その日、突然それは起こった。

「………?」

言い知れぬ違和感を覚え、すぐ傍の壁を見る。すぐに違和感の正体に気付き、目を見開いた

「……ほう、始まったか」

────────壁が、消えていく。
その上から現れる白い建物。恐らくは滅却師共の住処か
書き換える様に、塗り替える様に瀞霊廷が消えていく。
俺は胸元から一つの機械を取り出した。
中心の赤いボタンを押す

[転送ヲ開始シマス]

電子音が鳴り響き、画面に映されたグラフが動き出す。それはすぐに作業を終えた。
グラフが0に戻る

[転送完了シマシタ]

「ふん……この俺が、貴様ら如きに好きにさせる筈がないだろう」

機械を仕舞い、振り返る。
そこにあった筈の建物は綺麗になくなっていた












千年血戦・訣別譚