現世へ
『烙罪刀は緋願花の元に戻った。そして緋願花は現世に逃げた、と』
「ああ」
修兵さんからの報告を聞き眉を寄せる。緋願花は取り逃がしたか。奴が逃げる時、僅かにルキアの霊圧を感じた。それは月牙天衝を食らった緋願花から離れた。僕の感知が間違っていなければルキアも解放されているだろう。
『僕達も現世に行く?』
「まぁまた捕まるよりはとっとと緋願花潰して無罪を証明した方が早ぇか」
手を握ったり開いたりしてみる。霊圧はほぼ回復した。これで僕も本気で戦えるだろう。山田から貰ったあの薬は予想より効く様だ
『じゃあ穿界門に向かわないと』
「正面突破するか?」
『それしかないね』
建物の影に身を隠す。此処から真っ直ぐ走れば穿界門。でも予想以上に見張りが多い
「ありゃ十二番隊か……どうせ俺らを捕まえて実験台にしようって魂胆だろ」
修兵さんの言葉に頷く。死刑囚の僕なら実験台にしても咎められる事はないだろうし、今なら副隊長の修兵さんまで付いてくる。涅隊長は前から僕と修兵さんの斬魄刀を調べたがっていたから、まさに願ったり叶ったりだろう
「ど…どうするんですか?」
『取り敢えず…あいつらを突破する』
「まぁ全員気絶させれば良い話だろ?」
見れば修兵さんが苦無をもって笑っていた。それを使わせたら意識どころか命絶たれそうなのは気のせいか?
くるりくるりと苦無を回す修兵さんが僕を見た。この表情は命令を待ってる時の顔だ。小さく溜息を吐きながら口を開く
『殺さないでね』
「りょーかい」
一瞬で姿を消した修兵さんが直ぐ目の前に戻ってきた。途端にばたばたと崩れ落ちる隊士達。
見た所出血もなく息もある。本当にあの数を気絶させたらしい
『お見事』
「そりゃどうも」
くつくつと笑った修兵さんが穿界門に向かって歩きだした。付いていけば山田も後に続く。仕留め損ねた奴が居ないか確認してから穿界門を開く
『地獄蝶は?』
「ほらよ」
笑った修兵さんが軽く手を振った。すると黒い蝶がひらひらと飛んでくる。…やっぱりエスパーなんですか修兵さん
「じゃ、行くか」
『ん』
「良し、着いたぞ」
『山田は浦原商店に行け。道は判るな?』
「は、はい。御二人共お気を付けて」
穿界門を通って現世に降り立つ。此処からなら浦原商店もそう遠くはない筈だ。山田はそっちに居た方が安全だろう
山田に指示を出して瞬歩で街中を駆ける。隣を走る修兵さんが眉を顰めた
「何だこりゃ……街中から緋願花の霊圧が漂ってやがる…」
『多分緋願花が根を張ったんだ』
「根、だと?」
首を傾げた修兵さんに頷く。緋願花は寄生型。
大量の斬魄刀の力を得た奴が街に寄生して霊力を奪う、なんて十分考えられる事だ
「街中に散ってる霊圧は複数。三ヶ所に集まってる」
『三ヶ所……結界でも張る気かな』
「大方結界で緋願花の根を無効化する気なんだろ」
だからちらほら隊長格の霊圧があるのか。日番谷隊長や朽木隊長…うわ、総隊長まで居る。寧ろ総隊長が霊圧込めて結界が壊れないか心配なんだが。あの人霊圧凄いし
『……居た』
「あれが緋願花…」
目の前に居る巨大な刀。彼岸花を模した柄も刀身も全て緋色。これが……元凶
『……お前のせいで大変な目に遭ったんだぞ』
「要はこいつを叩ッ斬れば良いんだな?」
Last danceを始めよう
(こいつ絶対ぶっ飛ばす)
(気合い……ってかお前の場合復讐に近いな)
「ああ」
修兵さんからの報告を聞き眉を寄せる。緋願花は取り逃がしたか。奴が逃げる時、僅かにルキアの霊圧を感じた。それは月牙天衝を食らった緋願花から離れた。僕の感知が間違っていなければルキアも解放されているだろう。
『僕達も現世に行く?』
「まぁまた捕まるよりはとっとと緋願花潰して無罪を証明した方が早ぇか」
手を握ったり開いたりしてみる。霊圧はほぼ回復した。これで僕も本気で戦えるだろう。山田から貰ったあの薬は予想より効く様だ
『じゃあ穿界門に向かわないと』
「正面突破するか?」
『それしかないね』
建物の影に身を隠す。此処から真っ直ぐ走れば穿界門。でも予想以上に見張りが多い
「ありゃ十二番隊か……どうせ俺らを捕まえて実験台にしようって魂胆だろ」
修兵さんの言葉に頷く。死刑囚の僕なら実験台にしても咎められる事はないだろうし、今なら副隊長の修兵さんまで付いてくる。涅隊長は前から僕と修兵さんの斬魄刀を調べたがっていたから、まさに願ったり叶ったりだろう
「ど…どうするんですか?」
『取り敢えず…あいつらを突破する』
「まぁ全員気絶させれば良い話だろ?」
見れば修兵さんが苦無をもって笑っていた。それを使わせたら意識どころか命絶たれそうなのは気のせいか?
くるりくるりと苦無を回す修兵さんが僕を見た。この表情は命令を待ってる時の顔だ。小さく溜息を吐きながら口を開く
『殺さないでね』
「りょーかい」
一瞬で姿を消した修兵さんが直ぐ目の前に戻ってきた。途端にばたばたと崩れ落ちる隊士達。
見た所出血もなく息もある。本当にあの数を気絶させたらしい
『お見事』
「そりゃどうも」
くつくつと笑った修兵さんが穿界門に向かって歩きだした。付いていけば山田も後に続く。仕留め損ねた奴が居ないか確認してから穿界門を開く
『地獄蝶は?』
「ほらよ」
笑った修兵さんが軽く手を振った。すると黒い蝶がひらひらと飛んでくる。…やっぱりエスパーなんですか修兵さん
「じゃ、行くか」
『ん』
「良し、着いたぞ」
『山田は浦原商店に行け。道は判るな?』
「は、はい。御二人共お気を付けて」
穿界門を通って現世に降り立つ。此処からなら浦原商店もそう遠くはない筈だ。山田はそっちに居た方が安全だろう
山田に指示を出して瞬歩で街中を駆ける。隣を走る修兵さんが眉を顰めた
「何だこりゃ……街中から緋願花の霊圧が漂ってやがる…」
『多分緋願花が根を張ったんだ』
「根、だと?」
首を傾げた修兵さんに頷く。緋願花は寄生型。
大量の斬魄刀の力を得た奴が街に寄生して霊力を奪う、なんて十分考えられる事だ
「街中に散ってる霊圧は複数。三ヶ所に集まってる」
『三ヶ所……結界でも張る気かな』
「大方結界で緋願花の根を無効化する気なんだろ」
だからちらほら隊長格の霊圧があるのか。日番谷隊長や朽木隊長…うわ、総隊長まで居る。寧ろ総隊長が霊圧込めて結界が壊れないか心配なんだが。あの人霊圧凄いし
『……居た』
「あれが緋願花…」
目の前に居る巨大な刀。彼岸花を模した柄も刀身も全て緋色。これが……元凶
『……お前のせいで大変な目に遭ったんだぞ』
「要はこいつを叩ッ斬れば良いんだな?」
Last danceを始めよう
(こいつ絶対ぶっ飛ばす)
(気合い……ってかお前の場合復讐に近いな)