Second attack
昇華・魂葬実習から早1ヶ月。今日は護廷隊から数名戦闘指導に来てくれるらしい。白打とか歩法とか斬撃とか鬼道とか。何人来るんだろうとか考えてると小鳥遊くんにデコピンされた。痛い
「独月ー檜佐木先輩が来るのか気になるのは判るけど集中しなさいよー」
隣に居た藤堂さんにも注意される。只今一回生と鬼道の合同演習中。まだ僕の番じゃないからぼんやりしてても良いじゃないか。それに修兵さんの事を考えてた訳じゃない
「次はちびさぎなー」
『桜花です先生』
真顔で言ったら小鳥遊くんが噴いた。クールキャラ台無しだなおい
前に出れば何故か悲鳴。何、何故叫ぶ
「ちびさぎ先輩頑張ってー!!」
ちびさぎ違う。僕は桜花だ
もう否定するのも面倒になって先生を見る。はい僕は何やれば良いの
「じゃあ双蓮蒼火墜で。ああ勿論詠唱破棄で加減しろよ。檜佐木みたいに演習場破壊すんな」
懐かしいな修兵さんの双蓮蒼火墜事件。確かあの人は良いとこ見せようとして詠唱付きの双蓮蒼火墜を放って演習場を破壊した
そして一つ言いたい
『注文多い』
そんなに注文するなら蒼火墜で良いじゃないか。眉間に皺を寄せれば先生が笑う
「お前その顔檜佐木にそっくりだな」
それ藤堂さんにも言われた。そんなに似てんのか。あの厳つさを醸し出してるのか僕
何かこのまま話しててもぐだぐだで終わりそうだからさっさと終わらせて座ろう。左手を前に出す。集中。弱めに、弱めに。あれ、どんだけ弱め?
『破道の七十三・双蓮蒼火墜』
取り敢えず放ってみる。青い炎は離れた的を壊して消えた
「おお、流石天才児。絶妙な加減だな」
『……戻りますね』
きゃーきゃー騒ぐ一回生を無視して藤堂さんの隣に戻る。何故そんなに叫ぶ
「良し、じゃあ一回生やってみろー」
真剣に練習する一回生を眺めながら午後の授業は何人来るのかなーとか考えていると藤堂さんにチョップされた。痛い
「本日の特別講師を紹介する!」
いやに張り切った先生が護廷隊の人を演習場に招き入れる。ついさっき知ったけど今日戦闘指導を受けるのはこのクラスだけらしい。何でも此処は特進クラスなんだとか。いや初めて知った
そんな事を考えていると入って来たのは坊主の人に銀髪の糸目の人に黒髪の人に茶髪の綺麗な女の人に顔に数字の書いてある男の人。うん…69って?
『………っ!?!?』
思わず指差して後退りする。
何でまた居るんだあんた。僕に気付いた顔面卑猥様がニヤリと笑った
「十一番隊三席、斑目一角!戦いてぇ奴は掛かって来い!」
非常に面倒そうだ。お断りしたい
「三番隊隊長の市丸ギンや。鬼道に興味ある子はおいでー」
この緩い人あの時五番隊長さんと助けに来てくれた人だ。隊長さんになったのか
「十三番隊副隊長志波海燕!白打を教えてやるんでヨロシク!」
ポーズ付きでびしっと決めてる。強そうだな
「十番隊副隊長の松本乱菊よ。歩法について教えるわ」
綺麗な女の人だな。副隊長って事は勿論強いんだろう
「九番隊六席檜佐木修兵。俺は代表で一人鍛える。まぁ宜しく頼む」
何だろう一人って言った時あの人此方をチラ見したぞ。気の所為だよね?あの人のスパルタ指導なんかに当たったら間違いなく死ぬ
そう思っていたら修兵さんは見事に絶望させる台詞を吐いた
「独月、前に出て来い」
『………』
「…僕の後ろに隠れるな桜花」
素早く近くに居た小鳥遊くんの背中に隠れる。諦めなさいよ、と藤堂さんに引っ張り出された。あんたら修兵さんのスパルタ指導受けた事ないからそんな簡単に言えるんだよ。正直滅茶苦茶きついんだぞあの人
渋々修兵さんの近くに行けば戦闘指導が始まった
「先ずは全力でぶつかって来い、独月」
『何でもあり?』
「ああ」
そう聞いた瞬間に思い切り床を蹴った。修兵さんの懐に潜り込み顎目掛けて掌底を放つ。掠っただけか。そのまま首を掴んで思い切り床に叩き付ける。かはっと息が詰まった様な音が聞こえたが気にしない。気を抜けば負けるのは僕だ
修兵さんの上に乗り縛道を掛けようとした僕の身体が力任せにひっくり返された。ちょっ力任せは卑怯だ。勝てん。
即座に脚も押さえつけられ両手も修兵さんの片手により頭の上で拘束された。残る片手は僕の首に添えられる
「形勢逆転ってヤツだな」
『……負けました…』
小さく呟けば修兵さんがニヤリと笑った。後少しだったのに。縛道掛けられてたら僕が勝ててた
「お前軽過ぎんだよ。ひっくり返すの簡単だったぞ」
起き上がらせてくれた修兵さんに頭を撫でられる。そんなのどうしろと?
