伝える事
「ちわーっす。独月来たぞー」
玄関から聞こえてきた声に小走りで向かう。
『………こんにちは。いらっしゃいしゅーへーさん』
ぺこりと頭を下げて言えば僕の頭を撫でながらこんにちはと返された。今日は何時もより早い。霊術院とやらが早く終わったんだろうか
「今日は午前授業だったんだ」
座敷に上がった修兵さんがひょいと僕を持ち上げた。え、ちょっ何してんの?何で両脇掴んで持ち上げてんの?
『………しゅーへーさん?』
「お前軽過ぎ。もうちょっと飯食え」
いやそうじゃなくて。何で持ち上げたのか聞きたいんだけど。ぐいっと高い所まで持ち上げられる。え、ちょっと何高い高いしてんのこの人
「面白いか?」
『………普通?』
首を傾げればそっかと言いつつ手は下がらない。そろそろ降ろして欲しいんだが
『………しゅーへーさん』
「ん?……ああ」
意思疎通の出来たらしい修兵さんが高い高いを止め僕を降ろした。…修兵さんの膝の上に
『………え』
「ほんとちっさいなお前」
向かい合う様に座らされた僕に修兵さんが引っ付いて来る。ちっさいちっさいって身長差考えてくれ修兵さん。僕とあんたじゃ40cm近く差がある
つか遅れた成長期が来る筈だから僕はきっと150くらいにはなれる筈
『………まだ、伸びる…』
「伸びても大して変わんねぇって」
5cm伸びりゃ良い方だと僕の頭をぽんぽん撫でた。5cmってそしたらどんなに頑張っても145じゃないか。150ないし。そういった非難を込めた目で見れば意思を汲み取ったらしい修兵さんがけらけら笑う
「牛乳飲みゃ伸びるかも知んねぇぜ?」
『………牛乳を?』
「後は……良く言うだろ?寝る子は育つって」
『………寝る?』
「そ。沢山寝んの」
言っちゃアレだが胡散臭い。何だその子供騙しみたいなの。いや、それで伸びるなら喜んでやるけど
「お前普段どのくらい寝てる?」
『………三時間、前後』
「はい短ぇ。何だその強烈に成長を妨げそうな睡眠時間は」
だからちいせぇんだなと顎でぐりぐりされても困る。つか僕は小さな子供じゃないんだからそこまで睡眠は必要としない筈。
そう言うと修兵さんに頬を抓られた
『………ひゅーへーひゃん…いひゃい…』
「おー、良く伸びんなー」
『いひゃい』
痛いって。人の頬を際限なく伸ばして遊ぶ無礼者の手をぺしぺし叩くがこの人は一向に止める気配はない。いやほんとに痛いんだけど。結構伸びてるぞ僕の頬。みにょーんて。どうやったら良いかと考えているとぱっと手を離された
「林檎みてぇ」
『………しゅーへーさんの馬鹿…』
にやにや笑う修兵さんの胸を叩く。いや結構本気。拳握ってばしばし叩いてんのに修兵さんがけらけら笑ってんのが地味に腹立つ。この程度全然平気ってか。何なんだこの刺青男
「可愛いって意味なんだから怒んなよ」
『………可愛くないから…嬉しくない……』
ふっと笑って言われた言葉に思わず顔が赤くなる。お爺ちゃんとお婆ちゃん以外に可愛いとか初めて言われた。え、この場合どういう風な反応すれば良いの。そう訊けば一瞬きょとんとして、それから修兵さんは優しく目を細めた
「言葉が見付からねぇなら素直に行動に移せば良い」
『……素直に…』
いや、先ず言葉は僕のちっぽけな脳味噌じゃ浮かばないので放置。必然的に行動しか残ってない。素直に行動しろと修兵さんは言ったけど…え、ほんとどうすれば良いの
修兵さんは僕の頭を撫でながら優しい顔で見てるし。何か恥ずかしいんですけど。いや、嫌って訳じゃないんだけどこう心臓の辺りがむず痒い。こんなの初めてだからどう対処すれば良いのか判らない。もしかして僕は病気なのか
疲れた頭をぽすりと胸に預ける。難なく受け止めた修兵さんが緩く髪を梳き始めた。言葉に行動。素直。……ああ、こういう事かと納得
『………しゅーへーさん』
「ん?」
僕を見る修兵さんの目を見られず、逸らしたまま口を開く
『………しゅーへーさんは、すぐ意地悪する…』
「あー…まぁ、そうかもな…」
頭を掻きながら修兵さんが笑う。この様子だと反省はしてないな。反省なし+行動=犠牲者僕。うん、見事な方程式
『………でも』
思わず小さな声になるのを修兵さんは耳を寄せて聞いてくれる。
何でこの人はこんなに優しいんだろう。僕に優しくして何の得があるんだろう。
考え方のひねくれた僕は直ぐにそう考えてしまうけれど
『…………しゅーへーさんのこと……嫌いじゃない……』
「………………」
素直に伝えればきょとんとした修兵さんがふっと笑って僕をぎゅっと抱き締めた。ちょっと修兵さん力加減間違えてる。かなり苦しいんですけど
「……まさかツンデレだったとは…」
『………?』
ツンデレって何だ。しみじみと言われたその言葉に首を傾げても修兵さんはぎゅうぎゅう抱き締めるだけだった。ほんと何なのこの人。てか今日は何しに来たのこの人
属性発覚
(俺も独月の事大好きだぞ)
(……………嫌いじゃないとは言ったけど…だいすきとは言ってない……)
(うわ顔真っ赤(可愛いなオイ))
玄関から聞こえてきた声に小走りで向かう。
『………こんにちは。いらっしゃいしゅーへーさん』
ぺこりと頭を下げて言えば僕の頭を撫でながらこんにちはと返された。今日は何時もより早い。霊術院とやらが早く終わったんだろうか
「今日は午前授業だったんだ」
座敷に上がった修兵さんがひょいと僕を持ち上げた。え、ちょっ何してんの?何で両脇掴んで持ち上げてんの?
