「桜花、お前に昇華、魂葬実習の引率を頼みたい」

『………はい』



再び巡って来た。あの実習が


『………』

「もうあんな事にはならないわ。大丈夫よ」

同じ様に呼び出された藤堂さんが僕に優しく微笑みかける

「それに今年から護廷隊の人が付いてくれるんですって。だから心配要らないわよ」

『……うん…』

頭を撫でられ小さく頷く。もうあんな事にはならない様にしたい。藤堂さんはこんな僕を気に掛けてくれる大事な友達だ。いざとなったら今度こそ僕が護る。そう誓って藤凍月の鞘に巻いた首輪に触れた





実習当日。あの日と違うのは修兵さんが居た位置に僕が居るという事
まだ護廷隊の人は来ていないらしい。集まった一回生を放置するのもアレなので僕等は前に出た。静まり返る一回生に自己紹介をする

『……六回生筆頭桜花独月。此方が藤堂。そして小鳥遊。僕等三人であんたら一回生の引率をする』

アレがちびさぎ先輩かとかちらほら言ってんの丸聞こえだぞコラ。今苗字名乗ったのにちびさぎ先輩固定とかどんだけだ。少し苛々していると藤堂さんが小さく笑う

『……何故笑う』

「ふふ、その眉間に皺寄せた顔、檜佐木先輩にそっくり」

『………』

「あら、気付いてなかったの?」

気付かんわ。そう言えば更に藤堂さんは笑う。小鳥遊くんは基本放置だ。この人フリーダムだから
けらけら笑う藤堂さんを睨んでいると後ろから霊圧を感じた。護廷隊の人だろうか、そう思い硬直。知っている霊圧、それに戸惑う。何故この霊圧が?まさか――

「だーれだ」

両目を塞がれる。この霊圧。この声。この匂い。この温もり。それにこんな事を僕にするのはあの人しか居ない

『…檜佐木…修兵さん…』

「正解」

目を塞いでいた手が外され、上を見る。其処には良く見た顔が悪戯に成功した子供の様に笑っていた


再来、再会


((笑える様になったんだ、修兵さん))

(久し振りだな、独月)

(ちびさぎ先輩って確か三ヶ月で一回生から四回生に飛び級した天才児だろ?)

(その時に五番隊からの勧誘を断ったって話だぜ?)

(今も断ってるらしいわよ?)