入院してるとナーバスになるよね
『…………』
目を開ければ真っ白な天井。何回目だこのパターン。何回救護詰所に運び込まれれば気が済むんだ僕。もう四番隊の常連みたいになってるじゃないか。まったくどうしたものか
小さく溜息を吐いて身を起こそうとして、違和感に気付いた。
何か身体が重い。お腹に何か乗ってる。枕も固い。引き締まった感じが…ってこれも何回目だ。
ちらりと隣を見る。其処に居たのは顔面卑猥様。ああ、やっぱりあんたですか。どうりで隣から寝息が聞こえると思った。
てか何で修兵さんと同じ病室なんだろう。何で修兵さんが同じベッドで寝てるんだろう。四番隊なら…というか卯ノ花隊長なら引き摺ってでも違う部屋にしそうなのに
そんな事を思いながら何となく修兵さんの顔を眺める。絆創膏やらガーゼやら貼ってある。あれ、この人こんなに怪我してたっけ。そう思いまだ怠さの残る手を自分の顔に伸ばす。けれど其処にあった筈の傷はなかった。え、もう治療された?てか僕の小さい傷治すなら修兵さんのも治して欲しかったんだが
そっと修兵さんの頬を撫でる。今は髪がセットされてないから少し髪が伸びただけで二年前とほぼ同じ。でも、中身は
この人はこの二年でどれだけ変わってしまったんだろう。敵に対する以前にも増して容赦ない態度。戦闘能力。僕に対する態度は変わらないけど、周りには変な所で少し短気になった気もする。それから────あの仮面
「……後で、ちゃんと話すから」
気にならないと言ったら嘘になる。何故虚化出来るのか。その力を手にした理由は?
あれは通常なら手に入らない力だ。でも修兵さんが自分から大人しくしていた内なる虚に手を伸ばしたとは考えにくい。だとしたら何らかの事情で活発化した虚を押さえ込む為……黒崎と同じ様に、その理由で虚の力を手に入れたとか?
寧ろそれがしっくり来すぎて怖い。この人だったらそれも有り得るし。
其処まで考えて、ふと気付く。修兵さん、前に訴えていた頭痛が消えてる。前は必死に隠そうとしていた。今はそれに悩まされている素振りはない。酷い時は霊圧が揺れるくらいだったのに
『もしかして…それも虚の所為…?』
呟いて、まさかねと笑う。それじゃあ修兵さんが二番隊に行った理由が内なる虚を押さえ込む為になってしまう。本人から話を聞いていないのに勝手に推測するのはあまり良くない。そうすれば先入観に縛られてしまうから
『……考えるの、やめよ』
そう一人ごちて、眠り続ける修兵さんの頬を撫でる。三本の痛々しい傷痕。この人が虚…特に巨大虚を目の敵にしているのはこの傷痕の所為だ。そして僕の傷痕の所為でもある。
顔のは殆ど消えているが、鎖骨にはくっきりと残っている僕の傷痕。あの時僕がもっと藤凍月を使いこなせていれば────
『…修兵さんを、護れたのかな……』
修兵さんだけじゃない。あの時、僕が一番後ろに立っていたとしたら、少なくとも蟹沢さんはあの一撃で死なずに済んだ。もしあの一撃を僕が受けて、その時もう藤凍月を使いこなせていたなら……きっと死なずに受け止める事が出来た筈。そうすれば青鹿さんも死なずに済んだ。それから修兵さんの傍にすぐに駆け寄っていたなら、最悪僕が盾になれば良かった訳で
今でも考えてしまうのだ。あれは誰が悪かったのか、と
あの巨大虚を作った藍染?それとも自分の身を護れなかった修兵さん達?
