瀞霊廷通信でやらかす
『桜花です。日番谷隊長はいらっしゃいますか?』
「入れ」
『失礼します』
十番隊の隊首室に入り、机に向かっていた日番谷隊長に持っていた書類を渡す。
「わざわざ済まねぇな」
『いえ、ついででしたし』
そういえば今日は定位置(ソファ)に爆乳美人が居ない。あれ、あの人何処行ったんだろう
『乱菊さんが居ないのは珍しいですね』
「どうせそこら辺ほっつき歩いてんだろ」
そう言った日番谷隊長が溜息を吐いた。何かこの人若いのに苦労してるな。乱菊さんは優秀だけどサボり癖あるし。良かった、修兵さんが真面目な人で
『…ああ、もしかしたら編集室に居るかも』
「そういえば今日は瀞霊廷通信の発行日だったな」
『はい。何か今月号は女性の知りたい事特集とやらが組まれてましたし』
特集に悩んだ編集長が女性隊士百名にアンケートを取ってた筈。乱菊さんはそれに積極的に参加してたから、多分この予想は当たりだと思う
「また余計な事してねぇだろうな……」
『……保証は出来ませんね』
あの人すぐやらかすし。大概騒ぎの中心に居るし。
二人で溜息を吐けばばたばたと慌ただしい音が聞こえてきた。あ、元凶来たかも。
扉を見れば勢い良く開いた。入ってきたのは笑顔の副隊長。随分タイムリーに帰ってきたね乱菊さん
「聞いて下さいよたっいちょー!あ、やっほーちびさぎ!」
「桜花隊長だろうが。てめぇ仕事ほったらかして何してやがった」
「九番隊の編集室で瀞霊廷通信の手伝いしてましたー。あ、隊長達の隠し撮りも渡しといたんで」
「てめぇ……!!」
『日番谷隊長、これはもう諦めた方が良いです』
怒りに震える日番谷隊長の肩をぽんと叩く。僕なんか最早隠し撮りじゃないし。普通に真正面から撮られてるし。多分日番谷隊長が何言っても聞かないと思うよ?
てか締切近付く度に日番谷隊長の隠し撮り写真持ち込まれる修兵さんの身にもなってくれ。あの時の修兵さんは冗談抜きで顔が死んでる
「日番谷隊長とちびさぎ隊長の写真集って売れ行き良いんですよねー。重版するぐらいだし」
「また売りやがったのかてめぇはっ!!」
「お陰で女性死神協会にはお金ががっぽり…隊長サマサマですねー♪」
「松本ぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!」
『…日番谷隊長、怒るだけ無駄ですって』
『────────って事があった』
「そりゃ災難だったな」
向かいに座る修兵さんがくつくつと笑った。笑い事じゃないんだが。溜息を吐けば修兵さんが笑うのを止めた。あ、声に出して笑うのを止めただけだ。目が笑ってる
『笑い過ぎ』
「や、お前が可愛いからつい」
『可愛くない』
そっぽを向けばまた低い声が笑う。何でそんなに笑うんだ。睨もうと顔を向ければ修兵さんが席を立った。
「そういや独月、瀞霊廷通信見たか?」
『?まだだけど』
「そうか。なら丁度良い」
そう言った修兵さんが何故か僕の足許で膝を着いた。え、どうしたの?首を傾げつつ眺めていれば彼は僕の足を取った。
そしてそのまま一切迷う事なく──────爪先に顔を寄せた
『………は?』
「爪先は崇拝」
思わぬ行動に頭がフリーズ。
呟いた修兵さんがそのまま足の甲に口付けた
「足の甲は隸属」
更に位置を上げ脛に
「脛は服従」
『え、修……』
「太股は支配」
着物を捲られ露になった太股にも唇が落とされた。そこで漸く我に返った。ちょっと待ってくれ、僕の頭が付いていけてないんだが。何これ何の儀式?支配とか服従って何?僕呪いでも掛けられてんの?てか恥ずかしいから止めてくれない?
