「あの、檜佐木副隊長…」

「あ?」

聞き慣れねぇ声に呼ばれて振り返る。其処に立っていたのはやっぱり見覚えのねぇ隊士。そいつは物凄く申し訳なさそうに口を開いた

「すみません、桜花副隊長が……」

「……あー、ちょっと待ってろ。すぐ終わらす」

持っていた書類を手早く仕分けして判を押す。終わったそれを提出箱に入れた。残り半分と印鑑を持って立ち上がる。用件は俺が考えたもので合ってるだろうし、なら書類整理をした方が効率的だろう

「待たせたな。案内頼めるか?」

「はっはい」

























「此方です」

「すまんな、助かった」

案内してくれた隊士に礼を言って下がらせる。まぁ案内なしでも霊圧を探れば見付けられるが、あくまでも此処は他隊だ。好き勝手動かねぇ方が良いだろう
目の前の扉をノックする

「独月、入るぞ」

返事を待たずに扉を開ける。ベッドの上には行き倒れてる姿。何で何も被ってねぇんだお前は。
持ってきた書類を机の上に置き、ベッドに近付く。

「おら、ちゃんと布団被れ」

『ん……修兵さん……?』

頭を叩けば独月がゆるゆると顔を上げた。その頬に触れて冷たさに驚く。や、これは冷えすぎだろ
取り敢えず独月に布団を被せて湯タンポの用意をする。横になったままの状態からして飲み食いは出来ねぇだろうと推測。何か温まるもんを食ってくれれば早いんだが。まぁあれなら温めてやれば何とかなるか
タオルで包んだ湯タンポを布団の中に入れる。俺も布団の中に入った

『……修兵さん…』

「すぐ暖まるからな」

俺を見上げた独月の頭を撫でる。ぎゅっと抱き締めてやれば独月も引っ付いてきた。氷に抱き付かれてる気分。何でこんなになるまで身体を冷やしたのか

『…修兵さん…寒くない…?』

「気にすんな。全然平気だから」

眉を下げた独月を抱き締め直す。このぐらいの冷たさならもう慣れた。今までも何回かこんな風に身体を冷やした事もあったし

「で?今日は何でこうなったんだ、独月チャン?」

『……見回りしてたら倒れた』

物凄く気まずそうな独月がそう言った。また外で倒れたのかお前。あれ程体調悪ぃ時は外に出んなって言ったのに。

「無理すんなって言ったろ?」

『……ごめんなさい』

「…次からは気を付けろよ」

こりゃ多分次も倒れるな。反省しても繰り返す後輩に溜息を吐きつつそっと頭を撫でる

「これからはもう少し自分自身を気に掛けろ。俺も何時も一緒に居てやれる訳じゃねぇんだから」

『……ん』







多分次も倒れます







(取り敢えず寝ろ。俺は仕事するから)

(…傍に居る?)

((可愛いなオイ)居るよ、此処でやるから安心しな)