「先ず俺を床に倒したのは上出来だ」
二人で向かい合って座り修兵さんの解説を聞く。前と同じ。
何か懐かしいな
「だがその後直ぐに縛道を掛けなかった。それがお前の敗因だ」
『じゃあ修兵さんに座らずに縛道を掛けた方が良かったのか』
「正解」
良く出来ました、と頭を撫でられる
「どの縛道を掛けようとしてた?」
『百歩欄干』
そう言うとデコピンされた。痛い
「至近距離であんなもんぶん投げてたら分裂する前にやられるだろうが」
『……確かに…』
さっき思い付いたのが百歩欄干だったからそれを使おうとしたけど、よくよく考えたら至近距離であれは自爆技だ。うわぁ僕は馬鹿か。少しへこむ
慰める様に修兵さんが頭を撫でながら優しい声で聞いてきた
「じゃああの状況ならどの縛道が良かったと思う?」
『…塞とか…六杖光牢とか?』
「ん、そうだ。まぁ塞じゃ直ぐに解かれちまうから鎖条鎖縛とか六杖光牢なんかを使う為の時間稼ぎにでもすると良い」
『ほぉ………』
修兵さんの教え方は自分で考えさせるもの。僕が理解出来ていなかったら判る様に何度でも教えてくれる。だから判りやすいのだ
ふと視線を感じて周りを見る。え、何か滅茶苦茶見られてる。何故
修兵さんは周りを一切無視して続けた
「お前はその速さで相手を押すタイプだ。だから動きを封じてぇなら何よりも早く鬼道を使え」
『判った』
力負けするなら技勝負で行けって事か。確かに速さなら大抵の人間には負けない自信がある。いや、修兵さんには負けるけど
『そういえば何処も痛くない?』
「あ?」
不思議そうにしてるけど僕思い切りあんたを床に叩き付けたからね?頭とか痛くないの?
「平気だよ。俺より弱ぇ癖にんな事気にしてんじゃねぇ」
『ちょっ首がもげるっ』
そんなに頭わしわし撫でられたら首が痛い
「そういや何で髪切ったんだ?」
突然修兵さんがそう言った。いや、特に理由はないんだけど
『………楽だから?』
「俺に聞くな」
デコピンを食らう。それ地味に痛いんだってば
「また伸ばせよ。切ったら勿体ねぇ」
いや邪魔なんですけど。一々結ぶのとか面倒なんですよ髪って
「もう直ぐお前も入隊だろ?そしたらまた俺が整えてやっから伸ばせ」
確かにもう直ぐ入隊試験がある。僕は五番隊の誘いは断っているから一般的な試験を受けるつもりだ。別に五番隊が嫌いな訳じゃないよ?只九番隊に入りたいだけ
まぁまた修兵さんがやってくれるなら伸ばしても良いか。
判ったと頷けば笑ってぽんぽんと頭を撫でられた
「良し、休憩はこれくらいにしとくか」
『ん』
「次は斬術だ。抜け、独月」
『はい、宜しくお願いします』
藤凍月を構える
この時間がずっと続けば良いのになんて柄にもなく考えた
修兵先生の戦闘指導
(脇が甘ぇぞ独月!)
(はいすみません!)
