『シュウ、おいで』

あれ、あいつ俺の事そんな風に呼んでたっけ?しかもおいでって…俺は犬か

「何だよ独月」

『?何、修兵さん』

俺を見た独月が首を傾げた。や、今お前が呼んだじゃねぇか。言えば不思議そうに俺を見ていた独月がああと声を出した

『シュウは、この子』

すっと伝令神機の画面を向けられる。画面に映っていたのは灰色と白の仔犬

「………犬?」

『ん、犬』

最新のタッチ式に伝令神機を買い換えた独月が画面をつつく。すると撫でられたらしい仔犬がカーペットの上をころころと転がった

「…これ、シベリアンハスキーか」

何か随分厳ついヤツ飼ってんな。お前は猫とか小型犬なイメージがあるんだが
呟けば仔犬にお手を教えながら独月が言う

『ん。なんか修兵さんに似てたから』

「あ?俺?何処が?」

まさか顔とか言わねぇだろうな。見ていれば独月が画面に目を落としたまま口を開く

『最初はシェパードと迷ったんだよ。けど見た目格好良いのに番犬には向かないらしいから、そこが修兵さんに似てるなって』

「………………」






貶されてるのか、褒められてるのか






(そしたらだんだん修兵さんにしか見えなくなったから、名前はシュウ)

(………(これは怒って良いのか?))

(…シュウがディスク離してくれない。どうしよう修兵さん)

(……取り敢えず名前を変えたらどうだ(何か俺が言われてる気がして落ち着かねぇ))