『………しゅーへーさん?』
「お前軽過ぎ。もうちょっと飯食え」
いやそうじゃなくて。何で持ち上げたのか聞きたいんだけど。ぐいっと高い所まで持ち上げられる。え、ちょっと何高い高いしてんのこの人
「面白いか?」
『………普通?』
首を傾げればそっかと言いつつ手は下がらない。そろそろ降ろして欲しいんだが
『………しゅーへーさん』
「ん?……ああ」
意思疎通の出来たらしい修兵さんが高い高いを止め僕を降ろした。…修兵さんの膝の上に
『………え』
「ほんとちっさいなお前」
向かい合う様に座らされた僕に修兵さんが引っ付いて来る。ちっさいちっさいって身長差考えてくれ修兵さん。僕とあんたじゃ40cm近く差がある
つか遅れた成長期が来る筈だから僕はきっと150くらいにはなれる筈
『………まだ、伸びる…』
「伸びても大して変わんねぇって」
5cm伸びりゃ良い方だと僕の頭をぽんぽん撫でた。5cmってそしたらどんなに頑張っても145じゃないか。150ないし。そういった非難を込めた目で見れば意思を汲み取ったらしい修兵さんがけらけら笑う
「牛乳飲みゃ伸びるかも知んねぇぜ?」
『………牛乳を?』
「後は……良く言うだろ?寝る子は育つって」
『………寝る?』
「そ。沢山寝んの」
言っちゃアレだが胡散臭い。何だその子供騙しみたいなの。いや、それで伸びるなら喜んでやるけど
「お前普段どのくらい寝てる?」
『………三時間、前後』
「はい短ぇ。何だその強烈に成長を妨げそうな睡眠時間は」
だからちいせぇんだなと顎でぐりぐりされても困る。つか僕は小さな子供じゃないんだからそこまで睡眠は必要としない筈。
そう言うと修兵さんに頬を抓られた
『………ひゅーへーひゃん…いひゃい…』
「おー、良く伸びんなー」
『いひゃい』
痛いって。人の頬を際限なく伸ばして遊ぶ無礼者の手をぺしぺし叩くがこの人は一向に止める気配はない。いやほんとに痛いんだけど。結構伸びてるぞ僕の頬。みにょーんて。どうやったら良いかと考えているとぱっと手を離された
「林檎みてぇ」
『………しゅーへーさんの馬鹿…』
にやにや笑う修兵さんの胸を叩く。いや結構本気。拳握ってばしばし叩いてんのに修兵さんがけらけら笑ってんのが地味に腹立つ。この程度全然平気ってか。何なんだこの刺青男
「可愛いって意味なんだから怒んなよ」
『………可愛くないから…嬉しくない……』
ふっと笑って言われた言葉に思わず顔が赤くなる。お爺ちゃんとお婆ちゃん以外に可愛いとか初めて言われた。え、この場合どういう風な反応すれば良いの。そう訊けば一瞬きょとんとして、それから修兵さんは優しく目を細めた
「言葉が見付からねぇなら素直に行動に移せば良い」
『……素直に…』
いや、先ず言葉は僕のちっぽけな脳味噌じゃ浮かばないので放置。必然的に行動しか残ってない。素直に行動しろと修兵さんは言ったけど…え、ほんとどうすれば良いの
修兵さんは僕の頭を撫でながら優しい顔で見てるし。何か恥ずかしいんですけど。いや、嫌って訳じゃないんだけどこう心臓の辺りがむず痒い。こんなの初めてだからどう対処すれば良いのか判らない。もしかして僕は病気なのか
疲れた頭をぽすりと胸に預ける。難なく受け止めた修兵さんが緩く髪を梳き始めた。言葉に行動。素直。……ああ、こういう事かと納得
『………しゅーへーさん』
「ん?」
僕を見る修兵さんの目を見られず、逸らしたまま口を開く
『………しゅーへーさんは、すぐ意地悪する…』
「あー…まぁ、そうかもな…」
頭を掻きながら修兵さんが笑う。この様子だと反省はしてないな。反省なし+行動=犠牲者僕。うん、見事な方程式
『………でも』
思わず小さな声になるのを修兵さんは耳を寄せて聞いてくれる。
何でこの人はこんなに優しいんだろう。僕に優しくして何の得があるんだろう。
考え方のひねくれた僕は直ぐにそう考えてしまうけれど
『…………しゅーへーさんのこと……嫌いじゃない……』
「………………」
素直に伝えればきょとんとした修兵さんがふっと笑って僕をぎゅっと抱き締めた。ちょっと修兵さん力加減間違えてる。かなり苦しいんですけど
「……まさかツンデレだったとは…」
『………?』
ツンデレって何だ。しみじみと言われたその言葉に首を傾げても修兵さんはぎゅうぎゅう抱き締めるだけだった。ほんと何なのこの人。てか今日は何しに来たのこの人
属性発覚
(俺も独月の事大好きだぞ)
(……………嫌いじゃないとは言ったけど…だいすきとは言ってない……)
(うわ顔真っ赤(可愛いなオイ))