(修兵楽しそうねー)
(優等生ぶってへん檜佐木くん初めて見るわ)
(あのチビこれからもっと伸びるぜ)
(これからが楽しみな奴だな)
「独月ー檜佐木先輩が来るのか気になるのは判るけど集中しなさいよー」
隣に居た藤堂さんにも注意される。只今一回生と鬼道の合同演習中。まだ僕の番じゃないからぼんやりしてても良いじゃないか。それに修兵さんの事を考えてた訳じゃない
「次はちびさぎなー」
『桜花です先生』
真顔で言ったら小鳥遊くんが噴いた。クールキャラ台無しだなおい
前に出れば何故か悲鳴。何、何故叫ぶ
「ちびさぎ先輩頑張ってー!!」
ちびさぎ違う。僕は桜花だ
もう否定するのも面倒になって先生を見る。はい僕は何やれば良いの
「じゃあ双蓮蒼火墜で。ああ勿論詠唱破棄で加減しろよ。檜佐木みたいに演習場破壊すんな」
懐かしいな修兵さんの双蓮蒼火墜事件。確かあの人は良いとこ見せようとして詠唱付きの双蓮蒼火墜を放って演習場を破壊した
そして一つ言いたい
『注文多い』
そんなに注文するなら蒼火墜で良いじゃないか。眉間に皺を寄せれば先生が笑う
「お前その顔檜佐木にそっくりだな」
それ藤堂さんにも言われた。そんなに似てんのか。あの厳つさを醸し出してるのか僕
何かこのまま話しててもぐだぐだで終わりそうだからさっさと終わらせて座ろう。左手を前に出す。集中。弱めに、弱めに。あれ、どんだけ弱め?
『破道の七十三・双蓮蒼火墜』
取り敢えず放ってみる。青い炎は離れた的を壊して消えた
「おお、流石天才児。絶妙な加減だな」
『……戻りますね』
きゃーきゃー騒ぐ一回生を無視して藤堂さんの隣に戻る。何故そんなに叫ぶ
「良し、じゃあ一回生やってみろー」
真剣に練習する一回生を眺めながら午後の授業は何人来るのかなーとか考えていると藤堂さんにチョップされた。痛い
「本日の特別講師を紹介する!」
いやに張り切った先生が護廷隊の人を演習場に招き入れる。ついさっき知ったけど今日戦闘指導を受けるのはこのクラスだけらしい。何でも此処は特進クラスなんだとか。いや初めて知った
そんな事を考えていると入って来たのは坊主の人に銀髪の糸目の人に黒髪の人に茶髪の綺麗な女の人に顔に数字の書いてある男の人。うん…69って?
『………っ!?!?』
思わず指差して後退りする。
何でまた居るんだあんた。僕に気付いた顔面卑猥様がニヤリと笑った
「十一番隊三席、斑目一角!戦いてぇ奴は掛かって来い!」
非常に面倒そうだ。お断りしたい
「三番隊隊長の市丸ギンや。鬼道に興味ある子はおいでー」
この緩い人あの時五番隊長さんと助けに来てくれた人だ。隊長さんになったのか
「十三番隊副隊長志波海燕!白打を教えてやるんでヨロシク!」
ポーズ付きでびしっと決めてる。強そうだな
「十番隊副隊長の松本乱菊よ。歩法について教えるわ」
綺麗な女の人だな。副隊長って事は勿論強いんだろう
「九番隊六席檜佐木修兵。俺は代表で一人鍛える。まぁ宜しく頼む」
何だろう一人って言った時あの人此方をチラ見したぞ。気の所為だよね?あの人のスパルタ指導なんかに当たったら間違いなく死ぬ
そう思っていたら修兵さんは見事に絶望させる台詞を吐いた
「独月、前に出て来い」
『………』
「…僕の後ろに隠れるな桜花」
素早く近くに居た小鳥遊くんの背中に隠れる。諦めなさいよ、と藤堂さんに引っ張り出された。あんたら修兵さんのスパルタ指導受けた事ないからそんな簡単に言えるんだよ。正直滅茶苦茶きついんだぞあの人
渋々修兵さんの近くに行けば戦闘指導が始まった
「先ずは全力でぶつかって来い、独月」
『何でもあり?』
「ああ」
そう聞いた瞬間に思い切り床を蹴った。修兵さんの懐に潜り込み顎目掛けて掌底を放つ。掠っただけか。そのまま首を掴んで思い切り床に叩き付ける。かはっと息が詰まった様な音が聞こえたが気にしない。気を抜けば負けるのは僕だ
修兵さんの上に乗り縛道を掛けようとした僕の身体が力任せにひっくり返された。ちょっ力任せは卑怯だ。勝てん。
即座に脚も押さえつけられ両手も修兵さんの片手により頭の上で拘束された。残る片手は僕の首に添えられる
「形勢逆転ってヤツだな」
『……負けました…』
小さく呟けば修兵さんがニヤリと笑った。後少しだったのに。縛道掛けられてたら僕が勝ててた
「お前軽過ぎんだよ。ひっくり返すの簡単だったぞ」
起き上がらせてくれた修兵さんに頭を撫でられる。そんなのどうしろと?