いや、違う。誰よりも責められるべきなのは…
『────あの日、弱かった僕だ…』
始解出来ていたにも関わらず、殆ど何も出来なかったあの日の僕が
過去、追憶、懺悔
(…もっと、強くなりたいな……)
目を開ければ真っ白な天井。何回目だこのパターン。何回救護詰所に運び込まれれば気が済むんだ僕。もう四番隊の常連みたいになってるじゃないか。まったくどうしたものか
小さく溜息を吐いて身を起こそうとして、違和感に気付いた。
何か身体が重い。お腹に何か乗ってる。枕も固い。引き締まった感じが…ってこれも何回目だ。
ちらりと隣を見る。其処に居たのは顔面卑猥様。ああ、やっぱりあんたですか。どうりで隣から寝息が聞こえると思った。
てか何で修兵さんと同じ病室なんだろう。何で修兵さんが同じベッドで寝てるんだろう。四番隊なら…というか卯ノ花隊長なら引き摺ってでも違う部屋にしそうなのに
そんな事を思いながら何となく修兵さんの顔を眺める。絆創膏やらガーゼやら貼ってある。あれ、この人こんなに怪我してたっけ。そう思いまだ怠さの残る手を自分の顔に伸ばす。けれど其処にあった筈の傷はなかった。え、もう治療された?てか僕の小さい傷治すなら修兵さんのも治して欲しかったんだが
そっと修兵さんの頬を撫でる。今は髪がセットされてないから少し髪が伸びただけで二年前とほぼ同じ。でも、中身は
この人はこの二年でどれだけ変わってしまったんだろう。敵に対する以前にも増して容赦ない態度。戦闘能力。僕に対する態度は変わらないけど、周りには変な所で少し短気になった気もする。それから────あの仮面
「……後で、ちゃんと話すから」
気にならないと言ったら嘘になる。何故虚化出来るのか。その力を手にした理由は?
あれは通常なら手に入らない力だ。でも修兵さんが自分から大人しくしていた内なる虚に手を伸ばしたとは考えにくい。だとしたら何らかの事情で活発化した虚を押さえ込む為……黒崎と同じ様に、その理由で虚の力を手に入れたとか?
寧ろそれがしっくり来すぎて怖い。この人だったらそれも有り得るし。
其処まで考えて、ふと気付く。修兵さん、前に訴えていた頭痛が消えてる。前は必死に隠そうとしていた。今はそれに悩まされている素振りはない。酷い時は霊圧が揺れるくらいだったのに
『もしかして…それも虚の所為…?』
呟いて、まさかねと笑う。それじゃあ修兵さんが二番隊に行った理由が内なる虚を押さえ込む為になってしまう。本人から話を聞いていないのに勝手に推測するのはあまり良くない。そうすれば先入観に縛られてしまうから
『……考えるの、やめよ』
そう一人ごちて、眠り続ける修兵さんの頬を撫でる。三本の痛々しい傷痕。この人が虚…特に巨大虚を目の敵にしているのはこの傷痕の所為だ。そして僕の傷痕の所為でもある。
顔のは殆ど消えているが、鎖骨にはくっきりと残っている僕の傷痕。あの時僕がもっと藤凍月を使いこなせていれば────
『…修兵さんを、護れたのかな……』
修兵さんだけじゃない。あの時、僕が一番後ろに立っていたとしたら、少なくとも蟹沢さんはあの一撃で死なずに済んだ。もしあの一撃を僕が受けて、その時もう藤凍月を使いこなせていたなら……きっと死なずに受け止める事が出来た筈。そうすれば青鹿さんも死なずに済んだ。それから修兵さんの傍にすぐに駆け寄っていたなら、最悪僕が盾になれば良かった訳で
今でも考えてしまうのだ。あれは誰が悪かったのか、と
あの巨大虚を作った藍染?それとも自分の身を護れなかった修兵さん達?
いや、違う。誰よりも責められるべきなのは…
『────あの日、弱かった僕だ…』
始解出来ていたにも関わらず、殆ど何も出来なかったあの日の僕が
過去、追憶、懺悔
(…もっと、強くなりたいな……)