修兵さんが護廷十四隊に入隊して早半年。授業を終えた僕は寮に戻っていた
自主練でかいた汗を大浴場で洗い流し、部屋に戻る。すると何故か聞こえる物音。僕は戸を開けようとする手を引っ込めた。え、此処僕の部屋だよね?間違ってないよね?そーっと鍵を開けて部屋に入る。不審者だったらぶん殴って教師に突き出そう。
物音は台所付近からしている様だった。足音を立てない様に、気配を消して忍び寄る。そして相手が見える位置に来た瞬間――

「……何やってんだ?独月」

『――っわぁ!!?』

いきなり背後から話し掛けて来たのは半年前に卒業したあの人だった







久々に修兵さんの作ったご飯を食べる。うん、美味しい。最近また飴生活に戻ってたから食事が久々な気がする

「お前はちゃんと米を食え。というか固形物を食え」

『飴』

「飴は飯じゃねぇよ」

こうなったら同じ学年にさせるんだった、と修兵さんが頭を抱えた。いやご飯作るの面倒だし飴で事足りるから問題ないのに



「独月、ちょっと目ぇ瞑ってな」

食事を終えると修兵さんが突如そんな事を言い出した。良く判らないが取り敢えず従っておく。修兵さんが遠退いていって、直ぐにまた帰って来た。膝の上に何かを置かれる

「目ぇ開けて良いぞ」

言われた通りに開くと膝の上にあったのは布製のラッピングされた袋。結構大きいけど何入ってるんだこれ

『開けて良い?』

「ああ」

青いリボンを解いてみると中から現れたのは白いもふもふ。虎のぬいぐるみだった

『…可愛い…!!』

「気に入ったか?」

頷くとそいつは良かった、と修兵さんに笑われた。ぎゅーっとぬいぐるみを抱き締めていると修兵さんに後ろから抱き付かれた。何だこの変な図

『修兵さん、僕ぬいぐるみじゃない』

「俺はそのぬいぐるみ見てお前を思い出したんだ。似た様なもんだろ」

いや違うから。言っても離さないので取り敢えず修兵さんのしたい様にさせておいた。現世で買ってきたらしい虎は今は僕の布団のお供になっている


真っ白な贈り物


(……これ、あいつに似てんな)


(檜佐木、それは?)

(あ、後輩に土産です)

(ああ、噂のちびさぎくんか)

(はい)