「先ず俺を床に倒したのは上出来だ」
二人で向かい合って座り修兵さんの解説を聞く。前と同じ。
何か懐かしいな
「だがその後直ぐに縛道を掛けなかった。それがお前の敗因だ」
『じゃあ修兵さんに座らずに縛道を掛けた方が良かったのか』
「正解」
良く出来ました、と頭を撫でられる
「どの縛道を掛けようとしてた?」
『百歩欄干』
そう言うとデコピンされた。痛い
「至近距離であんなもんぶん投げてたら分裂する前にやられるだろうが」
『……確かに…』
さっき思い付いたのが百歩欄干だったからそれを使おうとしたけど、よくよく考えたら至近距離であれは自爆技だ。うわぁ僕は馬鹿か。少しへこむ
慰める様に修兵さんが頭を撫でながら優しい声で聞いてきた
「じゃああの状況ならどの縛道が良かったと思う?」
『…塞とか…六杖光牢とか?』
「ん、そうだ。まぁ塞じゃ直ぐに解かれちまうから鎖条鎖縛とか六杖光牢なんかを使う為の時間稼ぎにでもすると良い」
『ほぉ………』
修兵さんの教え方は自分で考えさせるもの。僕が理解出来ていなかったら判る様に何度でも教えてくれる。だから判りやすいのだ
ふと視線を感じて周りを見る。え、何か滅茶苦茶見られてる。何故
修兵さんは周りを一切無視して続けた
「お前はその速さで相手を押すタイプだ。だから動きを封じてぇなら何よりも早く鬼道を使え」
『判った』
力負けするなら技勝負で行けって事か。確かに速さなら大抵の人間には負けない自信がある。いや、修兵さんには負けるけど
『そういえば何処も痛くない?』
「あ?」
不思議そうにしてるけど僕思い切りあんたを床に叩き付けたからね?頭とか痛くないの?
「平気だよ。俺より弱ぇ癖にんな事気にしてんじゃねぇ」
『ちょっ首がもげるっ』
そんなに頭わしわし撫でられたら首が痛い
「そういや何で髪切ったんだ?」
突然修兵さんがそう言った。いや、特に理由はないんだけど
『………楽だから?』
「俺に聞くな」
デコピンを食らう。それ地味に痛いんだってば
「また伸ばせよ。切ったら勿体ねぇ」
いや邪魔なんですけど。一々結ぶのとか面倒なんですよ髪って
「もう直ぐお前も入隊だろ?そしたらまた俺が整えてやっから伸ばせ」
確かにもう直ぐ入隊試験がある。僕は五番隊の誘いは断っているから一般的な試験を受けるつもりだ。別に五番隊が嫌いな訳じゃないよ?只九番隊に入りたいだけ
まぁまた修兵さんがやってくれるなら伸ばしても良いか。
判ったと頷けば笑ってぽんぽんと頭を撫でられた
「良し、休憩はこれくらいにしとくか」
『ん』
「次は斬術だ。抜け、独月」
『はい、宜しくお願いします』
藤凍月を構える
この時間がずっと続けば良いのになんて柄にもなく考えた
修兵先生の戦闘指導
(脇が甘ぇぞ独月!)
(はいすみません!)
(修兵楽しそうねー)
(優等生ぶってへん檜佐木くん初めて見るわ)
(あのチビこれからもっと伸びるぜ)
(これからが楽しみな奴だな)