僕のそんな思いもお構いなしに、修兵さんは唇を落とし続ける
「腰は束縛」
『………』
「胸は所有」
『………』
「腕は恋慕」
『………』
「手の甲は尊敬」
手の甲に顔を寄せていた修兵さんが僕を見て目を細めた。そして顔を寄せてくる
触れたのは、首筋
「首筋は執着」
返す様に喉に薄い唇が触れた
「喉は欲求」
するりと髪を一房取られ、口許に運ばれた
「髪は思慕」
頬に手を添えられ、優しく唇が触れた
「頬は親愛」
そして指先で唇を撫でられた。
修兵さんが額を合わせ、赤い舌でぺろりと唇を舐めて笑う。
「愛情は如何ですか、お嬢さん?」
『…遠慮します。いっぱいいっぱいなんで』
「それは残念」
へらりと笑った修兵さんが僕から離れた。そこで今の状態が修兵さんに押し乗られたものだった事に気付く。何時ソファに倒されたんだ、僕
『……で?今のと瀞霊廷通信の何処が関係あったの』
「ん?ああ、これ見てみな」
酒盛に戻っていた修兵さんが放ってきたのは瀞霊廷通信。それを受け止めパラパラと捲る
「女性の知りたい事特集ってヤツ見てみ」
『女性の知りたい事特集………あった』
見付けたページで捲るのを止める。その記事に目を通し───────固まった
『……場所によって変わるキスの意味…?』
「おう。乱菊さんがどっかから資料掻き集めてきた」
御猪口を口許に運ぶ修兵さんは平然と。因みにその記事には修兵さんが口にしていた思慕だの執着だのが書かれていた。あんたこんな事わざわざやったのか。あんなこっぱずかしい事を…っ!
手がふるふると震えた。猛烈にいらっとして、丸めた瀞霊廷通信で顔面卑猥様の頭をひっぱたいた
「ってぇ!何すんだ!」
『こんな恥ずかしい事をわざわざするな馬鹿!変態!顔面卑猥!猥褻物陳列罪で捕まってしまえッ!!』
「ちょっ酷くね!?おい独月!?」
『今日はもう部屋に帰って!一緒には寝てあげないから!』
「はぁ!?ちょっそれは困るっ!調子乗ってすみませんでした独月様ッ!!」
痴話喧嘩?
(かーえーれー!)
(お前抜きで寝ろとか拷問だろ!頼む!機嫌治して下さいっ!!)
(やだ!一人で寝て!)
(やだって可愛いなおい…ってごめんなさい蹴飛ばすの止めてくれッ!)
書いてると勝手に檜佐木が暴走する件
「入れ」
『失礼します』
十番隊の隊首室に入り、机に向かっていた日番谷隊長に持っていた書類を渡す。
「わざわざ済まねぇな」
『いえ、ついででしたし』
そういえば今日は定位置(ソファ)に爆乳美人が居ない。あれ、あの人何処行ったんだろう
『乱菊さんが居ないのは珍しいですね』
「どうせそこら辺ほっつき歩いてんだろ」
そう言った日番谷隊長が溜息を吐いた。何かこの人若いのに苦労してるな。乱菊さんは優秀だけどサボり癖あるし。良かった、修兵さんが真面目な人で
『…ああ、もしかしたら編集室に居るかも』
「そういえば今日は瀞霊廷通信の発行日だったな」
『はい。何か今月号は女性の知りたい事特集とやらが組まれてましたし』
特集に悩んだ編集長が女性隊士百名にアンケートを取ってた筈。乱菊さんはそれに積極的に参加してたから、多分この予想は当たりだと思う
「また余計な事してねぇだろうな……」
『……保証は出来ませんね』
あの人すぐやらかすし。大概騒ぎの中心に居るし。
二人で溜息を吐けばばたばたと慌ただしい音が聞こえてきた。あ、元凶来たかも。
扉を見れば勢い良く開いた。入ってきたのは笑顔の副隊長。随分タイムリーに帰ってきたね乱菊さん
「聞いて下さいよたっいちょー!あ、やっほーちびさぎ!」
「桜花隊長だろうが。てめぇ仕事ほったらかして何してやがった」
「九番隊の編集室で瀞霊廷通信の手伝いしてましたー。あ、隊長達の隠し撮りも渡しといたんで」
「てめぇ……!!」
『日番谷隊長、これはもう諦めた方が良いです』
怒りに震える日番谷隊長の肩をぽんと叩く。僕なんか最早隠し撮りじゃないし。普通に真正面から撮られてるし。多分日番谷隊長が何言っても聞かないと思うよ?
