『………良し』

六回生に上がった僕は眼帯を外した。いちいちピンで留めてセットしなくても済む様に髪を切った。腰に差していた藤凍月を背負う様になった

「護廷隊には席官入り確定で来い」

全てはあの人との約束を果たす為
学力でも常にトップで居られる様に毎日予習と復習をした。鬼道と白打と歩法も毎日練習した。少しでもあの強さに近付きたいと思った

「独月、無理しちゃ駄目よ?」

『大丈夫』

藤堂さんに笑顔で返して放課後の自主練に向かう

『縛道の六十三・鎖条鎖縛!』

上手くいかない鬼道を練習して、次の授業の時には完璧に出来て流石天才児と持て囃されて。寧ろ天才なんだから出来て当たり前だろと言われて。僕の努力は天才という言葉に潰されて

「追い掛けて来い、独月。お前は俺の相棒だろ?」

でもそれでも上を目指すのはその言葉のお陰で

『縛道の六十三・鎖条鎖縛!』

少しずつでも近付きたいと思うから




あの人の様に、僕はなりたい


(あ、ちびさぎ先輩だ)

(桜花先輩だろ、阿散井くん)

(先輩何時も此処で練習してるよね)