砲は確か昨日授業で教えられた鬼道。他に習ったのは白雷と蒼火墜のみ。そしてあの顔は絶対に習っていないものをさせ恥をかかせようと考えている
クラスの人間からの嫌がらせは予期していたがまさか教師もやってくるとは驚きだ
「次は……」
教師がにやついているのもどうなんだろう。あああの面ぶん殴りたい
「雷吼炮はどうだ?」
『………』
鬼道をかじった程度の一回生に六十番台の鬼道をさせようとは。そんなに流魂街出身の僕が気に入らないか
『……まだ…習っていません』
待って。五回生に教師を睨み殺しそうな視線を向けてる人が居る
「おや、昨日教えただろう?桜花は私の授業を聞いていなかったのか?」
そう言えば周りがにやにやし始めた。こいつら全員グルか。にやにやすんな。怖い視線に気付け
『………はぁ』
溜め息を吐き、構えた。まだ不安定だが撃てない訳じゃない
前に修兵さんが演習場で雷吼炮の練習をしていた時についでに教えて貰っていたから
『――散在する獣の骨、尖塔・紅晶・鋼鉄の車輪、動けば風、止まれば空、槍打つ音色が虚城に満ちる』
詠唱を始めれば周囲はざわめき始めた。僕が雷吼炮を使えるとは思っていなかったんだろう。それに構わず霊圧を上げる。張り詰めていく空気。集中。もっと高めろ、もっと、もっと。
――今だ
『破道の六十三・雷吼炮』
放った瞬間に凄まじい爆音と爆風が起きた
反動で身体が後ろに吹っ飛ぶ、が後ろから誰かに抱き留められた
『…修兵さん』
「おう。良く頑張ったな」
正直助かった。全力投球し過ぎて今は立っているのもしんどい。
『…しゅーへーさん』
「疲れたか?」
優しく頭を撫でられて直ぐに目蓋が重くなる。寝たらいけないのに
「後は俺に任せて眠れ、独月」
『……ん…』
「ひ、檜佐木、桜花、後で職員室に来いっ!」
何で僕まで。そう思ったものの文句を言えば面倒な事になるのは判りきっているので黙っておく。どうやら修兵さんも同じ考えの様だ
『――破道の三十一・赤火砲』
あれから数日。今日も合同演習だが、僕だけ的の前に立たされている
あの日の罰は修兵さんは演習場の整備で、僕は次の演習で教師が言ったもので的を割るという出来の悪い者にとっては公開処刑だった
先程やらされた赤火砲は確か昨日授業で教えられた鬼道。他に習ったのは白雷と蒼火墜のみ。そしてあの顔は絶対に習っていないものをさせ恥をかかせようと考えている
クラスの人間からの嫌がらせは予期していたがまさか教師もやってくるとは驚きだ
「次は……」
教師がにやついているのもどうなんだろう。あああの面ぶん殴りたい
「雷吼炮はどうだ?」
『………』
鬼道をかじった程度の一回生に六十番台の鬼道をさせようとは。そんなに流魂街出身の僕が気に入らないか
『……まだ…習っていません』
待って。五回生に教師を睨み殺しそうな視線を向けてる人が居る
「おや、昨日教えただろう?桜花は私の授業を聞いていなかったのか?」
そう言えば周りがにやにやし始めた。こいつら全員グルか。にやにやすんな。怖い視線に気付け
『………はぁ』
溜め息を吐き、構えた。まだ不安定だが撃てない訳じゃない
前に修兵さんが演習場で雷吼炮の練習をしていた時についでに教えて貰っていたから
『――散在する獣の骨、尖塔・紅晶・鋼鉄の車輪、動けば風、止まれば空、槍打つ音色が虚城に満ちる』
詠唱を始めれば周囲はざわめき始めた。僕が雷吼炮を使えるとは思っていなかったんだろう。それに構わず霊圧を上げる。張り詰めていく空気。集中。もっと高めろ、もっと、もっと。
――今だ
『破道の六十三・雷吼炮』
放った瞬間に凄まじい爆音と爆風が起きた
反動で身体が後ろに吹っ飛ぶ、が後ろから誰かに抱き留められた
『…修兵さん』
「おう。良く頑張ったな」
正直助かった。全力投球し過ぎて今は立っているのもしんどい。
『…しゅーへーさん』
「疲れたか?」
優しく頭を撫でられて直ぐに目蓋が重くなる。寝たらいけないのに
「後は俺に任せて眠れ、独月」
『……ん…』