てか締切近付く度に日番谷隊長の隠し撮り写真持ち込まれる修兵さんの身にもなってくれ。あの時の修兵さんは冗談抜きで顔が死んでる
「日番谷隊長とちびさぎ隊長の写真集って売れ行き良いんですよねー。重版するぐらいだし」
「また売りやがったのかてめぇはっ!!」
「お陰で女性死神協会にはお金ががっぽり…隊長サマサマですねー♪」
「松本ぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!!」
『…日番谷隊長、怒るだけ無駄ですって』
『────────って事があった』
「そりゃ災難だったな」
向かいに座る修兵さんがくつくつと笑った。笑い事じゃないんだが。溜息を吐けば修兵さんが笑うのを止めた。あ、声に出して笑うのを止めただけだ。目が笑ってる
『笑い過ぎ』
「や、お前が可愛いからつい」
『可愛くない』
そっぽを向けばまた低い声が笑う。何でそんなに笑うんだ。睨もうと顔を向ければ修兵さんが席を立った。
「そういや独月、瀞霊廷通信見たか?」
『?まだだけど』
「そうか。なら丁度良い」
そう言った修兵さんが何故か僕の足許で膝を着いた。え、どうしたの?首を傾げつつ眺めていれば彼は僕の足を取った。
そしてそのまま一切迷う事なく──────爪先に顔を寄せた
『………は?』
「爪先は崇拝」
思わぬ行動に頭がフリーズ。
呟いた修兵さんがそのまま足の甲に口付けた
「足の甲は隸属」
更に位置を上げ脛に
「脛は服従」
『え、修……』
「太股は支配」
着物を捲られ露になった太股にも唇が落とされた。そこで漸く我に返った。ちょっと待ってくれ、僕の頭が付いていけてないんだが。何これ何の儀式?支配とか服従って何?僕呪いでも掛けられてんの?てか恥ずかしいから止めてくれない?
僕のそんな思いもお構いなしに、修兵さんは唇を落とし続ける
「腰は束縛」
『………』
「胸は所有」
『………』
「腕は恋慕」
『………』
「手の甲は尊敬」
手の甲に顔を寄せていた修兵さんが僕を見て目を細めた。そして顔を寄せてくる
触れたのは、首筋
「首筋は執着」
返す様に喉に薄い唇が触れた
「喉は欲求」
するりと髪を一房取られ、口許に運ばれた
「髪は思慕」
頬に手を添えられ、優しく唇が触れた
「頬は親愛」
そして指先で唇を撫でられた。
修兵さんが額を合わせ、赤い舌でぺろりと唇を舐めて笑う。
「愛情は如何ですか、お嬢さん?」
『…遠慮します。いっぱいいっぱいなんで』
「それは残念」
へらりと笑った修兵さんが僕から離れた。そこで今の状態が修兵さんに押し乗られたものだった事に気付く。何時ソファに倒されたんだ、僕
『……で?今のと瀞霊廷通信の何処が関係あったの』
「ん?ああ、これ見てみな」
酒盛に戻っていた修兵さんが放ってきたのは瀞霊廷通信。それを受け止めパラパラと捲る
「女性の知りたい事特集ってヤツ見てみ」
『女性の知りたい事特集………あった』
見付けたページで捲るのを止める。その記事に目を通し───────固まった
『……場所によって変わるキスの意味…?』
「おう。乱菊さんがどっかから資料掻き集めてきた」
御猪口を口許に運ぶ修兵さんは平然と。因みにその記事には修兵さんが口にしていた思慕だの執着だのが書かれていた。あんたこんな事わざわざやったのか。あんなこっぱずかしい事を…っ!
手がふるふると震えた。猛烈にいらっとして、丸めた瀞霊廷通信で顔面卑猥様の頭をひっぱたいた
「ってぇ!何すんだ!」
『こんな恥ずかしい事をわざわざするな馬鹿!変態!顔面卑猥!猥褻物陳列罪で捕まってしまえッ!!』
「ちょっ酷くね!?おい独月!?」
『今日はもう部屋に帰って!一緒には寝てあげないから!』
「はぁ!?ちょっそれは困るっ!調子乗ってすみませんでした独月様ッ!!」
痴話喧嘩?
(かーえーれー!)
(お前抜きで寝ろとか拷問だろ!頼む!機嫌治して下さいっ!!)
(やだ!一人で寝て!)
(やだって可愛いなおい…ってごめんなさい蹴飛ばすの止めてくれッ!)
書いてると勝手に檜佐木が暴走する件